2025/05/31
この世界はもうず〜っと戦争している。ここ四半世紀こそようやく、強国による小国の隷属的支配なんていうのがだいぶ緩くなってきているとは思っていたりしたがしかし、ロシアによるウクライナ侵攻に関連して、その周囲の各国がどのように動いているのか等々も見ていくと、結局人間っていう生き物は、有史以来繰り返しているこうした状況を、まだまだ繰り返すのだなぁと改めて思わされたりした次第(その後中東でも戦争になっちゃったし…その上インドでも…極東だっていつどうなるか分からないしなぁ…)。
こうした状況に対する自分の感想をもっとも短く言おう。
「くだらねぇ。」
そもそもなんなんだ戦争って。国が別の国に攻め入ってその国の施設や人を壊し殺し支配下に置こうとする行為。なんのためにそんなことをやるのって話だ。
まぁ毎度なにやらもっともらしい理由は言うけど、結局は自国の利権を拡大してもっと儲けたいということだろうと…違う? もしくはその利権を失いそうだから暴力を使ってその儲けが無くならないようにするってことだろう。
まぁ金儲けだけにとどまらず、自分がなんらか得をしたいっていうのは、人間に限らず地球上の生物のほとんどが自分の遺伝子を優先的に残すためにやっていることだと思えるから、やるなと言っても意味はないと思うから言わないけれど、しかしそれを国が国を攻めるという方法で、しかもその戦争に賛成していない一般市民を巻き込んでやるなよと、本当にそこについては強く思うんだよなというお話。
国の権力者はいいよね。他の国に攻め入って成功すれば自分はすごいんだということを示せるわけで、またそれによって利益を得ることができる集団からの支持も強くなって、結果自分の名声と権力基盤がより強くなった上にその結果儲かるんだろうから。しかも自分自身が先頭に立って戦うわけじゃないからタヒぬ確率はだいぶ低いし、酷い奴になると亡命とか言ってヤバくなったら逃げちゃうしな。金持ってるからなんでもできちゃう。
さらに、それによって利益を得る連中も別にいいよね。例えば軍需産業等は直接的に利益を得る。その傘下には物凄く大量の下請けがいてそこの働く人たちも含めると、これで利益を得る人はきっととんでもなく多いだろうね。そしてその他の業種でも儲かる人はいるはずだ。エネルギー系とか材料系とか金融とか…農業系や医療系でも儲かる人がいるだろうなぁ。
兵士もいいよね。だってそれで給料もらってるんだもん。まさか軍に入ったのに「軍が戦争するなんて考えてもいませんでした」なんて奴いないでしょ。つまり自分から入った時点で覚悟しているべきことなのでこれもいいでしょう…あ、自分の意思に反して軍に入れられたケースはダメよ。徴兵とか。自分が希望していないことをやらされるなんてなんやねんそれと思うもの。
でもさ、本気で関係がない人がいるだろう…いや、当事国の中にいればまったく無関係ってことはないのかもしれないけど、それでも極めて関係が薄い人は多くいるはず。その戦争の恩恵をまるで受けないという人は多くいるはず。もしくは戦争に反対という人もいるはず。なのに戦争によって起こる災厄は受けることになる。家を壊される。土地を追われる。物価は上がる。生活必需品が手に入らなくなる…それまでの日常が壊れてしまう。もっと言えば家族や友人等がコロされてしまう。自分もタヒんでしまうということが起こる。
おかしくないかと。望んでないのになんでその戦争に巻き込まれる? その戦争によって自分が儲かるわけでも、その戦争に賛成しているというわけじゃないのになぜ巻き込まれなければならない? その国の国民だから? でも多分多くは、その国に生まれることを自分で選んだわけじゃないと思うよ。生まれて物心ついたらその国にいたんだよ。たまたま親がその国の住人だっただけ。そこで産み落とされて親がその国に出生届とか(これは国によって違うだろうけど)出したからその国の国民になったんでしょ。多分自分は選んでない。途中で出ていくこともできるかもしれないけれど、育つ家庭の教育でその国の風習や言語のみを学んでいたらそう簡単に他国に出ていくことはできないかもしれない。いや、生まれ育った環境ならそこにいたいと思うことも割と普通と思うから、出ていかなかったとしてもそれは別に本来アリなことなんじゃないの? だいたい金がなきゃそうそう他国に出ていくなんてことだってできないでしょ? そんなことが簡単にできるのは、本当に一部の金持ちだけだと思うけど。なのに戦争には巻き込まれる。理不尽な話だと思う。
で、いつも思うのはこういうことはこれによって利益を得る連中だけでやれということ。国の権力者、それによって利益を得る企業の経営者や従業員。そのための機関から給料をもらっている兵士、そういう連中だけで一般市民に迷惑のかからないところでやれと。こういう連中は、他人に迷惑をかけちゃいけませんってお母さんに教えてもらわなかったのかな本当に。
ということでそうだなぁ…まず国の国土でやらないことだな。だっていろいろなインフラとか農地とかが荒れるから。できれば兵器もなし。だっていろいろ壊すし人がタヒぬからね。
そうねぇ…どうせ無駄に金かけてオリンピックとかやってるんだからそこでやれば? スポーツがそのまま戦争の代替になるなら、スポーツ選手だって、東京オリンピックの時のように自分がやりたいからオリンピック開催を言うなんていう馬鹿げたことにならず、まさに国を背負って競技をすることができるじゃん。
で、勝った国から利益が取れるようにすればいい。例えばサッカーで勝ったら領土を割譲してもらえるとか相手国の事業権益を譲渡してもらえるとか、相手国の税収の何パーセントかが得られるとか、相手国の企業の所属を自国に移動できるとか(そうすると当然その企業の利益から出る税収や雇用、技術ノウハウ等々が労せず自国のものになるわけだ)。
そうだ、オリンピックのスポンサー企業みたいに、この戦争スポーツにもスポンサー企業を募ってその企業の株式とかをやりとりの対象にすればいいじゃん。勝てばボロ儲け。負けたら超ヤバい。しかしそれでも戦争なんて無駄なことをやって相手をコロしたり破壊しまくるより、はるかに悲しい状態は減らすことができるし、取れる利益が残った状態で勝てばそれを得ることができる。
え? 軍需産業が黙ってない? いやだから軍需産業がそのままスポーツ産業に移行すればいいじゃん。選手のための育成プログラムや使用器具開発、勝つためのスポーツ・メカニズム研究、ドーピングもアリにしちゃえばそこの開発も利益になるよ…だって戦争の代替品だもの、今ほどフェアである必要もないでしょ。でもさすがに軍需産業ほど儲けるのは難しいのかなぁ…。
あ、そうだ。例えばどこか広い国にバトルフィールドを作って、兵器ドンパチをやる競技も加えれば? 戦車戦とか艦隊戦とか空中戦とか…もちろん実弾で。核、化学兵器、地雷等はなしかなぁ。影響が後まで残るから。ああでもそうするとドローン兵器とかでやれば人もタヒななくていいよねぇ。でも陸戦が小規模になると兵士の需要が減って困るか?
でもさ、こんな風にしたら、少なくともくだらないただの破壊による侵攻はなくなる。それがなくなりさえすれば少なくとも一般市民のタヒ者が出たりその生活が奪われることはなくなる。それをやりたい馬鹿だけが自分の資金でやればいいのだ。
でもまぁ民主国家においてはこれも言い切れないんだよなぁ。だってさ、その馬鹿な権力者を選挙で選んでるのは一応国民なわけじゃん。で、その権力者がやる政策に反対だったとしても、民主主義の原理で言えば、その国の国民である以上多数派の政策に従わなければならないというルールになる。となるとやっぱり結局のところ、そういった権力者や、戦争によって利益を得ようとする輩を打倒しなければ、本当の平和は手に入らないってことになるなぁ…平和のために戦う?…なんかもうものすごい自己矛盾を抱えているような気がする。どうしたものか…。
でもさ、究極言えば国なんてものがなくなればいいわけよ。これはもう30年近く前に、当時やってたバンドのライヴで配っていたチラシに書いたことなんだけど、国があるから利益の再分配もスムーズにならないわけで(そもそも儲けてる連中ほど再分配なんてしたいと思ってないだろうけどな)、国同士のいざこざを武力で解決しようなんてことになると思うわけですよ。国を建てること自体を、少なくともこの地球と月…まぁ火星もか…では禁止してしまえば、どのような地域、どのような民族であれ、同一政体の一部になるわけだから、それを治める治安維持機構の傘下において理不尽な暴力は単に犯罪として撲滅されるべきで、またそうした取り締まりもやりやすくなるだろうと思うという…なんてことを書いてみるとすぐに思うよね。王とか独裁者とか、それに乗っかって儲けてる連中とか、さらにそれを利用して小銭稼いでる連中とかがあまりに多そうで、そいつらが絶対その利権を手放したりしないだろうなぁとか。とすると…人の移動をもっと自由にできるようにすべきか? そうしたら、いい条件の地域には人が集まるし、よくない条件の地域からは人がいなくなる。結果、人が多くなればそこが繁栄して…う〜ん…多分それだけだと解決できないなぁ。だって今の日本がそもそもそういうことに閉鎖的な対応をとってる状態だもんねぇ…あ、でもそれって治安を理由にしつつ要はもともと住んでいる住民の既得権を守ってるのか?…ってことは自由競争の完全導入とか…でもそれだから幸せになれるとは限らんしなぁ。そもそも競争が過激にならない方法は…社会主義や共産主義的な制度の導入ってことか?…いやいやいや、あれは結局人間の欲に対応できなかったってことだよなぁ…くそぅ、難しいなぁ…どうするのがいいんだろうなぁ…。
ということでみなさん。現代日本にいるとどうしても戦争なんて遠い世界のお話と思ってしまうかもしれませんが、でも、悲劇を伝えている朝のニュースの中には必ず悲しんでいる人がいるということにも思いを寄せつつ、なぜそんなことが起こるのか、なぜそれをなくすことができないのか、いや、なくすためにはどうしたらいいのか、なんてことも、ちょっと考えてみてはいかがでしょう。せめて、今日なにを食べるかや、今日着ていく服を考えるのと同じくらいにでも考えてみれば、そこになにかの思いが浮かび上がってくるんじゃないかなと思います。特にお子さんのいる方は、おそらく今後日本も巻き込まれる可能性がどんどん高まりそうなこの極東アジア地域での安全保障とか、考えてみた方がいいと思いますけどねぇ…だってあなたのお子さん、戦争に行くことになるかもしれませんからねぇ。
ちなみに画像はAdobe Photoshopの画像生成に「No War」とリクエストしたら出てきた画像。
ぬるい…。
準備中