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Logo Mark「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝LINX、Dr.stretchインタビューで痛感する聞く力・引き出す力

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
アーティストのみなさんと接する機会も多いのですが、どんな人の心を揺らしたいのか、何を感じてほしいのか、人に言いたくなってしまうことはどうしたら起こるのか、そもそもあなたのアートによって人はなぜ幸せになるのか…答えは1つではありません。でも、常に考えていたいですね。そんな皆さんのヒントになれば幸いに思います。
46回目のコラムです。今回は、年末に体感した「聞く力」について書きたいと思います。ハイドリッドロックンロールバンド「LINX」さんへのSpinartプレゼンツ「NO VAnity!」のインタビューと、ストレッチ専門店のDr.stretch黒川将大社長とのコラボ対談を例にして書いていきます。


■ LINX

みなさんは見ていてくれるでしょうか。Spinart動画部の「Crazy NOVA‘s NO VAnity!」。4回公開されていてSpinartに登録しているアーティストをMVとともに紹介しています。
5回目は、LINXの沢木優さんから打診いただき、もともとやりたかったアーティストをお呼びしての収録をすることができました。
当日は、LINXからリーダーでドラムの沢木優さん、パワフルでステキなヴォーカルMiwaさん、クールでハイテクニックベーシストAkiさんにお越しいただきました。バンドの歴史・新作から音の作り方・信念まで、ストイックな話とお笑い部隊のようなトークのかけ算に4時間を超える収録となりました。5回目以降、何回かに分けて公開していきますのでぜひ楽しみにしてください。とくに楽曲の作り方にはうなりますよ。
過去4回の「NO VAnity!」では、代表の清水豊さんが、アーティストや楽曲を紹介してくれて、それに私が感想をつけていくものでした。私も、アーティストを勉強して楽曲を聞きこんで臨みましたので軽快な感じで収録することができました。今回も、清水さんのシナリオのもと、話が進んでいきました。経歴や新作の感想などは十分に調べてきたので対応できたのですが、楽曲作りなど専門的な話になればなるほどシナリオではありません。アーティストでもある清水さんの「知識」というよりも「興味」がすごくて、どんどん質問していきます。途中は私は、感動して唸ったり、面白くて笑ったりする係になってしまいました。とことん観察して調べること、綿密なシナリオを作ること、そのうえでシナリオから外れても(当日はバンバン外れていきました(笑))興味と関心で対話が深まっていくこと、一番年上の私が一番勉強になってしまいました。自分でもアーティスト活動をし、たくさんのアーティストを、Spinartや、「WOORKSシミズのわくわくWOORKStyle」で紹介している清水さんならではの取り組み方に感動しました。そういえば以前に清水さんのラジオに出演した時に私の執筆した「とことん観察マーケティング」という本に清水さんがおびただしい数の付箋をつけていたことを思い出しました。この真剣なスタンスはすばらしいです。LINXインタビューの配信も楽しみにしていてくださいね。


■ Dr.stretch黒川将大社長との対談企画

以前のコラムでも書かせていただいた助成金制度推進センターの「あしたのミカタ」セミナーの企画でした。このセミナーの第1回に登壇し、質問も含めると2時間以上「とことん観察マーケティング」の話をさせていただきました。
LINXさんのときの反省…そうです、自分はずっとしゃべり続ける人なのです。改めて「聞く力」イコール準備…だけでなく、その場での聞く力は自分の課題なのだと認識しました。
このセミナーは、Dr.stretch黒川将大社長の講演なのですが、黒川社長から「あまり講演はやらないのでインタビュー形式が良い」と要請を受けたので私が立った格好でした。Dr.stretchのこと、黒川さんの経歴、過去のインタビューなど可能な限り調べてシナリオを作り、視聴者の方が理解できるようなストーリーにして臨みました。
テーマとしてはベンチャーから、もしくは大企業でも新規事業など、大きくなっていくときの組織マネジメント、そして成し遂げたら次のチャレンジが始まる風土創りとおきました。いろいろな事業をされてきながら、息子さんのケガを治すストレッチをきっかけに。ありふれたヘルスケアではなくてストレッチに絞った展開をされたこと。一人では闘えない経験から理念教育をはじめ、全社員の気持ちがそろった経営ができるようになったこと。そして数々のモチベーションマネジメントのしくみつくり、スポーツへの恩返しというう言葉がキーワードなのでできる新規ビジネスや支援活動など、たくさんの黒川社長の引き出しをあけさせていただきました。最後の言葉は、「質を上げて正しく値上げをすることが日本がやらなければならないこと」でした。全員がハッとした瞬間でした。こちらは経営の話でもあるので、私の経験と比較するなどのこともできました。結果的には、黒川社長からも「リードしてもらってとても気持ちよく大事なことが伝えられた」という言葉をいただき、秘書の方からも「引っ張っていただき、あんなに楽しそうに思い切り話す社長を初めて見た」という言葉までいただきました。次回は、絵本作家の方をご紹介する予定で、また緊張が始まります。


「とことん観察マーケティング」という書籍を出版し、10年以上講演を続けてきているのに、清水さんの用意周到なとことん観察を目の当たりにして、反省とともに、もっとたくさんの人を輝かせる勇気のようなものが沸いてきました。2022年は、「聞く力」「引き出す力」を磨いていきたいと思います。2022年みなさまも新しい野望を胸に目標を立てていることと思います。たくさんのステキを創造してまいりましょう。

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ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
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