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Logo Mark「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝地方イベンター様の魂を感じてきた

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
アーティストのみなさんと接する機会も多いのですが、どんな人の心を揺らしたいのか、何を感じてほしいのか、人に言いたくなってしまうことはどうしたら起こるのか、そもそもあなたのアートによって人はなぜ幸せになるのか…答えは1つではありません。でも、常に考えていたいですね。そんな皆さんのヒントになれば幸いに思います。
64回目のコラムです。今回は、仙台を拠点とする大きなイベント会社のSVCホールディングス様のプレゼンテーション大会の審査員と、キックオフの基調講演に呼んでいただきました。幹部を入れても平均年齢31歳という若くて勢いのある会社です。その時に感じたことを記していきます。


■ SVCホールディングス小林康隆社長との出会い

私がリクルートに勤めていた時、筆頭株主がダイエーになったことがあります。そこでリクルートとダイエーのコラボ事業がたくさん検討されました。全国マネジャー会議が当時の呼び名は定かではありませんが、福岡ドームで行われたり、ダイエー傘下であったローソンの専用雑誌「ラクダス」が発行されたり、福岡の活性化プロジェクトがあったりしました。その後、私は偶然にもローソンに転職することになります。ローソン本社で、エンタテイメント本部長、サービス本部長、マーケティング本部長、商品本部長補佐を兼任するわけですが、最後のローソン生活は、ローソンエンターメディア(ローソンチケット)の社長でした。このローソンチケットももともとはダイエーチケット。そこから日本中のイベンターの出資で、すべてを扱うチケット企業になりました。

リクルートの後輩が、銀座でもう18年も続けているBarがあります。小林社長はそこの常連でした。当時のSVCはリクナビのイベントをメインに事業をしていたこと、元ダイエーの方であったことなどで盛り上がり仲良くなりました。このBarの15周年パーティーもSVCの手弁当でほんとうにすばらしいイベントとなりました。イベント屋魂をものすごく感じる社長であり、会社です。


■ 東日本大震災

SVCのホームページには、こう記してあります。

2011年3月11日。
私たちは、未曾有の震災を経験しました。
震災後、東北の人たちをどうしたら元気にすることが出来るのか
どうやったら心が晴れやかになるのか
暗中模索をしながら必死に考えてきました。

待っているだけでは何も変わらない。
立ち上がることの大切さ、動き出すことの大事さを学びました。

私たちはイベントの可能性を信じています。
イベントで人と出会い、人生が変わる。
イベントで感動が溢れ、日常が豊かに、そして心が晴れやかになる。

未来に向かうには、動き出さないと始まらない。
動き出すための一歩を、一緒に踏み出したい。
私たちは、心を動かすイベントで東北から日本へ、ムーブメントを巻き起こし続けます。

震災の時は、私は前述のローソンチケットの社長をしていました。もともとはローソンでしたので、ニュースを見た瞬間の第一声は、「車は入れないな、ヘリはどのくらい手配できる?」でした。ローソンは本拠地である神戸にて阪神淡路大震災を経験しています。当時は、街は暗くローソンしか灯がなかった…と感謝されました。災害の時のコンビニエンスストアの動きは感動します。東日本大震災では、4000公演以上のイベントがなくなりなかなか希望が見いだせませんでした。東北のイベンターの方々は、今までの利益主義から脱却して、復興のためにすべてを注ぐという強い決意をされていったのを覚えています。


■ 新規事業のプレゼンテーション大会 ワーケーションを当たり前に

飲み仲間ですからあまり仕事の話ではなく楽しい時間を過ごしていましたが、「だいぶ時間がたちましたが、ようやくのばさん(私です)に来ていただいて従業員全員に刺激を与えていただけるようになりました」とお声がけをいただきました。私は、ローソンの後、レッグスというキャラクタープロモーションの最大手の会社でもCMOをしておりましたので、イベント会社の営業にもお役に立てるとは確信しておりました。

1日目、SVCが始めた新規事業である「淡路ソラノシタ」というワーケーション施設を、社員全員がどうやって成功させるかのプレゼンテーションをする大会でした。ワーケーションという言葉は一般化しましたが、導入している企業は5%程度だそうです。リフレッシュしていい成果を出す、社内コミュニケーションを活発にする ということまでは頭がつながっていないようです。斬新な発想で次々にプレゼンテーションする若者たち。リクルート、ローソン、ローソンチケット、レッグス、FiNC、鎌倉新書というマーケティング経験や、現在顧問先のブックオフ、助成金制度推進センター、全日本青少年eスポーツ協会(Gameic)、NewsTV、高木学園などの事例や経験が、こういうときに、たくさんの引き出しとして役に立てるのだなあと再発見しました。弊社4DTが運営するSpinartでのYouTube番組「NO VAnity!」のMCや、助成金制度推進センターの「あしたのミカタセミナー」のモデレーターなどの「引き出す」体験も役に立っています。すべてのプレゼンテーションに一生懸命参考になるようにコメントしました。


■ キックオフと講演

2日目。小林社長や幹部からの今年度方針、中長期計画の発表、新規事業の構想などが発表されました。わくわくするものばかりで、常に現状の延長線を走るだけではない発想がビシビシ伝わってきました。私は、審査員と講演ゲストで来たのに、この躍動の瞬間、表彰式の感動にも立ち会わせていただいてほんとうに光栄でした。フリーのマーケターになってから会社でのイベントというものには何年もふれていないので、内定式、若い人たちの表彰、今後の決意など、見ていて気持ち良いものだなあと感じました。

講演時間は2時間弱。最近は伝えたいことが多くて、ちょっと短めではありました。2時間でも3時間でも「短かった」と言われるので、ちょっと調子にのっているかもしれません。たくさんの事例を、先方の業務に置き換えてもらいながら、お客様の顔が浮かぶようにストーリーを創りたいという気持ちが醸成されるとありがたいです。みなさんの真剣なうなづきと、たまに出る笑顔に支えられて無事終了しました。今月は、講演が続いていますが、こういうときにライブは辞められないなと思いますね。


■ eスポーツ

前述した助成金制度推進センター、全日本青少年eスポーツ協会(Gameic)のサポートをしています。センターの方をいつもの銀座のBarにお連れしたところ、小林社長がいらっしゃっていましたので、ご紹介しました。eスポーツに大変ご興味があるということで、話はとんとん拍子に進みました。まだ仕込み中なので、ここでは詳細は述べられませんが、ステキな良質なBarでのつながりが止まらないことはうれしいですね。SVCは、ベガルタ仙台のスポンサーもしています。Barにはそのユニフォームも展示されています。地元のサッカーチームの協賛ということで、新卒で応募してくる人の数も増えたようです。信頼や共感が増えたのでしょうね。互いの尊敬がうさん臭くないステキな関係をつなげ、そしてマーケットを創造していく。ちょっと微笑んでしまうような体験でしたので、書いてみました。

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