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Logo MarkThe Great Journey拘りの機材について・後編

沢木 優

1967年5月12日、福岡県大牟田市生まれ。
埼玉県出身。
血液型:B型。
LINX / 元THE POWERNUDE のドラマー。
パー...

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後編の今回は、主役の手持ち機材について語らせて頂きます!
ここ15年くらいはレコーディングや大きなライヴ、撮影の時などは、モニターとしてお世話になっているパール楽器製造(Pearl Drums)さんから、希望のセットを出して頂く形で叩かせて頂いております。
なので、レコーディング、ライヴ、MV撮影など…用途によって出して頂くセット内容も違ってくるため、どのシチュエーションでも変わらずに使う主役の手持ち機材⇒スネア、ペダル、スティック、チャイナシンバルの拘りなどを、1つずつ書いていこうかと。

※セットの写真については自分の個人サイトにある機材ページを参照下さい。
You Sawaki Website

■スネアドラム
『Pearl SensiTone Elite Aluminum / 14"×5"』
2008年から現在もメインとして使用しているスネアです。
Pearlのアルミニウムシェルの浅胴で、スティールと木胴の中間のような音色が最大の魅力です。
スティールほどキンキンした感じもなく、でも木胴ほどマイルドな響きでもないという。
アルミの特性からか、ボディがビックリするくらい軽量なので、スカスカな音かな?と思いきや、意外にもロー(低音)がしっかりあるんです。
ただ、あまり厚手のヘッドを張ると音ヌケが悪くなるので、ヘッドのチョイスは大事ですね。
このスネアでは、これまでにコーテッドエンペラー、CSコーテッド、アンバサダーXというヘッドを使いましたが、アンバサダーXがベストチョイスかなと思います。
まぁ好みにも左右されますが、あまりローピッチなチューニングも、合わないかもしれません。
自分のようなハイピッチなチューニングだと、タイトで抜群に音抜けがいいです。
過去には、大好きなドラマーの1人・Alex Van Halenの影響で、LUDWIGのLM402なんかを使っていた時期もありましたし、最も好きなドラマー・Chad Smithのモデルも使ったりもしていました。
そして、このスネアになってからも何度かチェンジしようと思い、別の機種を試したりもしましたが、結局ココに戻ってしまうという…(笑)。
それくらい自分にはベストマッチなスネアなのかなと思います。
この先もメインのスネアとして長い付き合いになりそうです。

■ペダル
『Pearl Eliminator Demon Drive Double Pedal』
2010年から使い始めて、かれこれ9年ほど自分の足元を支えてくれています。
若い頃から、基本ドラムはPearl!なヤツですが、ペダルに関してだけは名機と言われるYAMAHAのFP720を使っていたんです。
Pearlさんのモニターになる際にも、ペダルに関しては買い替えの際にPearlの製品を…というコトで了承を頂いて使い続けていました。
実に20年以上も酷使してきたのですが、ある日のリハでついに壊れてしまいまして…。
さぁ、ではPearlさんのペダルでは、どれが一番合うのだろうかと。
自分にとってペダルは、ある意味 一番シビアなアイテムでして、ちょっとしたセッティングの違いでもフットワークに影響します。
なので、何度も試奏を重ねて“これだ!”という機種を見つけました。
このデーモンドライブは、かなりクセのあるペダルで、合わない人はホントにダメみたいですが、自分にはドンピシャでした!
そして、付属のビーターがややウェイトが軽く、音量をもう少し稼ぎたかったので、以前から使っている重たいビーターを装着して使っています。
更に、かなり細かく調整が出来るため、自分のポイントを探し出すまで1か月くらいかかった気がします(笑)。
でも、このペダルにしてから、遅いツーバス連打の際の左足にもしっかりウェイトが乗って、とても踏みやすくなったり、速いフットワークでも足の疲れがなかったり…結果的にはチェンジ出来て良かった!と。
今では、先程のスネアと並んで手放すことが出来ない機材の1つです。

■スティック
『Pearl 117H』
このスティックは、44 MAGNUMのジョーさんのモデルです(笑)!
スティックに関しては、コレを30年ほど使ってますかね。
自分は、根っからのパワーヒッターではないため、力で大きな音を出すのではなく、スティックのウェイトと、振り下ろすスティックスピードを使ってヌケの良い音を出すタイプなんです。
そういう部分で、このモデルはまぁまぁ太くて重いので、強いショットをするには最適なモデルなのです。
今年に入ってリニューアルされまして、従来より若干細くなり、やや短かくなりました。
既に新しいモデルが手元にありますが、従来のモデルがまだ数セット残っているため、それを使い切ってから、リニューアル版を使おうと思います!
どんな変化があるのか、楽しみです。

■チャイナシンバル
『SABIAN HOLY CHINA 19"』
『PAISTE 2002 NOVO CHINA 20"』
わたくし、実は大のチャイナシンバルマニアでして(笑)。
チャイナには、めっちゃ拘りがあるので、ライヴで荷物が多くなっても、必ず持っていきます!
これまでに、様々なメーカーのモノを使ってきましたが、最終的にメインとして生き残ったのが、この2枚。
ライヴや撮影の際に使うのが、SABIAN HOLY CHINA 19"。
大好きなChad Smithモデルのチャイナですが、ボディにたくさんの穴が空いてて、視覚的にもカッコいいです。
もちろん、音色も自分の好きなチャイナの響きがしますね。
サイズが19インチなので、ややパワー不足な部分もあるにはありますが、とにかくアタックが強烈なので、ライヴでも埋もれずにしっかり主張してくれます。

そして、レコーディングでは若い頃から、PAISTE 2002 NOVO CHINAひと筋です!
圧倒的なパワーとインパクト。
強烈なアタックと適度なサスティーン。
自分的には、このチャイナに勝るものはないんじゃないかなと。
当然、お値段もかなりのモノですが自腹で購入するのも全くためらいがないほど、素晴らしいサウンドです。
THE POWERNUDEでの作品はもちろん、LINXの作品や仕事で参加した作品でも、レコーディングは全てこれを使っています。

というコトで、長々と書いてしまいましたが…。
自分の機材への拘りが少しでも伝わってくれたら嬉しいです!!


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拘りの機材について・前編
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沢木 優

1967年5月12日、福岡県大牟田市生まれ。
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