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eastern bloom 小島美紀&崇

小島美紀

eastern bloom ボーカル
岡山県出身。ミュージカル俳優を目指して上京した後、ボーカリス...

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美紀:はい、第9回です。

崇:はい。では、「東村山こども劇場」(略して「こ劇」)の話ですね。そもそもこども劇場とは?

美紀:こども劇場というとこどもの劇団と思われがちなんですが。

崇:そうではない。日本中にあるんだよね。どういう団体かといいますと?

美紀:「東村山子ども劇場は、子どもたちがその年齢に適したあそび・芸術活動・文化活動に自由に参加し、「子ども時代の子どもの時間」を保障したいと考えています。
そのために、さまざまな大人たちが手をつなぎ、地域に生きる子どもたちのために、演劇・音楽・芸能・あそびなどの文化活動を、プロの舞台芸術家、音楽家らと共に企画・開催しています。
子どもたちの視点から考え、真剣に向き合い、共に創りだすことを大切にします。」(HPより)

崇:コピペありがとうございます。
子どもと文化のNPO 東村山子ども劇場

美紀:ありがとうございます。

崇:こどもに質の高い演劇を見せてたよね。みんなで探してきてさ。

美紀:でもそれだけじゃなくてワークショップがあったり、みんなで作り上げるイベントがあったり。

崇:はい。

美紀:大人もこどもも、いつも活動に参加してるみんなで「生」の舞台を見るというのがいいんだよね。気心の知れた仲間たちで。

崇:東京時代「できるお母さん」の幼稚園だけでもやることいろいろあったけど、この団体にも参加することで、見事に歌うたう暇なかったねぇ。なんか「役」やってたでしょ?

美紀:例会鑑賞部。あと、なんだっけ、サークル「こすずめちゅんちゅん」の代表。

崇:ああ10年ぶりに思い出したわ、その名前。サークルで分かれてたんだよね。ほんと割と忙しかったですね。

美紀:サークルのイベントを企画するだけでなく、こ劇のこどもたちに見せたい演劇を探してくる役割だったから、あちこちいろんな団体の公演を観に行ってたんだよ。

崇:「私行けないから、パパよろしく。」ってのが何回かあったな。上の子の手を引きながら、下の子を抱っこして参宮橋にある「オリンピックセンター(国立オリンピック記念青少年総合センター)」でいろんな団体のデモを見れる会があってね。

美紀:ご苦労様でした。

崇:「ロバの音楽座」聞きに行ったりして、楽器に感動して普通に楽しんで帰ってきてしまった。こどものリアクション全く見るの忘れた。何しに行ったんだか。

美紀:「ロバの音楽座」のプレゼンは、ほぼパイプの説明で終わってしまうという…。

崇:あとは「かわせみ座」「ひとみ座」とか。

美紀:ひとみ座といえば、中村孝男さんの「ピッポくんのおさんぽ」が超面白かった。さんぽに行って帰ってくるだけの話なんだけど。

崇:ああ、あれまた観たいね。ストーリーは「さんぽにいって帰ってくる」だけなのに。

美紀:観たいね。

崇:「だるま森」っていう強烈なキャラクターが居た。ちょっと話かけづらいんだけど、ドキドキしながら思い切って話しかけたら。すごく紳士的な人で。

美紀:きちっとした人だったという。(当たり前か)

崇:大人が楽しんじゃうような、こどもに媚びてない渋い舞台が沢山あるもんだなと。目から鱗でしたよ。

美紀:あと新宿にある「プーク」とか。そのころ下の子がまだ0歳だった。背中におんぶしてあちこち行ってました。

崇:学校の役員とか町内会とか自治会とかとは全然違うんだよね。スタンスが。

美紀:ここのおかげで学校とか年齢とかを超えた仲間たち、地域で志を同じくした大人たちのつながりというのを体験した。

崇:はい。

美紀:こどもたちに「してあげる」という感覚では無い感じ。「この時期の子供はこうあるべき」とか「なにかしなきゃいけない」とか「今のこどもたちにはこれが必要」とかそういうのとはちょっと違うんだよね。そして大人もこどももみんなで楽しいことを考えるという。

崇:この感覚は興味深かった。大人がこどもに対して偉そうじゃない。

美紀:「〜ちゃんのお母さん」とかそういう呼び方しないんだよ。みんな下の名前かあだ名。こどもも大人も一人一人個人単位で付き合い、尊重されてるの。

崇:「こじこじ」って呼ばれてた。高校の時以来です。「こじこじ」と呼ばれたのは。

美紀:演劇やワークショップを決める会議にもこどもが出席して、一緒に考えて決めたりしてたよね。会議の時とかも、自分のこどもはちゃんと管理しろとかそういうのなくてさ、みんなで見守ってる感じがよかったなぁ。

崇:「あれ?うちの子いない。」とか思ったら、他のお母さんの膝の上にちょこんと座って演劇みてるとか。

美紀:下の子が1歳位の時。これは、こども劇場だからできることだね〜。

崇:これ、普通の演劇の場合だと、こうはいかない。「すいません。」って外に出ることになる。

美紀:"小さいころから、演劇(ライブ)を見るという環境に慣れている"というのと、"知った人たちの中だから安心"っていうのがあるからなんだよね。きっと。

崇:いい慣習だと思います。こういう団体が沢山あれば、ライブ文化が廃れずに済むねぇ。

美紀:しかし、みんなすごい集中して観てたよね。私たちも子供たちが来てくれるライブもあるけど、なかなかあんな風に聴いてもらえないよ。私たちの技量不足だなぁ…。

崇:完全なる技量不足であります。

美紀:で、一方この頃、すでに東京生活を離れようかと思ってたんだよ。

崇:うん。ちょっと近所に大きな工場とかバイパスとかあって空気があまり良くなかったしね。とかとか。

美紀:移住を考えた時、この「こども劇場」の人たちから離れなきゃいけないというのがとても寂しくてね。このまま東村山に留まろうかなと何度も思った。

崇:地元に根づく人たちのための団体という要素もあったからな。自分らも根付きつつあったから。居場所の一つだったというか。

美紀:実はなんと、こども劇場は、3年もいなかったんだよ。

崇:え、まじで。濃厚な3年弱〜。

美紀:たった3年弱だったけど、ここは私にとって、いろんな仲間たちができて、いろんなことを教えてもらい、育ててもらった大事な場所であり、第2の故郷的な所なんだよね。

崇:うん。

美紀:こっちに来て同じ団体を探そうと思ってたけど、無いんだよ。

崇:無いな。

美紀:今にして思えば、東京という、様々な所から出身も職業も想いもバラバラな人が集まって来て、核家族で、無機質な建物に囲まれた土地柄だからゆえ、絆を求め、芸術を求め、こども劇場のような団体が生まれ、育っていったんだなぁと思ったりする。

崇:お、語りますね! 家も密集していて、日常的に助け合えるしな。あと田舎は芸術よりスポーツです!(自然が芸術の代わり?をしてくれるし、土地があるから)

美紀:ともかく、東村山こども劇場に誘ってくれた友達にいまでも感謝しています。

崇:はい。でわ、今回はここまでかな。

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