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Logo Mark「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝9月は4つのライブに行ってきました

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
アーティストのみなさんと接する機会も多いのですが、どんな人の心を揺らしたいのか、何を感じてほしいのか、人に言いたくなってしまうことはどうしたら起こるのか、そもそもあなたのアートによって人はなぜ幸せになるのか…答えは1つではありません。でも、常に考えていたいですね。そんな皆さんのヒントになれば幸いに思います。
88回目のコラムです。9月は、ハードロックのライブに4つ行ってきました。夏以降、興行と言われるものが今まで我慢していたのを吐き出すように開催されています。来日アーティストも団子状態で続いています。


■ ウィンガー

元アリス・クーパー・バンドのキップ・ウィンガー(ボーカル、ベース)とポール・テイラー(キーボード)によって結成され、さらにレブ・ビーチ(ギター)と、「ディキシー・ドレッグス」の活動で知られるベテラン、ロッド・モーゲンスタイン(ドラム)が加入してオリジナルのラインナップでスタートしたバンド。
デビュー当初からアルバムが100万枚以上のセールスを記録するなど活躍した。当時は、MTV全盛時で多くのハードロックバンドもPVを作るのはマストでしたね。テレビ朝日の深夜番組『MTV Headbangers Ball』を録画して新しいバンド、新しい楽曲、知らない時代の映像などを楽しんでいたものです。ウィンガーは、7年余りで解散しましたが2000年代に復活し、以降断続的に活動を続けていて、今回の来日となりました。

冒頭に来日ラッシュと書きましたが、ウィンガーの情報解禁は早く、当時は来るバンドがいれば見ようくらいの枯渇感でチケットを予約。この開演の時期には毎週のようにハードロックバンドが来日しています。実際に数曲はMTVで観ていたので、それを楽しもうくらいの感覚で観に行きました。
80年代ハードロックバンドのヴォーカルの多くが、声が出にくかったり、だいぶ太ってしまったり、ということで少しがっかりすることが多いのですが、キップ・ウィンガーのボーカルは力強く全く衰えていませんでした。そこまで期待をしていなかったものが、感動レベルのものでした。演奏全体も、高い再現性とか、進化を感じられて、大満足で帰宅の途につきました。


■ LINX

昨年に続きワンマンライブが開催されました。ご存知の通り、Spinartプレゼンツ「Crazy NOVA's NO VAniity!」で、4回にわたり、かっこよく、そして大爆笑で登場していただいたハイブリッド・ロックンロール・バンドです。ステージでもドラムの沢木さんがことごとくSpinartを連呼していただきうれしい限りです。
45分のステージと違い、ワンマンですから、渾身のステージが展開され、ファンを魅了しました。新曲も披露され、ライブ終了後もファンが余韻に浸り帰らない感じでした。前回のワンマンライブとの間に、MIWAさんは5X、沢木さんとZINさんはPOWERNUDEでプレイされてましたが、それも行ってみたかったですね。LINXは進化を止めないので、また次の展開について「NO VAnity!」に行きたいと言っていただきました。MIWAさんは「呼ばれてなくても行きますよ」とのことです(笑)。今から楽しみです。


■ アンダーグラフ

ハードロックバンドではありませんが、大ヒット曲「ツバサ」で有名なバンドの19周年ライブでした。場所はBillboard Live横浜というライブレストランです。大きな箱にテーブルが敷き詰められていて、ドリンクや料理を頼んで、飲食しながらライブを観るというスタイルです。通常のライブハウスを想定していたので、「ロックのライブを座って見るの?」とちょっとびっくりしました。
このコラムでも何度も紹介している大山峻護さんが懇意にしていて以前に紹介していただいたボーカルの真戸原さんの応援隊という感じでした。のびやかな歌声でファンの方々はもちろん、30名ほどの大山応援団も聞きほれながら、ご挨拶の後、帰路につきました。サポートメンバーがふたりでしたが、3人はオリジナルメンバー。続けるというステキを感じました。


■ ベイストライクバック

デスエンジェル、エクソダス、テスタメントというベテランスラッシュメタルの雄3組が登場しました。こちらはZepp DiverCityで行われました。仕切りの柵がわりとこまめに設置されており、モッシュができないように工夫しているのかなと思います。
私のハードロック・ヘヴィメタル好きは、AC/DC、レンイボーに始まり、ディープ・パープルまでさかのぼり、モトリー・クルーで有頂天になり、メタリカからスラッシュ・メタルに傾倒していくという歴史です。おそらくスラッシュ・メタルのリフが、最高に心地よいのだと思います。大御所3バンドから聞こえてくるリフに酔いしれるという感じでしょうか。お気に入りを全部演ってくれるわけではありませんが、そのステキな空間にいたことは幸せでした。
59歳としては、3バンドずっとステージ前で立っているというハードルが課題ですね。思い思いに感想を述べながらの帰路はとても楽しいですね。


さて、11月には、モトリークルーとデフレパードがカップリングでやってきます。全曲歌えそうです。
場所は、新しくできたKアリーナ横浜という音楽専用アリーナです。このアリーナは、ステージセットの設置や移動、撤収、そして座席の移動など完全に音楽ライブに特化したホールだそうです。
劣化していないステキなステージを期待したいですね。

私の9月は、ライブのほかに、介護、顧問、正装でのスピーチ(長髪にスーツが似合わない)、小学校での授業、高校も2学期がスタート、いくつかの講演、最後は怪獣プロレスと、相変わらず何者だかわからない1か月でしたが、合間にステキなライブやイベントがあると、気持ちも新たに次に向かう気持ちが沸いてきます。アーティストに感謝です。ゲストを呼んだ「NO VAnity!」も楽しみにしていてください。

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野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
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