2024/08/12
今回は、どっぷりとドラマーネタで、スティックのお話しを。
3月にツアードラマーとして参加したNYブロードウェイミュージカル“WITHOUT YOU”で、従来よりワンサイズ細いモデルを使った際、思いのほか手に馴染んでしまったため、思い切って使用スティックのサイズを変えました…ってのは、5月あたりの記事で書きました。
その後、どうなったのか…というのが、今回のテーマ。
これまで使っていたVic Firth 2Bから、5Bへチェンジしたコトで、少し細くなった分、音量の小さい繊細なニュアンスを出す際のスティックコントロールがラクになり、力も自然に抜くことが出来ているのは、自分にとっても凄く良い変化です。
さすがに、(従来の2Bより)少し細くなったコトで、スティックのウェイトも軽くなっているので、音量自体はもちろん、音の太さを感じさせる低音の帯域が減るので、やや軽いサウンドになっているかなと。
とは言っても、ペラッペラな軽い音というワケではなく、何度も聴き比べないとわからないくらいの差ではありますが。
ただ、この“ほんの少しの差”が、叩く側からすると、けっこう大きな差に感じてしまうんですよね。
6月のLINXワンマンライヴでも、チェンジした5Bで叩きましたが、ライヴ後に担当して下さったPAさんと話している中で、“いつもの沢木くんのスネアより、(低音の厚みで)若干軽いかなとは感じた”と。
サウンド自体は、タイトにまとまっているのですが、音の厚みの部分がやや軽い…という感じなんだと思います。
一度は納得して5Bへ完全にチェンジして、スティックも大量発注したものの、もう少しだけパワー感が欲しいかな…というところだけは、ずっと気になっていました。
なので、リハの時なんかも、1曲ごとに(新たに使い始めた)5Bと(従来の)2Bを交互に持ち替えては、メンバーに意見を聞いたり…の繰り返しを。
音量の部分では(従来の)2Bが大きいですが、太さの部分では、今の5Bくらいがやはりコントロールがしやすく、ラクに自由に叩けるなぁと。
(従来の)2Bは、“よくこんなので速い曲も叩いてたな”と感じるほど、太く感じるようになってますね。
ならば、5Bの太さで、もう少しだけパワーのあるモデルはないのかな?と探したところ、ありました!!
同じ、Vic Firthのスティックで、B'zのサポートメンバーとしても長く活躍したカナダ人ドラマー・SHANE GAALAAS(シェーン・ガラス)のモデルが、まさにそれでした。
SHANE GAALAASご本人も、元々は5Bを愛用していたらしいのですが、もう少しパワーが欲しいというコトで、開発したモデルがコレ。
太さは5Bと同じで、長さが6mm長くなっています。
スティック自体の重さは、5Bとほぼ同じですが、ウェイトのバランスが少し違うので、やや重たく感じるかも。
早速、Pearlさんに大量発注!
これからのリハーサルなどで、使い込んでみます。
ちなみに…それぞれのスティックのサイズ(太さ×長さ)は、こんな感じです。
■ずっと使っていた2B
16.0mm×413mm
■ミュージカルを機に使い始めた5B
15.1mm×407mm
■新たに使い始めたSHANE GAALAASモデル
15.1mm×413mm
太さ0.9mmの違いなんて、数字で見る分には“ほぼ同じじゃん!”と感じますが、実際に手にすると、これが全然違うんですよ。
太さに関しては、0.5mmくらい変わると、持った瞬間に明らかな違いがわかります。
なので、1mm近く変わると、持った感覚は全くのベツモノです。
長さもしかりです。
6mm長くなると、感覚的にはだいぶ違うので、5Bよりはパワー感は出るのかなと思います。
新たに使い始めたSHANE GAALAASモデルは、太さはミュージカルを機に使い始めた5Bと同じで、長さは従来の2Bと同じ…というコトで、今の自分に必要な要素が揃っているので、これを機にスティック選びに終止符を打てるような、ベストフィットするモデルだといいなぁと期待しています。
しばらく使った後、また書いてみようと思います(^^♪
2023年8月の公開から、21万回を超えました!
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Directed & Music Video Works : Kunihisa Kobayashi
Executive Producer : mk@jeepster
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