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Logo Mark連載記事

Logo Markなにか創るとうれしくてバンドの個性を確立する(1)〜例えばVo.が弱いと言われたら

紫水勇太郎・清水 豊

株式会社4DT 代表取締役
株式会社ワークス 代表取締役
Spinart運営者
YouTube「うさぎのうみちゃんねる」のおじぃ
YouT...

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 いやぁこんなことを私が書くのは不遜だよなぁとは重々分かってはいるつもりなんですが、ふとね、ああこのバンド惜しいなぁ、楽曲もなかなか考えられてていいし、演奏もなかなかの水準なんだけど、なにかが弱いというか、印象に残らないんだよなぁ。なんでだろ?…あ、歌が弱いのかもなぁ…なんて思う機会がありまして、じゃあそういう時にどうすればいいんだろうなぁなんてことを、改めて考えてみたという次第。

 いやね、下手くそならそれはもう練習するしかないと思うんですよ。例えば音程があかんとかリズムが合わんとか音域が異様に狭いとか音が伸ばせんとかね、まぁ技術的にはいろいろな障害があると思うんですけど、それはもう練習するしかない。正確には、自分がどんな歌い手になりたくて、そのためにはどのようなことが足りてないから、それができるようになるためにはどんな技術が必要で、それを習得するためにはどんなことをすればいいのかなぁなんてことをちゃんと考えて、その上で考えて練習する、ということとは思うんですが(自分も若い頃こういうことに気づけてればもう少しはなぁ…遠い目…いやぁ、当時はもう全然頭悪くてまったく考えが至ってなかったので…T_T)、しかし、そう言った技術面はある程度クリアしているのにそれでもまだなにかしら弱いと感じられてしまうということが起こり得ます。
 他の楽器ならね、そのための技術を習得したり楽器や機材を変えたりすると解決する可能性がかなり高いと思うんですけど、歌の場合ねぇ、持って生まれた声や骨格や体格その他様々な要因が関わって、それだけではなかなか解決できないということが多くありますよね。
 でも歌いたいですよね? 歌うことが好きですよね? こんな風に歌ってみたいとかありますよね? 自分の歌で聞いてくれた誰かに何かを伝えたいとか思いますよね? じゃあなんとかしましょうということです。

 さてどこからやりましょう…ということで思いつくのは、まずは現時点における自分のストロング・ポイントを理解する…なんてあたりですね。
 上記では自分の至らない部分について考えて練習プログラムを作っていくことについて書いてますが、ここでは逆に、今自分が持っている表現形態のうち、もっとも強いポイントはどのようなことかということを考えてみるということです。で、ありきたりですが、それを増幅するための表現方法を考えるということです。もっと言ってしまえば、自分がやりたいスタイルやバンドが向かっているスタイルとそれが合わないなんて場合でも、まずは自分のストロング・ポイントを軸にすることを優先してみるということですね。

 まぁよくある話が、リーダーがギタリストやキーボード・プレイヤーだったりする場合、歌い手の苦労も知らずに自分のイメージのゴリ押しでいろいろ言ってきたりするなんてことがあります。そりゃあギターやキーボードは、機材を変えたり音色加工したりすると、かなり簡単に音が変わりますからその感覚で言いたいこと言えますわなぁと思うんですが、歌い手はそうはいきません。今は狭い音域を広くしたいと思っても、たった1音広げるだけでももう本当に大変だったりすることもあるんですよね(逆にふと簡単にできる時もあるので、ここはホント、専門の先生に聞いちゃう方が早いかもなんて思ったりしますけどw…例えばやま♪げん先生とかに)。
 なので、まずは歌い手のストロング・ポイントに軸を寄せるのが近道と思う次第です(この理屈が分からない馬鹿なリーダーとは組まない方がいいと思いますw)。

 で、そのストロング・ポイントと、自分やバンドがやりたい方向性とが重なるための方法を考えてみるといいんじゃないかなぁと思うんです。

 具体的にどんなことかと言えば、これはもう歌い手さんの数だけ個性があるとは思うものの、よくありそうなこととしては、音域が狭いというのであれば、その音域の中でもっとも魅力的な声の出せる音域を中心にメロディーを作ったり、その外側の音についてはコーラスでカバーしたり。ロング・トーンが苦手なのにメロディーがそういう構造になっているという場合は、伸ばさなくても空いた空間でなにか表現する方法を考えてみたり。やたらを声がでかいならもうそれ一本でバラードからなにからどんな曲も押し切ってみたり。逆にパワーロックなのに声が細いというなら、思い切ってそういうスタイルだと割り切ることでこれまでにない個性を模索したり、それでも厚くしたいというならコーラスを厚くしてみるとか。声が素直で普通なんだよなぁということであれば、その地声で表現する部分を大切にしつつ、ポイントではエフェクト踏んじゃったりとかも一つの手だし…まぁ考えればいろいろありますよね。
 まぁいろいろあるだけに、やっているうちにどうしたらいいか分からなくなるなんてことも起こりがちとは思いますが。

 そうならないためのコツとしては、こうしたことを考える際の目的はなにかということを忘れないということかなと思います。
 目的…なんでしょう。その土台はとにかく、他にはない個性の確立だと思うんですよ。「〇〇風」じゃない自分のオリジナリティの確立だと思います。そしてその個性を確立した結果どのような効果を期待するかと言えば、その歌を聞いた時に、願わくば一発で記憶に残せて、その上で相手の感情を揺さぶる(どのような揺らし方かはそれぞれの狙いによると思いますが)ことだと思います(もちろん自分が、もしくは自分たちがやりたいことであることは最優先とは思いますけど)。
 この土台を忘れないこと。そうすればきっと、どのようなことを試していくのかいいのかということを考える上で迷子になる可能性はだいぶ減らせると思います。
 ということで以上、まずは取っかかりの部分ではありますがもしよろしければ是非お試しください。そしてもし困ってしまったという場合は、私でよければ相談に乗りますので気軽に連絡いただければと思います。

 そう言えばこの記事のタイトルに、調子に乗って「(1)」なんてつけちゃったけど、ちゃんと連続モノになるのか?…怪しいですが、また折を見て、この次のステップのお話なんかも書いてみたいとは思ってますのでお楽しみにどうぞ。

※ちなみに写真はうちの近所のホテルの正門前にある照明に照らされた葉っぱ。
位置的にバックライトみたいになっててキレイだったっけ…この写真ももうだいぶ前に撮ったものだなぁ…。
※使用カメラ&レンズ:Canon EOS 50D + Sigma 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM / EX DC

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