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Logo Mark「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝講演のアンケートに心が揺らされた

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
アーティストのみなさんと接する機会も多いのですが、どんな人の心を揺らしたいのか、何を感じてほしいのか、人に言いたくなってしまうことはどうしたら起こるのか、そもそもあなたのアートによって人はなぜ幸せになるのか…答えは1つではありません。でも、常に考えていたいですね。そんな皆さんのヒントになれば幸いに思います。
77回目のコラムです。今回は、メンタルヘルス不全になってしまった方々に、徹底的な自己理解と、それに基づく他者理解をすることによって、コミュニケーションを学び目標を明確にしていくことで、メンタルヘルス不全になる前の自分よりも輝ける今を手に入れることができることに本当に心血を注いでいる一般社団法人リファイン就労支援センターでの講演のアンケートを題材にします。


■ 一般社団法人リファイン就労支援センター

うつ・適応障害・不安障害・発達障害…今までにない、メンタルヘルス不調に苦しまれたビジネスパーソンの社会復帰支援に真剣に取り組んでいる団体です。
代表は、私とリクルート入社同期の井田高志さん。ご本人も経験者であり、長い経験と真剣に取り組んでいる心療内科の先生方とのネットワークで素晴らしい成果を上げていらっしゃいます。
2023年2月28日現在で、ご卒業されて就職した人の数174名、復職された人の数196名。定着率は93.8%。
心療内科でうつなどの症状と診断され休職し、一定期間が経過したら、そろそろいいのでは…ということで根本解決せずに復職し同じ状態を繰り返すことが大変多いです。多くの方がそういう状況の中、リファインは上述の通り定着率93.8%。
この自己理解、他者理解のプログラムが秀逸で、それよりも代表及びスタッフの情熱が半端なく、とてもご利用者様がとてもステキに活躍されていきます。


■ リファインビジネスカレッジ

通常のプログラムに加え、土曜日などに社会で面白い成果をあげている方々の講演プログラムもあります。元Jリーグチェアマンの村井満さんや、和田中学校で伝説の改革をした藤原和博さん、アールアバウト社長の江幡哲也さんなどそうそうたる顔ぶれです。代表もリクルート出身なこともあり、元リクルートから社会のしくみを変えている人が多いのも特徴です。仲間内の価格でも魂が共鳴しているので成立します(笑)。私もそんな講師陣に加えていただいていて、もう5年以上講演の時間、ディスカッション研修の時間をいただいています。
井田代表のステキな思いが多くの人の心を動かしています。


■ 直近の講演

4月にウエビナー形式で行われました。講演する者にとって、アンケートは宝物です。そしてリファインビジネスカレッジのアンケートは過去のどの講演よりも熱いメッセージが詰まっています。再度活躍したいという本気が全面的に表れているようです。涙ながらに読むことになります。
一部を抜粋して記載したいと思います。個人が特定できたり、状況が特定できたりする部分は割愛して記載させていただければと思います。
講演内容は「とことん観察マーケティング」。私の経験から、「誰は何をしてあげるとなぜ幸せになるのか」の追求=マーケティング=経営そのもの。
・悩んだらカスタマーに聞く
・わざわざ来る理由を創る
・ステキなストーリーで考える
これをマーケティング用語なしで伝えていきます。基本的には2時間ですが、過去10年以上「あまりにもあっという間でした」という感想をいただいています。みなさんにも参考にしていただきたいです。
感想の一部抜粋を共有します。文言に愛を感じます。

<わかりやすさ・楽しさ>
●専門的な言い回しなど特になく、わかりやすくマーケティングについて講義いただき勉強になりました。どんな誰は何をしてあげるとなぜ幸せになれるのかを徹底的に考えることの大切さを学びました。
●話が面白くて、あっという間の2時間でした。ローソンのリラックマのお皿は実際に集めていたので、とても楽しく聞けました。
●マーケティングの手法の話と思っていましたが、そうでなく楽しく話を聞けました。ローソンのリラックマのお皿とカップは全て実家で持っていたので面白かったです。観察の大切さを再確認できました。今の自分に最も足りていない部分でもある愛や人への興味というところの足りなさも実感した日でした。
●野林さんは、「好奇心」が原動力でマーケティングという仕事を心から楽しんでいるのだと感じました。そして、自分が売りたいものではなく、「お客様が欲しいもの」を売ることが大切だと何度もおっしゃっていて、そりゃ売れるなと思いました。
●とてもわかりやすく、また面白い、そして為になる講義でした。
・タイトル含めて、全てに講義の内容の根幹が詰まっている⇒全てに一本の筋が通っている
・具体的且つ、聴いている人が共感出来るエピソードを入れる⇒わかりやすい、面白い
・結論→具体化→結論⇒完成形のプレゼンを見ているようだった
●最初から最後までとても面白く、夢中になって聞いていました。以前、仕事が上手く回って結果が出る+自分が楽しいと思える という時期がありました。振り返ってみると、相手のことを知りたい、幸せになってもらいたいという気持ちで一生懸命に取り組んでいました。久しぶりに、その時の気持ちを思い出せてとても嬉しくなりました。

<カスタマーを知る>
●前職で「誰」に「どんな感情」を与えるかを大切にしながら仕事していたが、上層部からは理解を得られなかったことが多く、ストレスになっていました。ただ、自分も「現場」の声を聞きに行っていたわけではなく、そこから生まれる「ストーリー」を汲み取れれば、数値だけにとらわれない提案ができたのかもしれないと振り返りました。勇気をもらえました。
●マーケティングは関わりがないと思い込んでいましたが、自分が関わる顧客が何をしたら幸せになるか理解するということが重要だと実感しました。自ら動いて相手を知ることに興味が湧いて、率直に自分も顧客について知りたいという気持ちになりました。
●マーケティングと自己理解に何の関係があるのだろうかと思って受講したら目からうろこの連続でした。自分は誰を(どうやって)幸せにしたいのかということに、今後の自身のヒントがあるように思えました。
●語りつくせるくらい相手を知る、そして相手を幸せにするには何をしたらいいのかを考えること、そして「顧客」を知りたい姿勢と気持ちを大切にしていきたいです。更に思いは深くストーリーで語れるようにしたいと思います。マーケーティングのイメージが変わりました。
●私の業務は、直接お客に関わる部門ではないが、幸せにする相手を自部門や自分自身に置き換えることで、考えるヒントがいくつもあった。まとまらないことが多いので、悩んだらカスタマーに聞くという姿勢はこれからぜひ取り入れたいと感じた。
●最も大事にしたいと思った点は「周囲から反対されても相手やユーザーの声を聞き、エビデンスを集め、説得する」でした。相手の意見を聞いたうえで自分のアイディアをどう昇華できるかを考えたり、根拠を固めるために手や足を動かしたりすることで、自分が考えた当初のアイディアより更に良いものを作れる可能性もあると気づかされました。

<チームで闘う>
●テクニックではなく、仕事をする人皆に通じる普遍的なお話を聞かせていただきありがとうございました。カスタマーを幸せにするという視点が私に欠けていたことが、満足感が低い一因だったのではないかと思いました。繰り返し「義務感でイヤイヤ知ろうとするのではなく、知りたくて聞く」ことが強調されていました。幸せにしたい人を幸せにすることが、満足感を持って仕事をする大事な一要素だと思いました。「1人で孤独に戦うのではなく、チームが大切」ということも繰り返し強調されていました。私の弱点は、まずは人に聞かず自力でなんとかしなければならないと思い込んでいることが明らかになりました。人に助けを求めることで、自分が辛くならずに安心して働けるだけでなく、幸せにしたい誰かにとっても有益なこと、同じに幸せにしたい誰かがいる協働者にとっても有益なことにつながると理解しました。
●今回気づいたこととして、自分の気持ちを大事にすること、そしてそれを他者に伝える努力や工夫をすること、さらに、それらを数字で裏付けをとること、があります。
自分の気持ちや考えを大切にするのはもちろんですが、その上で、自分以外からの視点を取り入れることを忘れないようにしたいです。
●何度も「チーム」という言葉が出てきたように、いろんな視点から、そして本音でぶつかり合える関係性、協力、ステキを共有をした先には必ずいい結果を導き出せるのだという実例を聞けて、なんだかほっとしました。
●自分がこれまでやってきたこと、そしてこれからの後半人生で何を成し遂げたいのかを再度考えるきっかけとなりました。これからは伝える努力、1人でやらずにチームでやるを意識していきたいと思います。

<再度参加の方>
●「前回とどう違って聴こえるか」ということを意識して拝聴させていただきました。結論を言うと全く違って聞こえました。自分が叶えたいことにつながって、それを叶えるためにどう活かせるか変換することができました。他者のストーリーから自分のストーリーを作る。そしてそれぞれで幸せになる。ステキなストーリーをありがとうございました。


講演とは、レクチャーではなくて、表現だと思います。アーティストのみなさんのように、表現者となり、受け取っていただける方の人生に少しでも役に立てるように、小さい改善でも永遠にしていこうと思わせてくれるアンケートでしたのでご紹介させていただきました。

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