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Logo Mark論理的ボイストレーニングリラックスして歌う為に

やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん! こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!
楽しく歌ってますか?

暑い日が続いてますね~! 今年は、例年に比べて季節が変わるのが1ヶ月ほど早い気がします。いつもだと7月初めぐらいまでは咲いている近所の緑道の紫陽花も、今年は6月後半に入るくらいには既に枯れ始めました。梅雨が終ると、いよいよ活動的な夏がやってきます。歌う事も益々楽しくなってきますね~! ですが、暑くなりすぎると脱水症状や夏バテが心配です。小まめに水分補給を行って、元気に歌っていきましょう~!

さて。最近レッスンをしていて、生徒さんからこんな質問を受けました。
「早口の曲を歌っていると、首が凝っていたくなっちゃうんです。」いかがですか? 皆さんは、こんな経験はあるでしょうか?
前々回のコラム「笑顔のススメ」でも書きましたが、我々が普段日本語を喋る際にはあまり口を動かす必要はありません。それは、日本語が表情筋を動かさなくても喋れてしまう、つまりは口を動かさなくても伝わる言語だからと言う事に他なりません。
笑顔のススメ
しかし。歌を歌う時にはそうも行きません。何故なら、歌はリズムとメロディーの中に歌詞をはめ込んで歌詞の意味を聴く人にちゃんと伝える必要があるからです。
では、何故早口の曲を歌っていると、首が痛くなってしまうのか?
歌う時は、子音・母音をハッキリ発音するために口輪筋(口の周りの筋肉)や表情筋などをリズムに合わせて正確に素早く動かさなくてはなりません。当然のことながら運動と同じく身体の筋肉を使うわけですから、身体が固まっていたり緊張していたり、歌詞がリズムに上手く乗せられなかったり、はたまた十分に口を動かすこと(歌詞を発音する事)になれていないと無意識のうちに身体が緊張してしまい、筋肉に尿酸がたまって筋肉が動かしづらくなったり凝ってしまうことになるのです。

しっかり喋ろう普段から…

聴いている人に歌の意味をしっかり伝えるためには、しっかりと発音する事が大事です。では、具体的にどのようなことをすれば良いのか?ここで、私が普段やっていることを三つほどお話ししてみようと思います。

先ず需要なのが、朝起きたときの顔のストレッチ。
上に書いたように、喋る時に表情筋を動かさないと逆に顔ってこってしまうんですよねぇ…。適度で構わないので、鏡を見ながら表情筋と口角を上げたり、口を大きく開けたりすぼめたりして、筋肉をほぐしましょう。

次に大事なのが、歌詞になれること。
日本語の歌詞を歌うときにやりがちなのですが、何となく発音しても意味が通じると思ってうやむやに歌うと口が上手く回らないのでどんな歌詞なのかが聴いている人に伝わらないのです。まぁ、なーなーで発音しても意味が通じる日本語の場合は、それが個性だと言えなくもないのですが…^_^;
また、それを言ってしまうと欧米の言語は日本語とは比べものにならないほど口や舌を素早く動かす必要があり、上手く口が回らないと意味が伝わらないだけでなく逆に疲れやすくなってしまいます。
最初は歌わずに、リズムに合わせて歌詞を読む練習をしましょう。歌詞を読んでみて口が回らないところをテンポを落としてゆっくりとしっかりと発音出来るまで繰り返し喋ってみましょう。そして、慣れてきたら少しずつテンポを元の歌の速度に戻してならしていきましょう。特に洋邦問わず早口の歌は、この作業をする事によって力みが取れて疲れにくくなるだけでなく表現力が確実にアップしてくるでしょう。

最後に、これが一番重要なことをお話ししましょう。それは、「普段から、ハッキリ喋る」と言う事です。
ここ数年。私はナレーションのレコーディングの仕事を多くやらせて頂いていますが、仕事を頂き始めた頃は滑舌が悪く、リテイク(再録音)の依頼がとても多かったのを覚えています。
日本語は、良く「母音が強い言語」だと言われます。しかし、どの言語にしろ「子音」も存在しているので、子音がちゃんと聞こえないと「…は?」と聴き直す羽目になってしまいます。まぁ、日本語は子音がハッキリ聞こえなくても意味は分りやすいとは思うのですが、日本語だって子音は大事だと思います。
日常の生活の中から意識してハッキリ喋るくせをつける事。これを気をつける事により、表情筋や口輪筋など顔全体の筋肉の良いトレーニングが出来、オーディエンスにしっかりと歌詞を伝えられると同時に疲れづらい筋肉を作る事が出来るでしょう。
勿論! 歌った後には、しっかりと休息をとることも大切です。歌う事は、運動することと同じ。普段の生活から心がけて行きましょう。ウォーミングアップからクールダウンまでのひとくくりが、歌なのです(*^_^*)

【Live Information】

2023年
・7月17日(月・祝):蛇足(Snakefoot)(初期Whitesnake cover band )@新宿Crawdaddy Club
・7月30日(日):4マンライブ@下井草Billy's Bar Gold Star
・9月1日(金):弾き語りライブ@下井草Billy's Bar Gold Star
・9月24日(日):コピブレ(弾き語り)@下北沢Breath
・10月21日(土):Passenger(JOURNEY cover band)@吉祥寺Silver Elephant
・11月18日(土):Ginger Ginger(Danger Danger cover band)@目黒鹿鳴館
※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
 やま♪げんオフィシャルサイト

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コラムの内容を、実際に体感してみませんか?
スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
体験レッスン、随時受付中! お気軽にご連絡ください(^O^)/

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