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Logo Mark歯を磨く様に演じるシニア劇団スターライト公演後の初稽古

鵜飼雅子

舞台役者、朗読家、アトリエほんまる 副支配人。
日本演劇教育のさきがけ的な存在である劇団らくりん座の正式団員として全国各地で公演を経験。
朗読や表現、コミュニケーショ...

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シニア劇団スターライト第2回公演を無事終え、初めての稽古となった5月11日は、初の男性入団者2名、そして見学者、こちらも男性1人を迎えての稽古となった。
今回入団の男性の中には、
『芝居をやったのは小学校の学芸会』
という方もあり、その思いっきりの良さに驚くとともに私の顔が自然と緩む。芝居に興味を持ち、やってみようと一歩踏み出してくれるなんて。
結成当初からのメンバーのうち、(稽古が平日の昼なので)仕事を抜け出して参加している方もいる。
今回入団のメンバーも仕事をして、その後にこのシニア劇団の稽古に参加される方もやはりいる。
『55歳位から募集!』
とうたっている我がシニア劇団。メンバーの年齢は50歳代から60歳代とまだまだお仕事現役も多い。私の空想では、この位の年齢になってくると仕事に疲れ『他の事はもうどうでもいいか、あと何年で定年…』となってくる気がしていた。おそらく芝居に足を突っ込んでいなかったら、何もやらずに毎日の生活に疲れ果て、そのうちに体も心も動けなくなっちゃうんだろう。少なくとも私は。
本当にここに入団してくれた勇気(笑)に感謝です。
さて、稽古スタートは何から始めよう??
やはり相手に“伝える”と“お互いちゃんとコミュニケーションがとれる”って事が大事なので、私がいつもコミニケーションの講師を頼まれた時に行っている手を叩いてリズムを相手に回すワークから。
(手を叩くだけならおそらく幼稚園児でもできる事だが)そのリズムの感じだったり音の強さだったり、その相手から出るもの全てを感じ取って次の人に回すのがポイント。それをしばらくやった後、手で形や大きさだけを表し回したりもする。
スタートからあまり複雑だと、苦手意識を持つといけないので、こんなところからいつも始めている。私としてはここでどんな方なのかなと探ったりもする。
こうしてコミュニケーションワーク的な事でしばらく場をほぐしたところで、複式胸式肩式呼吸の説明をし、その練習。和んだが空気がちょっとしまったところで、再びほぐそうとこのワーク。
『単語を紙に書いて、文字が見えないように床に置き、その紙をめくりながら出てきた単語を使って相手と会話をしていくゲーム』
ポイントはちゃんと相手の話を聞いて(自分がひいた単語を使い)話を続けていくこと。
これはちょっと芝居経験のない方や浅い方にはハードルの高いワークかと思いきや、本日入団したメンバーも頑張ってトライしている。
2人対抗で急いで紙をめくりながら会話をし、それを見ている他のメンバーも、話の予想外の展開に笑いが出てくる。会話がストップしないところが凄い。流石人生の先輩方!それと、自分の日常生活が表れてこわいとも思った(笑)。
ある方は先日、山かどこかに入ったときに蛭に吸い付かれたそうで、それがこのゲームの話の中に盛り込まれていた。
まあ、即興で会話をしているので、自分の経験で話を進めたほうがやりやすいと言えばやりやすいのだろうけれど…。その蛭に吸い付かれた体験を話す姿が見ていた私達にはとっても印象的だった。おそらく小学校だったら“ヒル”とあだ名がつくことだろう。
最後にはやはり、脚本を読んだ方が演劇の練習らしいかなと思い、永井愛の作品の一部を読み初稽古は終了となった。
有難いことに『本日見学希望』と言って来られた男性の方も即入団となり、男性メンバーが3人となりました。
第3回公演にむけ、これからの芝居作りがとっても楽しみな、宇都宮のシニア劇団スターライトでございます。まだまだメンバー募集中!


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