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Logo Mark論理的ボイストレーニング声量を自在にコントロールしよう

やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん!こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!

今年も、南国出身の私にとって最も苦手な季節がやって参りました~!^_^; いや~!寒いですね(汗)!!!
皆様。いかがお過ごしでしょうか?
私は、先日、昼間着ていたブルゾンで夜外に出たらあまりの寒さに身体が固まってしまいました…。そろそろ冬用のジャケットを出さねばと思っている今日この頃です。
空気も酷く乾燥してきて、喉には辛い季節到来です。しつこいですが、歌は身体が楽器!!
冬場も絶好調で歌えるように、身体は温かくして喉への水分補給を十分にしていきましょう!

さて!今回は声量についてのお話!
先日。生徒さんと話をしていて、こんな話題になりました。
「ある程度大きな声で歌えるのだけれど、一定より小さい声だと声がコントロール出来ない。もっと歌に抑揚を付けたい。どうしたら良いのか?」。
普段は、「大きな声で歌いたい。」と言う生徒さんからのリクエストを頂いて「いかに声帯に負担をかけずに声量を大きくするか?」と言ったことをレッスンする事が多いため、この話を聞いたときは目から鱗が落ちる思いでした。しかし、よくよく考えるとこの生徒さんが仰るとおり、「大きな声」だけでも「小さい声」だけでも一本調子な歌になってしまいます。以前お話ししたように歌には強弱を含めた「ダイナミクス」が大切で、それによって聴いている人の心に響く抑揚が生まれるんですよねぇ。
ダイナミクスについて考える
と言う事で、今回は「声量をどのようにしてコントロールしていくか?」についてお話ししてみようと思います。

声量の鍵は「息」

ここで改めて皆さんに質問です。「声ってどこから出るのでしょう?」このコラムを最初からご覧になって下さっている方にはもうおわかりですね。そう!高い声も低い声も大きな声も小さい声も「声帯」が動きそこを通る「息」を振動させることによって出るのです。
声ってどこから出るんだろう?
この「息」が、声量を司る大きな鍵となってきます。
普通に喋る時と違い、歌を歌う時は一定の長さで声を伸す(ロングトーン)必要があります。普段歌っている時あまり自覚はないかも知れませんが、声を伸すときには必ず息が口から出ています。
普通に喋る感覚で声を伸そうとすると、息が十分に声帯を通らないため声帯は強ばりいわゆる「喉声」になってしまい長く声を伸ばせないどころか声帯がオーバーヒートを起こして直ぐにかれてしまうので注意する必要があります。おそらく「小さい声で歌えない。」と言う場合、この「喉声」なっている可能性が十分に考えられます。逆に考えると「声帯の筋肉がしっかり鍛えられているので、声がれしづらい。」という利点もあるとは思いますが、それにしても喉声で歌っているといつかは声がかれてしまいしゃべり声さえ出しづらくなってしまうのでリスキーな発声法に違いはありません。
曲のパートによって声量を変化させたい場合。先ず、「息が口から出ている」と言う事を確実に自覚する必要があると私は思っています。

息は「アクセル」と心得よ!

では、実際に声量を自在に変化させるには、どうすれば良いのでしょう?
例えば、車のアクセルをイメージしてみて下さい。アクセルを踏み込んでいくと、車のスピードは上がりますよね(*^_^*) それと同じように、腹式呼吸で肺にたっぷり貯めた空気を勢いよく出せば出すほど、声量はアップします。逆に息をゆ~っくり出すようにコントロール出来れば、声量をダウンさせること(繊細な声量で歌う事)が出来るのです。息の量をコントロールしたい場合。頭の中で自動車のアクセルペダルをイメージしながら声を出してみると良いでしょう。
と、ここで疑問が生まれてくる方もいらっしゃると思います。「勢いよく息を出せば、直ぐに肺からなくなってしまって声が伸ばせないじゃないか?!」。そりゃそうですよね^_^; 勢いよくだろうがゆっくりだろうが、普通に息を吐くと直ぐに肺から空気がなくなってしまいます。
では、肺に貯めた空気をできる限り少しずつ(声量をアップさせるときには、プラス勢いよく)吐いていくにはどうすれば良いのか?
ここで必要になってくるのが、本コラムでも良く登場する「腹筋・背筋の力」なのです。腹式呼吸で肺の奥まで空気を吸ってお腹と背中が膨らんだら、おへそから指3本分程度下にある「丹田」に力を入れてできる限りお腹と背中を凹まさないように(凹んできますけどね^_^;)踏ん張りながら息を吐いてみて下さい。そうすることにより勢いよく(もしくはゆっくり)息を吐いても、長い時間息が保つようになります。
しかし。これも本コラムで良く書いておりますが、腹筋・背筋を鍛えるのって歌を歌うために必要な筋肉の内で最も鍛えるのに時間がかかると言っても過言ではありません。最初は中々上手くいかないとは思いますが、地道に少しずつ意識して声を出していくことによってトレーニングしていきましょう。
腹筋・背筋の具体的なトレーニング方法については、以前のコラム「ハイトーンを楽に出そう その1~3」「腹筋・背筋(インナーマッスル)を鍛えよう その1~2」も合わせてごらん下さい。

今回も、最後までお付き合い頂きありがとうございましたm(_ _)m
次回は、今年最後のコラムになりそうですね~!お楽しみに!!

【Live Information】

2022年
2月6日(日):やま♪げん弾き語りLive@下井草Billy’s Bar Gold Star
3月21日(月・祝):同級生Live(やま♪げん弾き語り)@下井草Billy's Bar Gold Star
4月29日(金・祝):Billy’s fest(やま♪げん弾き語り)@下井草Billy's Bar Gold Star

※チケットのお問い合わせは、以下のメールまでお気軽にご連絡ください。
 メール

「やま♪げんボーカル教室」では、生徒さん絶賛募集中です(^^♪

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スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
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※お問い合わせは、アーティスト紹介ページをご覧ください。
アーティスト紹介・やま♪げん

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