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Logo Mark「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝インドのヘヴィメタル来襲 そしてラウドパークへの期待

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
128回目のコラムです。5月8日にインドの民族楽器とメタルをシームレスに融合させ、破壊的なサウンドを聴かせるインド出身のヘヴィメタルバンド「ブラディウッド」の豊洲PITでのライブに行ってきました。私は全く知らなかったのですが、妻がYoutubeで見つけておもしろそうということでの参戦となりました。そして10月13日にはヘヴィメタルの祭典ラウドパークの開催が決定。過去からこのイベントで知らないヘヴィメタルバンドを発見してきたのでうれしい限りです。今回のような発見についてラウドパークへの期待も合わせて書いてみます。


■ ブラディウッド

インド・パキスタン地方の両面太鼓、ドールのパーカッシヴなパワー、メランコリックなフルート、インドの一弦ギター トゥンビなど、インドの伝統的楽器を使い特徴的なサウンドを構築しているバンドです。ヒンディー語/パンジャブ語のコーラスと、攻撃的に畳み掛けるラップ、そして民族楽器とヘヴィなメタル・サウンドの組み合わせが独特のサウンドを生み出しています。
2022年のフジロックに出演した直後に異例の複数キーワードがトレンド入り、2023年の初来日ツアーではカレー屋がライブの為に店を閉めるなど、数々の伝説を残していったそうです。
そうはいってもどんなものかなくらいで行ったのですが、会場の盛り上がりが半端なく、こんなにすごいの!!!と驚いてしまいました。曲数は多くないみたいで、前座のバンドが2つ出演していて、1時間強でしたが、炸裂するパワーは相当のものでした。実に楽しかったです。


■ ラウドパーク

ラウドパークは正統派のヘヴィメタルに加え、スラッシュメタル、メタルコア、デスメタル、メロディックスピードメタル、ゴシックメタル、ニューメタル、ハードロック、ロックンロールなど、多彩なサブジャンルを包括するヘヴィメタルの総合的なフェスティバルです。2006年から2017年まで、毎年10月に開催されてきました。
すごい数のヘヴィメタルバンドが3ステージに分かれて演奏しまくる日本でのヘヴィメタル最大の祭典です。
まあ運営も大変だったのでしょう。2018年は開催されない事が発表されました。そして、2023年に一年限定で復活開催されることが発表されました。そして2025年10月の開催が発表され、一部の出演バンドが発表され、ファンは追加のバンドを楽しみにしているところです。企画・招聘はクリエイティブマンプロダクションです。


■ ラウドパーク25 2025年

現在発表されているバンドは、パークウェイ・ドライヴ、ケリー・キング、ザ・ホーンテッド、 ザ・ゴースト・インサイド、オービット・カルチャー、セイブル・ヒルズの6バンド。いずれもスラッシュメタル、メタルコアの実に濃い面々です。
ケリー・キングは、復活したスレイヤーのギタリスト、おそらくヴォーカルは、デス・エンジェルのマーク・オゼグエダでしょう。そして、スウェーデンの突撃型デスメタルのザ・ホーンテッド。実はその他は聞いたことがないバンドです。ここが醍醐味になりますね。よりバリエーションに富んだバンドの追加情報を楽しみにしています。


■ 過去の出演バンドをひっくり返してみました。

● スラッシュメタル/デスメタルなどラウド系。
メガデス、アンスラックス、スレイヤー、クリエイター、テスタメント、エクソダス、デス・エンジェル、オーバーキルといったスラッシュメタルの雄。チルドレン・オブ・ボドム、アーチ・エネミー、イン・フレイムス、トリヴィアム、アヴェンジド・セヴンフォールド、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン、ヒブリア、ソイルワーク、キルスウィッチ・エンゲイジなど比較的新しいメロディックデスやグロウルが得意なバンドたち。カテドラル、ダウン、カーカス、ベヒーモス、エンペラー、クレイドル・オブ・フィルス、ダーク・トランキュリティ、ダーク・フューネラル、キャンドルマス、サテリコン、などのデスメタル、ブラックメタルの面々。スリップノット、コーン、ストーン・サワー、パンテラ、ヘルイェー、ブラインド・ガーディアン、マシーン・ヘッド、パパ・ローチ、リンプ・ビズキット、ストーン・テンプル・パイロッツ、シャインダウンといった強烈なヘッドライナー群。そしてアンヴィル、レイジ、ナパーム・デスといったベテラン勢。この狭い領域だけでもいくつに分けたらいいんだという感じです。この層がボリュームゾーンですね。
他にも気になったバンドを書いておきます。
マストドン、ラム・オブ・ゴッド、ゴットハード、ザ・ホーンテッド、アット・ザ・ゲイツ、ヘイトブリード、 アンアース、アズ・アイ・レイ・ダイング、オーペス、ザ・ブラック・ダリア・マーダー、アモルフィス、スティル・リメインズ、セリオン、オール・ザット・リメインズ、メシュガー、アモン・アマース、アバス、クリプトプシー、ナグルファー、ブリング・ミー・ザ・ホライズン、エンフォーサー、ブルヘリア、ナイル、ハンマーフォールなどなど。

● 大御所も来ます。
ディオ、ヘヴン・アンド・ヘル、サクソン、ファストウェイ、ジューダス・プリースト、ハルフォード、アクセプト、オジー・オズボーン、モーターヘッド、ホワイトスネイク、ハロウィン、ヨーロッパ、イングヴェイ・マルムスティーン、ヴァンデンバーグ、ドリーム・シアター、ライオット、プリティ・メイズ、スコーピオンズ、ホワイトスネイク、アリス・クーパー、マイケル・シェンカー、ジーン・シモンズ。もう70代のバンドも多く、中には最後に見られてよかったという大物バンドも多数来日しました。

● LAメタルとかヘアメタルと呼ばれた80年代メタルブームの火付け役たちは懐かしいです。
モトリー・クルー、ドッケン、リンチ・モブ、ラット、テスラ、ストライパー、Sixx:A.M.、L.A.ガンズ、ウィンガー、セバスチャン・バック、クイーンズライク、デンジャー・デンジャー、アーマード・セイント、そしてその雰囲気を現代につなぐウィグ・ワム、スティール・パンサーも盛り上げてくれました。

● ハロウィンの流れをくむメロディーと早引きを得意とする欧州的なバンドたち。
ドラゴンフォース、ファイアーウインド、ノクターナル・ライツ、ソナタ・アークティカ、ストラトヴァリウス、 フェア・ウォーニング、ロイヤル・ハント、シンフォニーX、アングラなどなどフェスならでは良さを確認できました。

● ハードロックンロールバンドも何度も来日しています。
バックヤード・ベイビーズ、ハードコア・スーパースター、ハノイ・ロックス、マリリン・マンソン、エアボーン、バックチェリー、ロブ・ゾンビ、ザ・ダークネス、サンダー。ちょっとくくりは怪しいですがかっこいいロックンロールを楽しませてくれました。

● メロディックなステキをロックにのせてくれます。
ウィズイン・テンプテーション、ラクーナ・コイル、ナイトウィッシュ、H.E.A.T、エドガイ、スピリチュアル・ベガーズなどなかなか単独では行きそびれるバンドもゆったりと観ることができます。

● 日本からもたくさんのヘヴィメタルバンドが参戦しました。
ラウドネス、アンセム、アウトレイジ、ユナイテッド、ココバット、KUNI、浜田麻里といったジャパニーズヘヴィメタル創成期からシーンを引っ張ってきた面々。新しいところでは、DIR EN GREY、ガルネリアス、 ムック、SURVIVE、ヘッド・フォン・プレジデント、LIV MOON、クロスフェイスthe GazettE、GYZE、Aldious、などが参戦しています。また、集客要員でしょうか、純粋にはヘヴィメタルと呼ぶのはどうかと思いますが、BABYMETALや仮面女子、そしてアニメタルUSAの演奏に飛び入りしたももいろクローバーZなども登場しました。変わったところではマーティー・フリードマンのライブで歌った八代亜紀さんは別格でした。

● 国の特長を出したバンドを発見する。
チュリサスは、フィンランド出身のヴァイキング・メタル/フォークメタル・バンド。メンバーは、赤と黒のペイントを顔に塗っていて、ヴァイオリンとアコーディオン奏者を擁した勇壮なメロディで知られています。
サバトンは、スウェーデン出身のパワーメタル・バンド。「ウォーメタル」「ミリタリーメタル」とも形容されています。
アポカリプティカは、フィンランド出身で、チェリスト3人とドラマーによる、異端的編成の弦楽重奏グループ。
ローディは、フィンランド出身で、怪物の扮装と叙情的な旋律にて知られています。今回インドのブラディウッドを見て、実はこういう各国のおもしろいバンドたちを見させてくれたのがラウドパークだったなあということで、今年の10月もバリエーションに富んだラインナップに期待を込めて書いてみました。

● 他にも気になったバンドを一応列挙しておきます。
オビチュアリー、ローデッド、オール・エンズ、ブラック・タイド、ブラック・ストーン・チェリー ヘイルストーム、ユニソニック、クロークス、ロスト・ソサイエティ、バトル・ビースト、ゴジラ、 ガンマ・レイ、ハウス・オブ・ローズ、キャメロット、アルマゲドン、ディジー・ミズ・リジー、H.E.R.O. サンズ・オブ・テキサス、マスタープラン、ローズ・オブ・ブラック、ザ・デッド・デイジース、 スキンドレッド、ビヨンド・ザ・ブラック、ミラス、ブラック・アース、ブリード・フロム・ウィズイン。


さあ、夏フェスの季節がやってきます。大好きなアーティスト、ちょっと観てみたいアーティスト、新しい発見。大音響を楽しみましょう!

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