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Logo Mark田舎暮らししながら世界に向かって音楽を配信しつづける人の話那須に来たら、何と!

eastern bloom 小島美紀&崇

小島美紀

eastern bloom ボーカル
岡山県出身。ミュージカル俳優を目指して上京した後、ボーカリス...

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崇:スミマセン! 皆さまお久しぶりです。しばらくアメリカに行っておりまして…。

美紀:行ってないよね。那須と宇都宮を行ったり来たりしかしてないよね。あ、京都に人探しに行ったか。

崇:ママの知り合いが急に音信普通になってね(この話は長くなるぞ…)。

美紀:でも会えてよかった。それはいいんだけどね。随分間が空いてしまって、ごめんなさい!! 今回は、前回の続き。田舎暮らしに向けて、動き出した話ですよ。

崇:八ケ岳の話です。ログハウスに住みたいなぁって思ってた頃。

美紀:はい。

崇:すごい田舎暮らしに憧れて、音楽はすっかりやめてまして、置ききれなくて楽器を処分しちゃったりしてた。

美紀:マンションにギューギューで暮らしてたからね。

崇:置いときゃよかった。もったいなかった。まあ、もうやることないだろうなと思ってたから。

美紀:私は思ってなかったけどね。「いつやるのよ?」ってよく言ってたね。田舎に引っ越したら音楽活動始めようと思ってた。

崇:僕は始める気さらさらなかった。

美紀:えーーー…。まあ、そんな中で、八ケ岳にターゲットを絞り、せっせと雑誌で物件探ししては現地に見に行ってましたね。

崇:月に1~2回行ってたね。あずさ2号に乗って。

美紀:あずさ2号じゃないけどね。「スーパーあずさ」だけどね。

崇:振り子式って言って、カーブの時に車体を倒すことによって、スピードを落とさずに回れるんだ。これにより、新宿~松本間が…(以下無視)。

美紀:子供が電車好きだったから、なんか電車に詳しくなってたねー。

崇:2件位土地が決まりかけたんだよね。1つは八ケ岳の南の方。

美紀:川沿いで、道路から見下ろせる小さな集落みたいなかわいらしい土地だったね。

崇:眺めは良かった。なぜなら、そこの不動産屋さんは片っ端から木を倒してたから。つるっぱげ。その分眺望重視。

美紀:確かに。そういう土地多かったよね。私的には、木はある程度残してほしい派。

崇:私もです。

美紀:そこで私たちとしてはログハウスを建てたかったんだけど、その土地はそこの不動産屋兼工務店で家を建てなきゃいけないことになってたんだよね。

崇:結構、そういう条件付き物件がありましたな。こういうのって法的に抱き合わせ販売にはならないのかなあ…。

美紀:そうだね。建てたい家があったけど、諦めなきゃならないかなと諦めかけた。でも、せっかく1から建てるんだから、こだわりたいよねー。

崇:のんびりしてなかなか良い土地だったもんで、前金まで払った。でも、今の我が家の資金だと、ログハウスは難しいですねって言われた。「でも、うちの商品なら建てられると思います。」「ログハウスは隙間風がスースーする」とか「セトリング(ログ材が縮んで家の高さが低くなってくること)で床が斜めになる」等など

美紀:色々ログハウスの欠点を述べまくってたね。

崇:「でも、うちの商品ではそんなことはありません!」ってすごかったね。

美紀:押しがすごかったね。でも、やっぱり、ほんとのログハウスに住みたかったんだよねー。で、断っちゃったんだよね。

崇:結局ね。あの不動産屋さん結構声が裏返る人だったよね。

美紀:よく覚えてるね。

崇:うん。あれ以来、声が裏返る人を信用できなくなったもの。

美紀:で(それ以上はよしなさい)、次に決まりかけたのが、八ケ岳の清里の近く。あそこ、ちょっと小高くて、いい雰囲気だったよね。静かで、いい具合に木々に囲まれて。

崇:ちょっと住んでみたかった。でも、標高高い(1300m)し、スーパーとか近くにないし、大変だったかも。

美紀:そこで、ログハウスで家を建てることで話を進めたのよね。

崇:あそこの工務店の人たち、いい人たちだったんだよね。声は裏返って無かったし。あそこで決められなかったの、ちょっと残念。

美紀:資金不足のため断念せざるを得なかったんだけど、断る時、ほんとに申し訳なくて…。

崇:未だに謝りたい位。

美紀:この物件がポシャって以来、がっくりして、丸1年位物件探しを止めちゃった。

崇:やる気なくなっちゃった。移住ブーム終わり。でも、その間なぜか仕事の方がいっぱいあって、小金がちょっとたまったんだよ。そうこうしているうちに、気づいたら子供があっという間に小学生になっちゃって、こりゃまずいって気が付いた。

美紀:そう。で、ある日気分転換に、前から気になってちょくちょく行ってたBESS(ログハウスメーカー)の総合展示場に行ったわけよ。あそこ楽しいんだよね。なんか、また移住に前向きになれるかなと思ったのかもしれない。そこから一気に風向きが変わったね。

崇:「この度、不動産屋と提携するようになりまして、土地も紹介できますよ」っていうことで、紹介してもらうことになったんだよね。

美紀:ハウスメーカーが土地も紹介できるようになると、凄くスムーズに話が進むようになるよね。つーかあの担当者さんがやり手だったのかもしれないけど。

崇:やり手だよ。なんか、あれだけムリっぽかったのに、なぜかイケる気がした。うちらもうちらで5年間、BESSに通ってたからね。意志疎通もだいぶできてたのかも。

美紀:よく通ったよね。で、まずはやっぱり八ケ岳。家族4人で探しにいったんだよね。

崇:でも、どれもピンとこなかった。で、「ちなみに、"那須"もやってますよ」っていうから、那須も行ってみるかってことになった。

美紀:私は、前から那須がいいって言ってたんだよね。風景と前に見た星空が忘れられなくて。

崇:そうなんだよね。旅行に来たことあったんだよね。で、見に行ってみたら、見せてもらった場所がどれも良くてびっくり。

美紀:しかも、東京へのアクセスも悪くなくて、スーパーとかも充実してて驚いた。映画館も近い! こりゃ那須だなって思ったね。

崇:いい土地があってね。それにしようかと検討していたんだけど。

美紀:ほう。

崇:1日前に他の人に買われてしまって、空振りに終わりました。

美紀:そうでした。

崇:「これだと思ったらすぐ言ってくれないと…」とかBESSが言うもんだから、「ウン千万も金払うのにすぐ決めれるかよ!」ってちょっと怒った記憶があります。

美紀:キレやすかったんですね。今より。

崇:でも、不動産屋さんが我々の傾向と対策を1回で理解したらしく、「趣味が大体わかった」言ってきて…。

美紀:ほう。

崇:んで、再度、那須に見に来たら「これだ!」っていうのがありましてね。小川付き。

美紀:他の土地も見せてもらってけど、パパはその土地の話ばっかりだったね。一目ぼれだ。確かに私もいいと思った。

崇:それが今の自宅なんだわな。

美紀:この不動産屋さんもやり手だったんだわー。

崇:そうだわー。

美紀:決まる時ってのは、妥協とかなく決まるもんなんだね。そこからはもうジェットコースターに乗ってるかの如く。

崇:那須に来たら、何と、すごいスピードで話がどんどん進んでいってしまったのです。

美紀:今まで苦労はなんだったんだろうかと。しかし、いままでポシャッたのをがっかりしてきたけど、ああこのためにポシャったんだなと変に納得してしまった。

崇:やっと話が「田舎暮らし」に近づいてきましたなー。

美紀:今回はこの辺で。

とにかく色んな土地を見に行った。

不動産屋さんに連絡して、駅まで電車で行って、そこから不動産屋さんの車で土地を巡るという感じ。
どの不動産屋さんも、とても親切に対応してくれました。

土地探しの時はもちろん子供も一緒。

子供の反応も大事なチェックポイントでした。
気候の良い時期だけ見るのではなく、四季折々の状況をチェックした方がいいと言われましたが、実際は1年も待てません!

ここに決まりかけたんですよねー。

でも、行くべき場所は決まっていて、違う場所でどうあがいても、上手くはいかないのです。きっと。

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