2025/03/08
シニア劇団の芝居に音楽、音響を入れる時期がまたしてもやってきた。もともと音響選びに自信があった訳ではなく、むしろ苦手と思っている分野だ。
と言っても私が作曲する訳ではなく、「こんな感じの曲が欲しい」と要望を言うだけなのだ。
ここでいつも心強いお助けマンがツルタハルさんで、別の方から、
「今回は効果音的なのが必要だからね…、ツルタハルさんでは難しいんじゃない。」
と言われたが、それでも頑なにツルタハルさんにお願いした。
勿論、雷や雨や矢の音など効果音的な物は必要だが、なんとかなるだろうと思っていた。
そこで思い出したのが、ストーリーテラーとして出演させて頂いた宇都宮市民芸術祭40周年記念事業の歌劇 歌法師 「蓮生」オペラの公演だ。それはオペラでストーリーが進むのだが、それを支えているのがオーケストラだった。
この時も弓矢の音など具体的な音を入れても良いのだが全て音楽ベースで進んでいった。
これを今回は参考にしようと思い、台本には雨だの雷だののト書きが書いてあるが、具体的な効果音はほぼ選んではいない。私のイメージに合うクラシック曲をピックアップし、初回のツルタハルさんとの打合せに臨んだ。
「いつも難しい提案をするなあ。」
と思っているのではないかと思う。というのは私が選ぶクラシック曲は一人で演奏しているものではなく何十人ものメンバーと様々な楽器が使われている。私だったら、
「無理、無理こんな音の厚み一人で出せる訳ないじゃん。」
と答えてしまうかもしれない。それをツルタさんは、
「イメージに合う様にやってみる。」
とすんなり受け入れてしまうのだ。いつもそうである。
そして今まで公演を見た観客からは、「生演奏の芝居を見れて素敵だった」とか「贅沢だ」と高評価をもらっている。
さて、ピックアップしたクラシック曲だが、役の立場や状況、その話の私の頭の中にある流れに沿って選んだ。
今年は「天守物語」をやるので天守の富姫が出て来るところは“高貴な曲”、妹分の亀姫が出て来る所は“華やかだが富姫より可愛いらしい曲”をイメージ曲として選んだ。と言っても全て私のその曲に対するイメージであって、本当は他人のイメージを具体化するのなんて、とても難しい事だと思うのだが、それしか伝える手段がないので、いつもそうしている。
それと合わせ、曲や音響に助けてもらっている所も多々ある。
当たり前だが、台本にはト書きと台詞しかなく、台詞から楽しそうにその場の登場人物が何かしらやっているのはわかるのだが、芝居をやり始めてそんなに経っていない方の場合、どう楽しそうにやれば良いかわからない。またはそれどころではなく、台詞を言うので精一杯という時もよくある。そんな時バックに何かしら曲を入れてその曲に合わせて歌いながら言ったり、体を動かしながら言ったりすると見ていてその場面が楽しく見えるのだ。
今回も使いの者と腰元と戯れて遊んでいるシーンがあるのだが、ラッパーとまでは言わないが、そんな感じでノリノリで台詞を言ってくれるといいなと期待し、ツルタハルさんにはリズム音をお願いした。
そんなわけで4月20日の公演日が刻々と迫ってきている。
「大丈夫かなぁ?(芝居が出来上がるかなぁを意味する)」
という私の呟きに、
「大丈夫だよ。毎年出来ているんだから。」
とツルタハルさんの心強い声。音響、音楽以外にもいつも支えてもらっている。
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[ ツルタハル ]
お芝居に音楽を〜シニア劇団スターライト第5回公演〜
[ 鵜飼雅子 ]
芝居を支える音楽・音響
日時:2025年4月20日(日)
(1) 11:00開演
(2) 14:30開演
※入場は開演30分前
場所:アトリエほんまる
栃木県宇都宮市本丸町1-39
料金:1,000円
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