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Logo Mark 「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝 「レッド・ツェッペリン:ビカミング」を観てきました

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
135回目のコラムです。レッド・ツェッペリンの初の公式ドキュメンタリー映画「レッド・ツェッペリン:ビカミング」を観てきました。だいぶ上映館数も少なくなっていてなんとか観ることができました。クイーンを描いた「ボヘミアンラプソディー」やモトリー・クルーを描いた「ザ・ダート: モトリー・クルー自伝」などバンドの生涯を俳優を使って映像化したものや、「極悪レミー」のようにモータヘッドのレミー・キルミスターの半生を追った音楽ドキュメントなどありますが、「レッド・ツェッペリン:ビカミング」は後者で、今の本人たちが解説に入る感じのものでした。


■ 自分の興味は

ハードロック・ヘヴィメタルに目覚めたころは、友人から借りたレインボーとAC/DCとモーターヘッドのアルバムがきっかけでした。とくにレインボーのリッチー・ブラックモアにはまり、ディープ・パープルまでさかのぼって聴いていました。そのぶんレッド・ツェッペリンにはなかなか触れる機会がありませんでした。全日本プロレスにブルーザー・ブロディが戦慄の登場を果たし、そのときのかっこいい入場曲が、レッド・ツェッペリンの「イミグラント・ソング(移民の歌)」で、ただし、ヴォーカル部分は、ロバート・プラントではなくサックスになっていました。ほんとにちょっとかじっただけでした。以前に書いたコラムのおやじバンドフェス「OJYFES」でディープ・パープルのカバーバンドで何曲か歌わせていただいたのですが、他のバンドもやろうということになり選んだのが、レッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛(Whole lotta love)」と「ロックンロール」でした。これがわりとはまり、歴史は知らないけど大事なレポートリーが増えました。さらに今年公開された映画「F1」では、冒頭でいきなり「胸いっぱいの愛(Whole lotta love)」からスタートするなど…そんなことがきっかけとなり、今回の映画鑑賞となりました。


■ 概要

10代の頃からセッションミュージシャンとして活躍していたジミー・ペイジは、ヤードバーズという人気バンドに加入しまが、解散と共に自分のバンドを結成します。私は、ヤードバーズはあまり触れてきませんでしたが、エリック・クラプトンやジェフ・ベックもいたのですね。その結成に際して、同じくセッションミュージシャンとして活躍していたベーシストのジョン・ポール・ジョーンズを加入させます。この映画を観ていて、この2人の実力を再認識できました。そして無名で高飛車なヴォーカリストのロバート・プラントに声をかけ、その紹介でドラマーのジョン・ボーナムが参加します。このバンド:レッド・ツェッペリンは世界最高のロックバンドになっていく。ミュージシャンのいざこざは掃くほどありますが、このバンドはずっと信頼関係が続いていたのだなあというのも改めてわかりました。なので、ジョン・ボーナムが亡くなってしまった後、活動を止めてしまったのですね。


■ 映画

映画はメンバーの生い立ちから始まって、レッド・ツェッペリンが二枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンⅡ」を発売したあたりまでが描かれています。アメリカでは大成功した彼らが、イギリスでもやっと認められるようになったころですね。シナリオとしては、ドキュメント映像に、今の各メンバーが解説する形。なのでジョン・ボーナムのコメントはないのかなと思いきや、過去のインタビュー映像が組み込まれていました。そのインタビューを観ながら3人の解説が入ります。ジョン・ボーナムのインタビューは回数が少なく貴重なもののようです。それを観ながら話す3人がうれしそうで、ここにも仲の良さが現れていました。とくにジミー・ペイジがうれしそうでした。レッド・ツェッペリンは、不思議な旋律や組み立てに感心しますが、ハードロックをやろうということではなく、人がやらない音楽を創ろうというバンドであったことが分かりました、そのこだわりが一番強かったのがジミー・ペイジだったのですね。


■ 「胸いっぱいの愛(Whole lotta love)」

私が歌っていて今、一番気持ちがいい曲が「胸いっぱいの愛(Whole lotta love)」です。ですが途中に2分以上たらたらたら…とドラムや効果音が続く部分があるんです。自分たちでやるのにここはないなあとカットしてしまっています。なぜそんな部分を挿入したのか。映画が教えてくれました。ジミー・ペイジが、レッド・ツェッペリンはアルバムバンドで、シングルは出さないと決めていた。メジャーになる糸口が、ラジオでかかるシングルという時代だったと思うのですが、ここも人がやらない音楽を創る所以ですね。レコード会社とはシングルを出さないという契約はしていたものの、出されてしまいことを警戒してこの部分を挿入したそうです。私にとってはかなりの衝撃となる事実でした。良い映画だったのですが、私にとっては、この事実が最大の衝撃でした(笑)。


知ってはいるけど、歴史や背景までは知らない大御所をたった2時間で教えてくれる。こんなに時間がたっていることなのに、急速にレッド・ツェッペリンの理解が深まりました。そして歌うなら大事に歌おうと強く思いました(まあ、「胸いっぱいの愛(Whole lotta love)」の挿入部分はカットしますけど…)。この映画を観た際に映画館のチラシを観たら、ブルース・スプリングスティーンや、ジョージ・マイケルの映画も来るようです。詳しくは見ませんでしたが、ミュージシャンのドキュメント系もおもしろい手法なので注目しておこうと思います。

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ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
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