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Logo Mark脳内伝言板地図のない旅 (15) 屋久島へ 2

白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

1973年生まれ 静岡県出身 造形家/演奏家 農業高校造園科卒業 美術音楽共に独学。
パーカッション ディジュリドゥ奏者。

二十代前半人生は一度きりだと腹をくく...

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実は屋久島には九州一高い山、宮之浦岳という山がある。縦走コースは幾つかあるのだが取り合えず縄文杉と宮之浦岳を目指し縦走することにした。屋久島は国立公園になっており、山でのキャンプは全面禁止。だが山中には無料の山小屋が幾つかあるのでそちらを利用する事にした。知らない人達と雑魚寝なのだが、割としっかりした山小屋で快適だった。テントがない分食料を多めに持って2泊〜3泊くらいしながらのんびりと山中を堪能した。

屋久島は一ヵ月に35日雨が降る島と言われている島。私は基本的に天気には恵まれる事が多いがこの時は山は10日間位晴天に恵まれていた。とにかく気持ちよかったのを覚えている。雨が多いので水場は比較的多くそれほど困る事も無かった(もちろん湧き水や川の水です)。

屋久島ともなると山専門に歩いている人が多いい。このころ良く感じる事があったのだが、競うように山に登っている感じを多くの方から受けた。何か違和感を感じていた。その頃はそれが何なのかわからなかったけれども、今振り返れば、その山を登頂するのが目的な人と、山頂に行く事よりも、山の道中を楽しんでいる人との違いだったのかもしれない。どちらがいいとか悪いとか無いのだけれど、私はいつだって今を楽しむ事を大切に生きていきたいものだ。そう考えると私はいつも大した目的が無い。多分そういう性分なのだろう。とにかく今を感じたくて仕方がないらしい。

それと旅をしていると成り行きで幾つか登山や縦走したくなることがある。ある程度標高が高い場所にいくと植物が少なくなるのだけれども、もちろんそれはそれで見晴らしもよく開放感があり、また厳しい環境に生きる動植物達から感じるモノは多々あるのだが、私はどちらかというと森の中を歩くのが好きらしい。

縄文杉はでかかった〜想像以上の太さだった。

今、ググってみると、幹周:16.1m、樹高:30m、8〜10時間程の登山が必要で、今では保護のため十数メートル離れた木製のデッキから鑑賞するようになっているみたいだ。確かに皆が周りを踏み固めたり触ったり皮剥いたりしていたら寿命も縮むだろうなぁ。それにしても一周16メートルもあるんだなぁ。

その他にも、中が空洞になった大きな切り株(ウィルソン株)これは切り株の中に入れる。しかも切り株の中から水が湧いていて神秘的であった。上手く言えないが、何故か理想的な感覚を受けた。それにしてもこの太さの樹を斬るのも色んな意味で凄いけど、ホントかどうか500年くらい前に切られたらしい。その時代の設備で運び出すのも半端じゃないな。恐るべし豊臣秀吉。

あと、山の上に巨大な石が置いてあるかのように存在していて何かで上手に切り分けたようなたように割れている。自然の力って本当に凄い。人間の時間軸では想像しがたいような長い時間をかけ存在している。この島ではコケむした森に溶け込みたくなる。自分もこの星の一部なんだとただいるだけで感じてしまうくらいの自然の浸食力を感じた。

また山中のトロッコ線路の跡を何キロか歩いた。これがまた映画の中のワンシーンのような感覚すら芽生えてくる。時々ある、そうそう、こういう感じ体験してみたかったんだよなぁと感じるロケーション。

そういう出来事に出逢えるのは本当に嬉しいものだ。基本的に下調べをあまりしないので、そういうシーンに出くわした時の感動は大きい。まぁ情報がない為に行きそこなう事も多々あるのだが。

多くの感動を頂き、無事縦走完了(^◇^)

              〜屋久島へ 3に続く〜

※TOP写真は【白砂式花器 溶岩一輪挿し】です。


Brain II 【未来の記憶】より

【思考】

無駄な思考は一つも無いのだと気付くと
実に多くの無駄な事を思い付く
そうやって人生が豊かになって行く事を知る

           K.shirasuna

【白砂式花器 溶岩】

金属 溶岩 植物 ガラス

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白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

1973年生まれ 静岡県出身 造形家/演奏家 農業高校造園科卒業 美術音楽共に独学。
パーカッション ディジュリドゥ奏者。

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