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Logo Mark「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝GINZA Edit! 20th. anniversary @椿山荘

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
アーティストのみなさんと接する機会も多いのですが、どんな人の心を揺らしたいのか、何を感じてほしいのか、人に言いたくなってしまうことはどうしたら起こるのか、そもそもあなたのアートによって人はなぜ幸せになるのか…答えは1つではありません。でも、常に考えていたいですね。そんな皆さんのヒントになれば幸いに思います。
97回目のコラムです。今回は、このコラムでも何回か紹介した私の居場所「GINZA Edit!」というバーの20周年イベントを行いましたので、イベントを振り返りたいと思います。


■ GINZA Edit!

私が頻繁に通うバーです。リクルートで、「ケイコとマナブ」や「ゼクシィ」の編集をしていた山下佳奈子さんが開店したバーです。
バーなので20時過ぎくらいから仕事を終えたり、接待の後の2軒目で訪れたりできるのですが、実はお食事にもこだわりがあり、「湘南野菜と宮地豚の蒸し」とか「新鮮アジフライ」など、食事で利用することもできます。
開店当初は、リクルートの銀座8丁目にある本社ビルの近くで営業しており、リクルートの社員・OBがよく使うバーでしたが、Edit!という店名が示す通り、編集者からはじまり、記者の方などメディア系のお客様が多くなり、店内にはお客様の書いた本などが飾られていることから、今ではそうした方々のステキな居場所になっています。この店は会員制になっていますので、常連の紹介でないと入れません。20年かけてステキな方々が集う店となりました。私も割と長く多く来店していますので、カウンターに座ればそこここからお声がけいただけます。
マーケティングとは、勝手に「居場所創り」であるとの結論に達しておりますが、まさにここが多くのビジネスの方々との交流する居場所となっています。経営者の会とかでたくさんの知らない人と名刺だけ交換する感じの空間はとても苦手なので、この店が居場所なのです。


■ 株式会社SVC

そんなGINZA Edit!の常連さんで仙台の大手イベンター株式会社SVCの小林社長という人がいます。以前のコラムでこの会社のイベント魂について書いたことがあります。サッカーチームのベガルタ仙台ではアイリスオーヤマと並ぶスポンサーでもあります。
カウンターでお話ししているうちに、「うちでやっている事業アイデアコンテストの審査員と、特別講演お願いできませんか」と言っていただいて仙台までお邪魔したこともあります。これもまた以前のコラムでも書いたのですが、静岡の建築設計会社の社長から呼ばれて、静岡市のたくさんの経営者に講演させていただいたこともあります。楽しく飲んでいるうちに仕事が来ちゃうなんてステキです。
実はGINZA Edit!15周年パーティーの時もこのSVCさんが「ああ、うちがやりますよ!」とおっしゃってステキなイベントを実施したのですが、今回も1つ返事でプロデュースしていただきました。リハーサルから見ていましたが、安定感と、トラブルに全く動揺しないメンバー、そして期待の上を行く提案を見ていて、さすがプロだなと感心していました。


■ 20th. anniversary @椿山荘

前回の時は常連さんの挨拶やパフォーマンスで楽しく過ごしましたが、今回は、今後の決意という文脈も含めてコンセプトである「著者・編集者・クリエイター・メディア」の方々のための店であることを打ち出そうということで、「GINZA Edit!本棚大賞」という企画をしてみました。常連さんの著書が飾られている本棚がEdit!の特徴の1つです。店内に投票箱を設置して数週間来るお客様にエントリー20作品の中から1作品を投票いただき、上位5作品を、今度はパーティーに来ていただいたお客様に投票してもらって、その場で集計して大賞を決めるというものです。
私はコーナーMCということで、投票の進行をカリスマ編集者の江口さんとともに務めました。5人の著者に登壇してもらい、インタビューしながらお客様の理解度をあげて投票してもらうという段取りです。自分の講演の時は何も準備しませんが、お相手がいる場合には、そのままやらないとしても一言一句シナリオを書いてのぞみます。以前にモデレーターをやって学んだことというコラムを書きましたが、それが生かされているようです。Spinartの番組「CrazyNOVA’s NO VAnity!」も自分のシナリオレベルを上げていかないといけません。
投票の結果、大賞は、吉沢詩乃さんの「なぜ、彼女ばかりがハイスペ男子に選ばれるのか?」となりました。ハイスペックな男子2,000人にインタビューして、女子はどうアプローチすべきかをまとめたものです。実際に彼女の会社では、たくさんの人を成功に導いています。私はこの会社の顧問もしており誇らしい気持ちです。


■ いろいろな人が…

まずなぜたった1店舗の店が椿山荘でイベントをできたのか。椿山荘を経営する藤田観光の重鎮さんも常連で2つ返事で会場を手配してくれました。いくらで借りたのかは聞いておりません。予算がそんなにない。前述のSVCさんが、「新しい機材とか試したいしちょっと足が出ても何とかしますよ」とあっさりプロデュースを請け負ったり。常連さんが「受付のコントロールやりますよ」、あるお店が「2次会とか大変だからうちで格安で受けますよ」、ソムリエが「インポートできるので私がお土産のワイン手配しますよ」、お願いしていない常連さんは、投票用紙の回収を投票箱をもって会場を回っていました。静岡からメンバーを連れてきた社長、銀座で老舗のとても有名なバーのオーナー、それ以外にもいろいろな地域からこのために集まってきた多くの方々、私も「本棚大賞やりたい」の一言で、「ああ大丈夫、シナリオ作りますね」てな感じ。よく考えたらほぼ全員店の客なわけです。ここに20年ステキに経営してきた要素が詰まっている感じですね。とてもステキなパーティーとなりました。元リクルートの方々、カウンターでお会いした数多くの方々、もう少し1人1人近況をお聞きしたりしてゆっくり話したかったですが、あっという間のステキな時間でした。


ステキ創り、居場所創り、久しぶりにまた行きたくなるきっかけ創り、また店で再会した時の喜び創り、 スタッフの晴れ晴れした思い創り、著者・編集者へのリスペクト創り、たくさんのステキを想起させるイベントでしたのでみなさんにもシェアいたしました。

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野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
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