[ Spinart(スピナート) ] - あらゆる表現者・アーティストと出逢えるサイト

Logo Mark連載記事

Logo Mark論理的ボイストレーニング上昇フレーズのその先にあるものとは

やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

続きを読む

皆さん!こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!
楽しく歌ってますか?

1月後半に入って、例年のごとく寒くなって来ましたね~!(>_<) 今年は最強寒波とのことで、北陸や北日本では特に大雪が降っているようですね。風も強いようですので、心配ですね…。
このコラムが掲載される頃には、関東地方にも何回か雪が降っているでしょうか? 寒いのが苦手な私は今年に入った辺りから朝布団から出られず、ついつい寝坊しがちな毎日を送っています^_^; 洗濯もついつい遅くなってしまうので、なかなか乾きませんねぇ…。気合いを入れて起きねばです!
寒い朝は、身体も強ばりがち。起きたら、足首・膝・股関節・肩・首などの関節をゆっくりと時間をかけてストレッチしましょう。そうすることによって、血流も良くなり身体も温まり脱力もしやすくなります。
寒い季節。しっかり歌う態勢を整えて、楽しく歌っていきましょう!

さて!世に出ているポップスやロックって、高音域が目立つ曲が多いですよね。特に盛り上がるサビは、しっかり歌う筋肉を使って初めてしっかりとした音程やリズムで歌える音域が出てくる曲が多いと思います。
遡ること1990年代。小室哲哉氏は、自分の楽曲に敢えて声の高いシンガーを起用していたのは有名な話ですよね。近年のロック・ポップスも、キーが高い曲が圧倒的に多いような気がします。
皆さんは普段そんな曲を聴いたりまたはご自分で実際に歌ったりして、「よし!ハイトーンがキレイ~!でも何か曲全体がカッコ良く聞こえないなぁ…。」なんて事はありませんか?
確かに歌の中で耳が行きがちなのはハイトーンですし、その部分がバッチリカッコ良く耳に入ってきたり発声できたりすれば気持ち良いですしあがりますよね~! このコラムでも、これまで自分の出しづらい音域(特にハイトーン)の楽な出し方を書いてきました。
しかし!音楽というのは、絵画などと違い「流れていく芸術」です。メロディーの一部分でなく全体が大切。つまりは、上昇フレーズだけが重要なのではなくそのあとにやってくるフレーズの方が実は重要だったりすることも…。
この事は意外と見落とされがちですが、ハイトーンがしっかりした音程でカッコ良く出せても全体がいまいち締まって聞こえない理由の一つとして、その後の「さらなる上昇フレーズ」や「下降フレーズ」の音程やリズムが定まっていないことが上げられるのではないでしょうか?

お腹で支えよう

では、「ハイトーンの後のフレーズが定まらない事があるのは何故なのか?」について考えてみましょう。
ハイトーンを楽に発声する際は、
1:「脱力」して膝を落とすことにより横隔膜が上がり
2:それにより肺にある空気を勢いよく押し出し
3:その空気を「表情筋」を上げることにより上がった軟口蓋に勢いよく当てる
と以前お話ししました。
ハイトーンを楽に出そう〜その1
つまり!ハイトーンをしっかり発声するためには、たくさんの息の量と勢いが必要になってくるのです。歌の中でのハイトーンは聴かせ所なので、否が応でも気合いが入りますよね~!(*^_^*) しかし、上昇フレーズの発声ばかりに気を取られていると必要以上に肺の中の空気を吐き出してしまうため、その後にやってくるフレーズに必要な息の量が足りなくなってしまいます。そのせいでハイトーンの後のさらなる上昇フレーズや下降フレーズの音程やリズムが不安定になってしまうのです。皆さんも、ハイトーンの後苦しくて歌いづらかった経験があるのではないでしょうか?
では、そんな時楽に歌う為にはどのようなことに気をつければよいのでしょう? その答えは、このコラムでも時々登場する「丹田」にあります。
腹式呼吸をすると、横隔膜が下がり肺の深部まで空気が入ります。わかりやすく言うと、お腹と背中が膨らんだ状態ですね~(^o^) その時、丹田が自然と力むのが分ると思います。ここで注意する点は、「力むのはあくまでも丹田のみ」ということです。肩や脚は、脱力することを心がけましょう。その状態をキープしつつ歌うと肺にたまった空気が無駄に吐き出されることがなくなるため、ハイトーンを出した後もその後のフレーズを歌うために必要な空気が肺に十分残ります。そうすることによって音程やリズムが最後まで安定してくるという仕組みです。
勿論!楽に歌う為には、それと同時に音程の変化にタイミングを合わせて表情筋を動かすことも必要になってきます。歌う曲の中で、自分なりのタイム感を探りながら色々試してみて下さいね。

【Live Information】

2023年
・3月4日(土):蛇足(Snakefoot)(初期Whitesnake cover band)@武蔵小金井Rosy note
・3月18日(土):Passenger(JOURNEY cover band)@巣鴨獅子王
・3月19日(日):同級生ライブ(弾き語り)@下井草Billy’s Bar Gold Star
・4月15日(土):Ginger Ginger(Danger Danger cover band)@町田Play House
・4月22日(土):Majestic Sky(JOURNEY cover band)@目黒ライブステーション
・5月27日(土):やま♪げん弾き語りLive@練馬Be-born
・7月17日(月・祝):蛇足(Snakefoot)(初期Whitesnake cover band)@新宿Crawdaddy Club
※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
 やま♪げんオフィシャルサイト

「やま♪げんボーカル教室」生徒さん絶賛募集中!

コラムの内容を、実際に体感してみませんか?
スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
体験レッスン、随時受付中! お気軽にご連絡ください(^O^)/

この記事への感想はこちらへどうぞ

この記事への感想を送る


やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

続きを読む