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Logo Mark脳内伝言板日本みつばちがかわいくて仕方ない5

白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。

20代前半人...

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4月に自然入居した群れの女王バチがものすごい威勢がよく、みるみる巣が大きくなっていき、7月初めには巣箱からみつばちがあふれ出ている状態なので、もう2段巣箱をふやして、入り口も巣の中に風が入りやすく夏使用に改造してみた。分蜂しなければいいなぁと思っていたが、自然界はどんどん進んでいく。7月後半の暑い日、庭の梅の木に超特大サイズの蜂球を発見した。こんなにいるのかと思うくらいの数。低い位置だったので取り込むことにした。捕獲して巣箱へ入るように促す。一箱では治まりきれず2段にして取り込みしばらく放置してすべて箱に入ったので一輪車にのせて、飼いやすい場所へ移動させて設置し入り口を開けた途端、凄い勢いで外に逃げ出していく。止められない。多分一輪車でガタガタしながら運んび、落ち着いていない状態で入り口を開けたせいではないかと思うが、時すでに遅し…。残念。
と思っていると、なんと元いた梅の木にもう一度蜂球になっていた。再びチャンス到来。今回は網に入れて巣箱のところへ運び巣箱の中へみつばちを移すことにした。今回は上手くいった。大人しく巣箱に入っている。ただこの新しく設置した巣箱が他の巣箱と近すぎたせいなのか何匹かのハチが間違えて隣の巣箱のほうへ行ってしまったようで、元々あった巣のハチに追い出されているというか猛攻撃を受けている。普段あんなに大人しいみつばちだが自然界の掟なのか。かわいそうなので引き離そうと試みたが侵入者への攻撃を全然やめようとせず上手く引き離すことが出来ないくらいだった。それでもやがて落ち着いてきたのでこれで大丈夫かと思って安心していたのだが、翌日巣箱を見てみると、もぬけの殻だった。単純に箱が気に入らなかったのかもしれないし、近くの群れを警戒したのかもしれない。日本みつばちは、とにかくやさしい性格なので危険を感じると戦うというよりどこかへ移動してしまうことがよくあるそうだ。かなり大きな群れだったし、推測するかぎり多分一番最初に家にやってきた女王バチだと思うので、出来れば捕獲したかったのだが、そう簡単ではないことを身をもって体験。人生は成功からも失敗からも学ぶことが多い。これを仕事にしようとは全く思っていないので、社会的には生産性が著しく低いのかもしれないけれど、こういうことで一喜一憂できることが幸せだし、本当にエキサイティングで楽しいんだよなぁ。振り返ってみると昔からそんなことばっかりやっている気がする。でも日本みつばちのはちみつは本当に美味しい。

それから数日後、その日は静岡市で打合せがあり、昼過ぎに終わったんで知り合いの展示を見にいこうと思っていると、またかみさんからTELが入る。また分蜂したというので急いで帰ることにした。一時間ほどで帰宅し、捕獲しようと蜂球に近づくと、なんかおかしいと思った瞬間、蜂球の下のほうのハチがドサッと地面に落ちた。私が近づいた時にはもう新天地への移動が始まっていたようだ。やがてすべてのみつばちは飛び立ち向かいの山のほうへ向かって飛んで行ってしまった。こんなに早く新天地を見つけることもあるんだなぁと、また失敗から学ぶ。今までの感じからすると早くても1日くらいはその場にとどまっているのかと思っていたので余裕を持ちすぎていた。今回は蜂球してから3時間足らずで新居を見つけ飛んで行った。でもこれも私にとっては貴重な体験となった。
やはり分蜂ってものすごい「命を感じる」のだ。私は生命力にもの凄く魅力を感じ、感動を覚える。そういった体験は美術家としてはもの凄い財産になることを最近ではしっかりと理解しているから。

              ひとまずおしまい。そのうち続報があるかもしれない。

写真は巣房の中に少し蜂蜜がたまり始めているのが見えるので状況から察すると頭を巣房に突っ込んでいるのは蜂蜜をためているところではないかと思われる。

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白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。

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