2024/11/27
唐突ですが私はうさぎと暮らしています。「うみ」と言います。と〜ってもかわいいその様子はYouTubeに動画やライブのアーカイヴとして掲載しているので是非是非ご覧ください。そしてもしよろしければチャンネル登録、通知オン、動画への「いいね」やコメントもよろしくお願いします。
YouTube・うさぎのうみちゃんねる
…ということが言いたいんじゃなくて(いや、是非お願いしたいんですけどw)、この「うみ」を見ていて時々思うことがあって、ちょっと書いておこうかなと思った次第。
さてまずうさぎの「うみ」についてお伝えしますと、そもそも「うみ」と出逢ったのは2021年の2月。「うみ」はまだ生後20日〜25日くらいで手のひらに乗るくらい小さくて、出逢ったペットショップの小さなケースの中でちょこちょこ動く本当に赤ちゃんのうさぎでした。
ペットショップから連れて帰る途中、クラフトの箱を開けるとキョトンとこちらを見た「うみ」。家に着いてこれからのお家となるケージに入れるとちょこちょこと探検して、牧草もちゃんと食べて、盲腸便も食べて、おしっこもちゃんとトイレでして、毛繕いもして、ひとしきり経つとさっき自分で整えた寝床で寝る「うみ」。
いやぁなんて順応力なんだと思いましたねぇ。本来うさぎはびびり屋のはず(自然界では狩られる側の動物だからなんだそうです)で、新しい環境に連れてこられると固まって動かなくなるなんていう話もよく聞くから、それに比べて「うみ」の活発さは目を見張るものがあったと思います。
そんな「うみ」を見ていてふと思いました。「うみ」はまだ赤ちゃん…かわいそうなことでもあるけれどだいぶ早い時期に親から引き離されているわけだから親から教えてもらったことはほぼなにもないはず。それなのになんでこんなことができるのだろうと。
例えば毛繕いなんて、もう今は大人になった「うみ」と変わらず、まずは両手をピッピと振った上でその手を舐めてから顔を洗う。この両手をピッピと振る動作は、顔を洗う前に手の汚れを落とす動作なんだそうで、多くのうさぎが普通にやる動作なんだそうです。これ、不思議ですよね。なんで顔を洗う前には両手をピッピと振るのだということを知っているのでしょう?
その上で顔をあらかた拭ったら、今度は両手で耳を挟んで掃除して(これを「ティモテ」と呼んだりします…由来はもちろんあのシャンプーのCM。若い方は意味も分からずそのまま使ったりしているようでそれも面白いですなぁ)、そしてさらに身体のあちこちを満遍なく舐める。これも誰に教わったわけでもないのにいきなりできちゃってるんですね。
それとさらに不思議なのは、これもやはり誰に教わったわけでもないのに盲腸便を食べる行為。盲腸便というのは、食べた牧草が一旦胃から盲腸を通過して変質した最初のうんちで、これには、牧草の段階では含まれていないタンパク質やアミノ酸、ビタミンB群、ビタミンK等が含まれていて(つまり盲腸内の細菌のおかげでそういう状態になるということらしいですね)、これを食べることがうさぎの栄養補給にとってはと〜っても重要なことなんだけど、教えられていないのそれを食べることが普通にできる…ってとっても不思議だと思うんですよ。
その他にも、自分にとっておいしいものも分かってちゃんと選んで食べたりとか…それも食べて判断しているのではなく、においの段階で判断して選別しているようで、ということはおいしそうなにおいというものがどういうにおいなのかが、なぜかまったく教えられていないのに分かってるいるということだよなぁ…なんでこんなことができるんだ?…と不思議で仕方がありません。
こんな様子を見ていて改めて、生き物が生まれた時点で親から受け継いでいるプログラムのすごさを思いました。いちいち教えられなくても生きていくために最低限必要な基礎動作は生まれた時点で既にできるようになっているとしか思えないんですよね。しかもそれがけっこう複雑な動作まで受け継がれていることを感じます。
さらに思うのは、その内容に、うさぎそれぞれに違う個体差があるようなので、この時点で既に、種としての基礎プログラムの上に、おそらくは一族の遺伝としてのプログラムが上書きされているとも感じます。
そしてその後の成長の中で、そういったもともとできている様々な行動の上に新たな経験を追加し学習して改訂を加えていくという感じ…なんだろうなぁ。そしてそれがまた子孫に受け継がれていく…のかなと。
これってやっぱり脳で処理してるのかなぁ…。いや待てよ…。ひょっとしたらまだ脳という機関を持たない頃の生物の段階からこうした働きはあったのかもしれない。だってそういった原初的な生物にだって、生まれてすぐに必要な栄養の取り方や移動の仕方等々は分かって行動しているように感じるものなぁ。もっと言えば植物にだってそういう性質は感じるもんなぁ…。ということはこういったプログラムは脳に記録されているものではないということか?…じゃあ細胞の中とか? あ…DNAか?…可能性はありそうだなぁ。
そう考えるとものすごい仕組みだなぁ。身体を組成している小さな単位の部品それぞれほぼすべてに、その種や一族の情報がぎっしりと書き込まれていて、その集合体として成り立っている自分たちは、その情報によって助けられて生きることができているということになる。
あれ? 経験値の蓄積と学習による改訂はどうなるんだ? 人間の場合原則として脳でそういったことを処理しているように感じているけど、ひょっとしてその後細胞レベルのDNA情報も書き変わったりするのだろうか?…だってそういう仕組みがなければ、例えば子孫を残すための精子や卵子にその情報が反映されないってことになっちゃうもんなぁ…う〜んどうなんだろ。
最初は行動観察から感じた共通点のようなものを手がかりにふわっと思っているだけの話からスタートしたことではあるけど、こう考えていくと生物の根っこについてまで知らないと理解できないことのようにも思えてくるなぁ。そしてこれは考えてみる価値があると思える。だってそれって生物の基本行動を知ることになるし、実は人間も、考えて行動しているようで心の動きや反射的な行動はそうやって受け継がれたプログラムによって支配されてるのかもしれないよと…そんな風に考えると、心理学やうつ病的なものの見え方も変わってくるなぁなんて思えて楽しいんですよ。だってそしたら、その延長上でアートや表現のあり方やそれを受け取る側の受け取り方も違う見え方に気づけるかもしれないじゃないですか。
ということで自問自答のような記事になってしまったけれど、まぁこんなことを考えてますということで、みなさんはどうでしょうなんてことを言って今のところはお茶を濁しておこうかな。
まぁ、この件はまだまだ深いし、まだまだ勉強しなければならないことがたくさんあると再認識できただけでもうれしいかなと。
ちなみに画像はまさに「うみ」がうちに来た日のYouTube動画のサムネイル。以下のコラムからご覧いただけますので是非どうぞ(チャンネル登録や高評価もよろしくお願いします!…てへw)。
まさに「うみ」がうちに初めて来た時の動画。この時点で生後25日くらい。
もう両手にちょこんと乗るくらい小さくて、それなのに自分でちゃんといろいろ分かって動いてる様子に驚きすら感じます。
そして今日(2024年11月27日)時点で最新の動画。
こんなに大きくなって、もう抱えないと持ち上げられません。上の初日の動画と比べてみると、その違いがすごいですね。
ちなみに「うさぎのうみちゃんねる」ではライブ配信もやっていて、うちの奥様(チャンネル内では「おばぁ」)がおしゃべりさせていただいております。
次回は12月1日(日)10:00から。
なんと今年のオリジナルカレンダーのプレゼント企画やっちゃいますので、是非ご覧ください。
YouTubeライブ配信を見る
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