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Logo Mark論理的ボイストレーニングつかめばOK!

やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん!こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!
楽しく歌ってますか?

いよいよ梅雨の時期に入ってきましたね~! いつもはそろそろ色づいてくる紫陽花も、5月に降り続いた雨のせいなのか早い時期に色づいてきました。そして!例年だと7月くらいまでは寒い日もあるのですが、今年は5月後半からいきなり暑い日が続いてますね~! 例年より2ヶ月ほど早く夏が来たような感じです(~_~;)
暑いと、心配になるのが熱中症ですね~! 家の中にいても、脱水症状になりがちです。室内でも屋外でも、小まめに水分補給をすることが大切になってきます。
コロナも5類感染症になり、ようやく私達も活発に生活できるようになってきます。引き続き体調には留意しつつ、声をしっかり出して楽しく歌っていきましょうね!

さて!皆さんは、歌を歌う上でメロディーのどの部分に神経を集中させて歌っていますか?
「歌い出し」? 「途中のメロディー」? それとも、「音を切る瞬間」? 「そんなこと、普段考えてないよ~!」とおっしゃる方も多いと思います。ぶっちゃけた話。歌のメロディーを突き詰めていくと、正解は「全て」ですし、私もその事に異論はないのですが…(*^_^*)
でも。敢えて上記の3箇所のうちどの部分に神経を集中させるのか優先順位を付けるとすると、私は「歌い出しの最初の音」が最も重要だと考えています。
以前のコラムでも書いたと思いますが、人間というものは不思議なもので第一声を出す際に少しでも迷いがあると歌い出しの音程が正しく取れなかったり声が揺れてしまったりします。
潔さのススメその2-発声前の準備-
音楽は「流れていく芸術」なので、それは一瞬の事かも知れません。ですが、リスナーの中には歌い手に細かい音程の正確さを求める方も少なからず存在することもまた事実だと思います。また、自分で歌っていても「何故か分らないけど、上手く歌えていないなぁ。カッコ良く決まらないなぁ。」と思う原因の一つがこの事なのではないでしょうか?
良く漫才などで「つかみはOK」と言う言葉を聞きますが、受け手側の人間にとって最初のインパクトというものは深い印象となって心に残ります。それだけに歌い出しの第一声を潔くジャストな音程で(強くも弱くも)はっきり発声することは、聴き手の心をガッチリつかむためにも、そしてその後にやってくるメロディー(声を切る瞬間まで)を思い通りの音程で歌うためにもとても重要なファクターとなってきます。
「つかみはOK」ならぬ、「つかめばOK」というわけです(*^_^*)

つかむために…

では。歌い出しをバッチリ決めるには、具体的にどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
今回お話ししたいのは、ズバリ!「ブレスのタイミング」! 以前のコラムで書いたように、出だしの音程を把握しておくことを前提にお話ししていこうと思います。
レッスンをしているときに時々思うのですが、意外と皆さんやってしまいがちなのに気がついていないことがあります。それは、「しっかりブレスをせずにいきなり歌い出してしまう」と言う事。
歌を歌う際。例えばハイトーンを出すときには勢いよく息を吐く必要があり、またロングトーンを発声する際にはたくさんの息を安定したスピードで出す必要があります。普段あまり意識していないかも知れませんが、歌を歌う時には必ず声と共に息が口から吐き出されています。と言う事は、歌う時には大量の息が必要になり、つまりは腹式呼吸で横隔膜を下げて肺の深部までしっかりと空気を入れることが大切になってきます。
とは言え、好き勝手なタイミングで闇雲に息を吸っても、歌い出すまでに無駄な息が出たり歌うために必要な息が吸えなかったりすると、息が足りずに思い通りの音程や長さで歌う事は出来ません。

それでは、一つ例を挙げてみましょう。写真をご覧下さい。これは、ラテン音楽の「クラーベ」というリズムですが、リズムを「ター(四分音符)・ン(八分休符)・タ(八分音符)・ンー(四分休符)・ター(四分音符)/ンー(四分休符)・ター(四分音符)・ター(四分音符)・ンー(四分休符)」と言葉で表わすことが出来ます。この♬だけを声に出して何回か歌ってみましょう。テンポと音はお好きな感じで構いません。その際。繰り返すときに、最後の四分休符のタイミングで腹式呼吸をしてみて下さい。胸式呼吸にならないよう、お腹と背中が膨らむのを意識しながらテンポ良く吸いましょう。
いかがですか? 休符のタイミングでブレスをすると全体の流れ(リズム)の中で準備することが出来るので、歌い出しの音が安定して歌いやすいのではないでしょうか?最初から出来なくても大丈夫。これらのことを意識することによって、時間はかかるかも知れませんが腹筋・背筋が鍛えられて自然に且つ楽にブレスが出来るようになってきます。
このように、「ブレス」という行為は歌い出す前の休符に合わせて行う事が大事なのです。
同じように、皆さんが普段歌っている歌の中でも歌い出す前の休符でブレスしてみて下さい。表現力アップ間違いなし!お試しあれ(^o^)

【Live Information】

2023年
・6月10日(土):はるやま♪げん(アコースティックユニット)@高田馬場Jet Robot
・6月20日(火):やま♪げん弾き語り@四谷ソケースロック
・7月17日(月・祝):蛇足(Snakefoot)(初期Whitesnake cover band )@新宿Crawdaddy Club
・7月30日(日):弾き語りライブ@下井草Billy's Bar Gold Star
・9月1日(金):弾き語りライブ@下井草Billy's Bar Gold Star
・9月24日(日):コピブレ(弾き語り)@下北沢Breath
・11月18日(土):Ginger Ginger(Danger Danger cover band)@目黒鹿鳴館
※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
 やま♪げんオフィシャルサイト

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スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
体験レッスン、随時受付中! お気軽にご連絡ください(^O^)/

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