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Logo Mark「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝ベンチャー社長のスピードと、ステキなストーリー創り

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
アーティストのみなさんと接する機会も多いのですが、どんな人の心を揺らしたいのか、何を感じてほしいのか、人に言いたくなってしまうことはどうしたら起こるのか、そもそもあなたのアートによって人はなぜ幸せになるのか…答えは1つではありません。でも、常に考えていたいですね。そんな皆さんのヒントになれば幸いに思います。
102回目のコラムです。私の新しく増えた顧問先のベンチャー企業のスピード、素直さ、ストーリーの創り方についてさすがだなと思ったGWだったので、そのあたりを記していきます。


■ 以前に紹介したベンチャー企業。株式会社Merone、株式会社All in Motions、株式会社はんなり

会社の概要は、Spinartのコラムで3月15日に紹介した、こちらのコラムをご覧ください。
ハイスペック男子400人にインタビューしたとことん観察マーケティング
広く言うと成果の出るちゃんとしたスクールビジネスになります。時間もお金もないシングルマザーを支援したと思っていたら出逢った企業が株式会社Merone。子供も小さいため外で働くことが難しい方々に、メルカリやヤフオクを通じた物販にて生計を立ててもらうというサービス。ここに顧問をしているブックオフを絡めて最高の支援を目指しています。そして子供が大きくなると自立という希望が現れます。ずっとサポートすることが大事でそこが新規事業になっています。社員は2人(森川社長・清水役員)、生徒から講師になった方々がたくさんいてビジネスモデルが成り立っています。
株式会社Meroneのパーティーにて知り合ったのが、株式会社All in Motions(動画編集スクール)の鴻池社長と、株式会社はんなり(婚活塾=人生塾)の吉沢社長。その場で弊社の顧問もお願いしますというスピード感。3社とも社員1人~2人、生徒から講師になった方々がオペレーションの主体。
業務委託なのですが、そのへんの企業の文句を言っている中間管理職の何倍も当事者意識があります。そしてステキな人がステキな人を呼んでいる感が満載です。


■ ブランディングやリニューアルを考えて講師や生徒にインタビューをしてみました

私の顧問先は、必ず発見があるのでカスタマーインタビューをガンガンすることを推奨しています。以前にもレポートしたBOチャンス(ブックオフの子会社でTCGカード専門店)にて200人インタビューをした結果を即時チャレンジしたら売上が当月から3倍になったと書いたことがあります。今回もベンチャー企業社長もスピードを感じることができました。
カスタマーインタビューですが、よしやるぞ!の翌日からセッティングに動く社長たち。次々に参加要請が来ます。夜中の相談、GWに設定したインタビューの参加要請。世の中の働き方改革という名の「そこそこでいいじゃん」という人たちとは人種が違います。彼らは、とことん働く、とことん遊ぶ、とことんプライベートを楽しむ達人です。
インタビューでは、このスクールを知ったきっかけ、入会したきっけけ、その時の思い、良かったこと悪かったこと、何が起こったのか、自分や周囲が変わったこと、今の思いなどなどです。改めて、苦しい過去があり、挫折があり、すがる思いで入会したこともあり、そして自分の心が大きく羽ばたいた経験があるので、インタビューに苦労することなく、「役に立つなら!」の思いでガンガン話してくれました。メモが取り切れないくらいに。


■ それぞれのストーリー

コロナ禍でコミュニケーションが途絶えた、経営していた会社がうまくいかなくなった、自分らしく働ける場所がなかった、病気になってしまい希望がなくなった、人間関係がうまくいかなかった、信用していた人間に騙された、別れてしまった、家族の死別から立ち直れなかった、相手の気持ちがわからない、コミュニケーションがうまく取れない、自分に自信がない、すぐに他人のせいにしてしまう、会社という組織に所属することが向いていない、マネジメントが苦手 いろいろな悩みがあります。
この悩みに対して、1人で考えて堂々巡りしていたり、自分から関係性を壊してしまったり、家族や周囲から愛のない指摘を受けたり、残念ながら足元を見る有効でないスクールに入ってしまったりしてきました。
私が顧問をしているこの3社は、ちゃんと向き合います。まずは自己理解。そしてそれに基づく他者理解。それがないとコミュニケーションは成立しません。特に、自分に自信がない、つい他人のせいにしてしまう方は、その整理が必要です。そして、自分の魅力を理解し、その実現を寄り添って手伝ってもらうことによって、大きく変化していきます。「夢と希望」より「勇気と自信」を大事にしたほうがよいです。そしてなによりも1人で闘わないこと。たくさんの講師、たくさんの仲間の体験や共感や励ましが、傾いてしまう自分を元に戻してくれます。インタビューは、あまりにも楽しそうに進みました。「死ぬことも考えた」という方も、「ああ、私も!」と明るく共感していました。みなさん「勇気と自信」を得て、次の自分へのチャレンジをはじめていました。感謝の気持ちと共に。仕事、婚活だけでなく、家族との関係性・職場でのコミュニケーション・パートナーとの共感などステキな話でした。大事なことは「居場所」創りなのだと改めて思います。みなさんのストーリーにこちらが勇気をもらいました。もちろん、もっとしんどい方々もいると思うので、このストーリーが全部ではないと思います。でも、この方々と話していて、つらいのに我々のサービスに出逢っていない方々がたくさんいると思わなければならないと感じました。

組織戦略は大事ですが、まずは、我々は、「どんな誰は何をしてあげるとなぜ幸せになるのか」を追求しなければならない。そのためにはその「どんな誰」をとことん観察しなければならない。しかも、知らなければいけない義務感ではなくて、知りたい欲望で聞かなければヒントは出てこない。この3社は、経営者以外はすべて業務委託の方々です。みんなで信頼しあってたくさんのステキを創っています。もちろん業績も伸びています。良い商品・良いサービスとは何か が先で、戦術はそのあとのツールです。還暦を迎えましたが、まだこのことを説いていかないといけないようです。そして顧問先がより一層ステキになれば、もっとたくさんのコラボが生まれます。1社だけではできないと思います。そして、どんどん応用が出てきます。ベンチャー経営者は、ここに書いたようにスピード感が半端ないです。やりたいことが増えると整理できなくなります。なので顧問という壁打ちの存在もあるのかなと思います。どんどん進むベンチャー経営者、経験を重ねた顧問の人脈と引き出しを効率的に手に入れてスピードを落とさせないことも大事な役割なのかなと思いました。

会社も、個人も「ステキなストーリー」を創っていくところにフォーカスしていきましょう。

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ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
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