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Logo Mark論理的ボイストレーニングバックコーラスの心得その3 -コーラスの音取り基本の「キ」-

やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん!こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!
皆さん!楽しく歌ってますか?

もうすぐ2022年も終わりを迎えます。今年は、皆さんにとってどんな年になりましたか? 楽しく歌えたでしょうか?
私と言えば、昨年と比べて弾き語りは勿論のことバンドのライブの本数も徐々に増え、お客様の前で歌う機会が多くなってきました。レコーディングも、ナレーションだけでなく歌の仕事をさせて頂くことが出来ました。本コラムも、コンスタントに書くことも出来ましたし、クライアントの皆様に本当に感謝しております。有り難うございました。
そしてなにより、今年後半にはボーカルトレーナーとしても「レッスンを受けてみたい。」と皆様に言って頂き、レッスンの回数も段々コロナまえに戻りつつあります。これも一重に皆さんとのご縁あっての事。本当に感謝です。
2023年もこのご縁を大切にして、更に前に進んでいきたいと思っております。来年も、皆様何卒よろしくお願いいたします。

さて!今回のお題は、久しぶりの「コーラス」!
最近。ボーカルトレーニングのレッスンをしていて、「二人でハモりたいんだけど、コーラスの音が聞取れない。」や、「頭では分っていても、いざハモろうとするとメインのメロディーにつられてしまう。」と言ったお悩みを良く聴きます。後者のお悩みに関しては、ひたすらコーラスのメロディーを聴いて練習あるのみなのですが、学生時代からの記憶を辿ってみても、軽音部等でバンドでコーラスが大事な曲を演奏するのに楽器は弾くけどコーラスが分らなくて出来ない人は意外と多かったような気がします。楽器が弾ける人でも慣れないとコーラスの音は取りづらいですよね~。
確かに、レコーディングされた音源の中にはオーバープロデュース気味と言いますか聞取れない程無数のコーラスが入っていたり、トラック数は少なくても他の楽器や声にかき消されて聞き取りづらい曲も数多く存在するのも事実です。普段から歌の仕事をやらせて頂いている私達のようなシンガーでも、目ならぬ耳を皿のようにして聴いても困惑することがしばしばあります^_^; 時々YouTubeで「コーラス取ってみた」みたいな動画がありますが、正直「う~ん…。ここはこうじゃないよね(~_~;)」というものも結構見受けられます。
しかし、心配ご無用! 殆どのコーラスには、一定の法則があるのです! この一定のコツが分ってしまえば、大体のコーラスは解読できるようになります。今回は、そのコーラス解析のコツをつらつらと書いていこうと思います。なお、ここではややこしいテンションコードなどは敢えて無視して、ちまたに溢れるロック・ポップスの単純なコーラスの積みに関して書いていきます。
題して『コーラスの基本の「キ」』! では!行ってみましょう!
バックコーラスの心得その1 -遠慮せずにハッキリと!-
バックコーラスの心得その2 -息先行で子音をハッキリ!-

1・3・5は、気持ちイイ!

世に出ている殆どのロック・ポップスの曲は、「コード(和音)」で構成されています。わかりやすい例を挙げると、メジャースケールだったら移動度の「ド・ミ・ソ」。これ、「ド」を基本の「1度」とした場合、3つ上の「ミ」を「3度」・5つ上の「ソ」を「5度」と呼びます。これは、聴いたときに気持ち良く聞こえる基本的な積みなのですが、多くのロック・ポップスのコーラスを良く聞いてみるとこの「1度・3度・5度」の積みを基に発展させていることが非常に多いのです。
では、試しにこの「1度・3度・5度」を発展させていきましょうか。わかりやすく「ド・ミ・ソ」で考えてみましょう。 例えば「1度(ド)」の音をメインのメロディーとした場合、コーラス(ハモり)として考えられるのは、「3度(ミ)」の音・「5度(ソ)」の音・「3度(ミ)と5度(ソ)」の音の3種類。
「3度(ミ)」の音をメインのメロディーと考えると、コーラスは「1度(ド)」の音・「5度(ソ)」の音・「1度(ド)と5度(ソ)」の音。
「5度(ソ)」の音をメインのメロディーと考えると、コーラスは「1度(ド)」の音・「3度(ミ)」の音・「1度(ド)と3度(ミ)」の音。これだけでも、9種類のコーラスが出来上がるのです。
更に、クローズドボイシング(転回)と言ってコード(和音)の構成音を「1度(ド)・3度(ミ)・5度(ソ)」から「3度(ミ)・5度(ソ)・1度(ド)」・「5度(ソ)・1度(ド)・3度(ミ)」と並べ替えると全部で27種類のコーラスが出来上がる事になります。
これを基本として、同じ音を歌う「ユニゾン」や1オクターブ上の同じ音を歌う「オクターブユニゾン」、1オクターブ以上構成音を転回させる「オープンボイシング」、敢えてテンションコードを入れて音を濁らせたり、はたまたメインのメロディーが上昇していたらコーラスは下降したりとか様々なコーラスが出来上がっていきます。
ただ、最初に言ったように、最近のアニソンやJ-popなどを除いて、世に出ているロック・ポップスのコーラスは「1度・3度・5度」を基本として出来ていることがとても多いので、コーラスを歌うときはその点に注意して原曲を聴くとよいでしょう。

それでは、実際に既存の曲のコーラスの音をどうやって取って再現していくのか?次回は、それについてお話ししていきましょう。
皆様!よいお年をお迎えください(^o^)

【Live Information】

2023年
・1月22日(日):やま♪げん弾き語りLive@下井草Billy’s Bar Gold Star
・3月4日(土):蛇足(Snakefoot)(初期Whitesnakeカバーバンド)@武蔵小金井Rosy note
・3月18日(土):Departure(仮)(JOURNEY Tribute Band)@巣鴨獅子王
・3月19日(日):同級生ライブ(弾き語り)@下井草Billy’s Bar Gold Star
・4月15日(土):Ginger Ginger(Danger Danger cover band)@町田Play House
・4月22日(土):Majestic Sky(JOURNEY Tribute Band)@目黒ライブステーション
・5月27日(土):やま♪げん弾き語りLive@練馬Be-born
・7月17日(月・祝):蛇足(Snakefoot)(初期Whitesnakeカバーバンド)@新宿Crawdaddy Club
※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
 やま♪げんオフィシャルサイト

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