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Logo Mark歯を磨く様に演じる朗読・オカリナサークル発表会

鵜飼雅子

舞台役者、朗読家、アトリエほんまる 副支配人。
日本演劇教育のさきがけ的な存在である劇団らくりん座の正式団員として全国各地で公演を経験。
朗読や表現、コミュニケーショ...

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先日、陽南コミュニティセンターの朗読サークル、オカリナサークルが発表会を行った。発表会を行うとそれぞれの朗読力もグンとアップするし、誰かに見聞きしてもらうのは楽しい事なのだ。
サークル生の皆さんがご自身の読む作品を1作品ずつ選び、全員で読む作品を私が選んだ。
5分位の短い作品を選んでもらったのだが、自分の好みの読みやすい物を選ぶのにあれこれ悩んでいる方もいた。またそれも楽しい。
さて、本番前に、
『服装どうする?』
という話が毎回出るのだが、最近は、
『揃えなくていいんじゃない。』
と答える。というのはご自身のイメージに合わせて皆さん服を着てくださるので、一律上白、下黒なんて決めない方が面白いと思っている。
メンバーさんの1人が、お揃いでと可愛らしい小さなドライフラワーをコサージュに用意してくれた。
今回はコロナ禍も過ぎた事だし、沢山のお客様に来て頂きたいという事で、サークル生自ら新聞のイベント欄の掲載も頼んでくれた。
実際にはそこを見て来てくださる方は多くはないのだが、そういう行動が観客の入りや、他にも影響してくるのでとても有難い。
さて、各自の練習はサークル以外は個人にお任せ。他のサークルの発表会を聞きに行ったり(他人の朗読を聞くのはやはり勉強になる)、サークル以外の練習をプライベートのオンラインでお願いくださる方もあり、皆なかなかの力の入れようである。
私はというと、会場が“アトリエほんまる”なので、会場を整えたり、照明機材を移動したり、音響を別に設置したり事前準備をする。
通常、舞台上の人、観客が見える様に会場の真後ろに照明のコントローラーを設置してあるのだが、朗読の皆さんと連絡をとりながら照明を入れていかねばならないので、下手そでに設置した。会場全体が見えていないので、照明担当的にはちょっとまずかった点もあるが、それはまあいいとしよう。
当日は8時40分に会場を開け、9時過ぎからオカリナのリハ、そして朗読リハ。
皆さん早めのご到着で、時間前からオカリナのリハが始まる。朗読も皆で読む作品を通してリハ終了。
開演の10分前に開場時間としてあったのだが、その少し前にはホール前に観客の少々長い列が出来ていた。嬉しい驚きである。この日は平日である。
急いで開場してお客様を案内していく。『まあ、これだけあったら余るだろう』と準備してあった席が開演前には満席になった。
私も驚いたが、1番驚いたのは開場時袖幕のところで控えていた朗読のメンバーだろう。見えない間に席が人でびっしり埋まっていたのだから。
それでも落ち着いて1人目の朗読が始まり、次へと続いていく。私が入場案内をしている間にある方は着物に着替え、ある方は衣装チェンジし、それぞれの思いで読んでいく。動きの得意な方は動きながら語る。
最後は心1つに角田光代の『旅する本』をしっとり読んで朗読の発表は終了。オカリナサークルにバトンタッチ。最後に講師2人の発表があって発表会は終了である。
さて、その後がまたお楽しみで、朗読サークルの皆さんで日頃気になっていた近くのヤクルトカフェでランチ。
発表会の事、日常の事、いろいろ話は尽きず、あっという間に時間が過ぎていく。この時間もとても貴重な楽しい時間である。
今度は陽南朗読サークルの皆さん、秋に南生涯学習センターの文化祭に出る予定なので、また、それを目指して練習です。

オンラインzoom朗読舞台公演 太宰治『令嬢アユ』

8月25日(日) 14:00開演
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舞台役者、朗読家、アトリエほんまる 副支配人。
日本演劇教育のさきがけ的な存在である劇団らくりん座の正式団員として全国各地で公演を経験。
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