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Logo Mark田舎暮らししながら世界に向かって音楽を配信しつづける人の話アトピっ子との暮らし

eastern bloom 小島美紀&崇

小島美紀

eastern bloom ボーカル
岡山県出身。ミュージカル俳優を目指して上京した後、ボーカリス...

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美紀:はい、始まりました。

崇:いいかげん目覚めなさい。日本という国は、特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように成り立っているんです。

美紀:はい。女王の教室ね。

崇:天海祐希いいよね。ママももうちょっと体形しぼりなさいよ。いいかげんしぼりなさい。

美紀:まあ、あれから(1stアルバムを出した時から)15Kg以上太ったからね。

崇:そうでしたねー。あのときは腹筋割れてたねー。前回はアルバムのリリースが決まった所まで話しましたな。でも、家庭の中は実はそれどころじゃなかったね。

美紀:そう。グランプリもらった頃、いやそのちょっと前くらいから、「うちらの赤ちゃん、もしかしてアトピーかな?」ってなってたのよ。

崇:はい。ぶつぶつがいっぱいでて痒がってね。夜も1時間おきに痒みのために起きちゃう。さすってあげると落ちついて寝るので、起きたらさするの日々でした。

美紀:で、1歳くらいになったとき、これはもう酷いってことになって。私の食べたものが母乳から出てしまうから、私の食事をなんとかしなければということで、食事を改善。マクロビオティックとか陰陽調和料理に徹底することにしたんだよね。

崇:はい。元から絶たなきゃ作戦、いわゆる食事療法ですね。食品添加物もできるだけ避けたほうがいいと言われてね。

美紀:あと、お砂糖も。すると食べられるものがスーパーにほとんどないんだよ。甘いものがどうしても欲しくなった時がつらかった。原材料をチェックしながら、食べられるものを探して2時間スーパーをさまよったりしてた。

崇:近所では外食がほんとど出来ず、店屋物もほぼ食べられない。アトピーに厳しい国だなぁと思った記憶がある。

美紀:お菓子は結局自分で作らなきゃってことになり。朝、昼、おやつ、晩。一日のほとんどを台所で過ごすなんてことも。

崇:はい。家庭内シェフですね。音楽はどこ行った?

美紀:それか近くの公園や児童館にいるか。一回公園か児童館に行くと、帰らないんだこれが。暗くなって、誰も公園に居なくなっても遊んでたね。

崇:そうでした。かなりの頑固者だったねぇ。

美紀:あと、アトピーについて色々調べていろんな本を読み漁った。薬なんかも、ステロイドを使うべきか使わないべきか。

崇:ステロイドを完全否定してた人とか結構いてね。結局できるだけ使わない様にしようという結論に達して、そういうのに理解のある医者に診てもらいつつ、代替医療的なのも色々試しましたねぇ。

美紀:はい。生活が一変したね。食事だけじゃなくて。洗剤も普通のヤツだとかぶれちゃうし。防虫剤とか殺虫剤とか芳香剤とか家から一掃しました。

崇:「江戸時代か、俺んち」って何度か思った。化学的なものNGだったね。服も基本的には「綿」。

美紀:何が原因か分からないから、とにかく考え付くものは全て変えていった。この頃からお化粧もしなくなった。常にすっぴん。

崇:香水なんかも捨てましたね。いつの間にか、アロマの香りが好きになっちゃたりして。ああ、習慣て怖い。

美紀:1年くらい徹底して、やっと効果が出たかんじ。

崇:でも相変わらず夜は全然寝れなかったね。昼間はもうろうとしてたのを覚えてる。午後は給料泥棒だったかも。

美紀:でも息子可愛かったから、なんか頑張れましたね。当然のことだった。

崇:まあ、俺の子だからね。俺も可愛かったんだよ。ちっちゃい頃は。

美紀:でさぁ。

崇:(無視かい)

美紀:一方パパは、会社に缶詰めだったね。

崇:そうでした。若いからできたけど、今だったら過労死待ったなしでしたな。あまりにも家に帰れないから、体が臭くなっちゃって、取引先からファブリーズかけられたこともあるもんね。(なぜか自慢げ)

美紀:…。

崇:その頃、とある会社に軟禁されてたこともあるんだけど、なんと噂によると、受付のお姉さんがどうやら一青窈さんだったみたいなんだよ。

美紀:ほう!

崇:だから、俺的いつか会ってみたいアーティストランキング上位です。

美紀:…。(覚えてないんじゃないの)

崇:その時、なんと!早くも第一回解散の危機が!

美紀:「実家に帰らせていただきます」事件。一人息子のアトピーと戦い、しかも息子熱出したりして…でもパパは帰ってこない…。なんで、「ちょっと家に帰るわ」ってね。

崇:あーそうだったねー。家に帰った時に誰も居ない時の寂しさたるや…。と思いきや、3時間位寝たらまた会社に行かなきゃいけないという…。

美紀:そう。で、「やかんが真っ赤」事件とかあったね。

崇:あーそうだねー。家に帰って気づいたら廊下で寝てたんだよ。そしたら朝、部屋が妙に暖かいんだよ。「赤道か」みたいに。そしたらなんと、やかんに火をかけたまま寝たらしく、やかんが空焚きで真っ赤っかになってたのです。

美紀:危なかったね。

崇:ウェブカラーで言うところの、#ff0000でした。

美紀:?????

崇:せっかくミュージシャンとしてCDを出すことになったのに、頭の中が全然音楽にならなかった。C#と聞くと、マイクロソフトのプログラム言語を思い浮かべてしまってました。今は違うけどね。

美紀:この辺から何となく、空気のきれいな田舎でのんびり暮らしたいなぁと思い始めてた気がする。

崇:そうですね。田舎暮らしの本とかあったしね。憧れてましたね。ということで、今日はこの辺で…。

C#

マイクロソフトによるプログラム言語である。通常ミュージシャンであれば、音符のドの半音上だったり、コードを表していたりするが、IT関係者にとっては、プログラム言語の一種を意味する。
元々は、同じくプログラム言語のJAVAのパクリである。最近までは、小島崇にとってC#と言えばこれだったらしい。

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