2019/09/24
今回は、自分の必要不可欠な相棒とでも言いますか…、
商売道具でもある拘りのドラムキットのお話しを。
これまで、様々なセットを使用してきたので、その1つ1つの写真となると、枠に収まらないため、セットの写真については自分の個人サイトにある機材ページを参照下さい。
You Sawaki Website
現在使用している機材の話しに行く前に、前編として自分の“ドラムセッティング”への拘りなんかを、書きたいと思います。
20代前半の若い頃、数年間スタジオでアルバイトをしていた期間がありました。
そこで徹底的にドラムの練習が出来たのが何より大きな財産になりましたが、もう1つ大きな収穫だったのが、自分なりの理想のセットへの追及が出来たコトですね。
やっぱり実際に触って試してみないと分からないコトってありますよね?
そういう意味では、毎日スタジオのセットを触れたのは大きかったかなと。
チューニングなんかも色々と試す中で良い音を探すポイントなんかも覚えたり。
そして、当時の雑誌等で観る外タレのセット紹介ページなどは、くまなくチェックして“あっ!このセットかっこいいな”と思ったら、すぐにスタジオのセットで再現したりしていました(笑)。
と言うのも、自分的にはドラマーにとってのドラムセット(と言うかセッティングかな)は、“ステージ衣装”のような位置付けなんですね。
まぁ、自分はスティックを派手に回したり、いわゆるパフォーマー系のドラマーではないですが、セッティングのシルエットなどで個性を出していきたい!というのは若い頃からずっとありまして、いつも研究をしていました。
セッティングに於いては、基本的にシンバルもタイコもフラット(水平)に!
そして低くセットする…というのが、昔からの変わらぬコンセプトなんですが、そこに辿り着くのに最も影響を受けたのはTommy Lee。
もちろん、最初はフラットなセッティングなんて叩きにくくて、まともにヘッドの真ん中を叩けませんでした。
しかしながら、叩きやすいセットではなく、理想のシルエットを優先していたので、ならば叩きやすくなるまで練習して自分から寄っていけばいいじゃん!と。
フラットなセットをきちんと叩くための姿勢や手首、腕の使い方を考えながら練習を重ね…、
そんなアホな努力をしているうちに、いつしかフラットでないと叩けなくなりました(笑)。
それと、もう1つ心掛けているのが、なるべくシンプルなセットであること。
若い頃は、色々と細々したものをセットしたくて、そんなセッティングの時期もありましたが、1999年にツーバスセットからワンバス・ワンタムの王道セッティングに切り替えた時に、無駄なものは一切排除して、とにかくシンプルでスッキリしたセットに…と。
自分は、リズムや間をキープする際に、左足を大きく上げてタイミングを取るスタイルなので、シンプルで低くセットすることで、そういうカラダの動きが見えて躍動感が伝わるんですよね。
要塞のようなセットにはそれはそれで魅力がありますが、どうしてもカラダが隠れちゃって、ドラマーのカラダの動きが見えないケースが多いです。
派手なパフォーマンスがない分、出来るだけ全身で叩いてる躍動感みたいなものが、セットに埋もれずに視覚的にも伝わるような…という部分で、“フラットで低く、そしてシンプルなセット”というトコに行き着きました。
THE POWERNUDE時代は、バンドの機材車にメンバーの全機材を積んで移動していたので、ライヴでも常に自分のセットを持ち込んでいたものですが、今はライヴハウスのセットを借りて使い回すのが主流ですよね。
それでも、シンプルなセットであれば今のように借りて使い回す際も、常に自分のセッティングを再現出来るというのも大きな拘りのポイントでもあります。
写真を見て頂ければわかりますが…、
レコーディングでもライヴでも、はたまたFacebook等でアップされるライヴ写真に於いても、どれも同じセッティングのシルエットになっています!
どんな環境でも、常に自分のセッティングで、どんなドラムセットでも常に自分の音色を出せるように!という部分を、ライヴハウスのPAさんにガンガン注文しつつ(笑)、いつも心掛けています。
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