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Logo Mark「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝ヘヴィメタルがやってきた!

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
アーティストのみなさんと接する機会も多いのですが、どんな人の心を揺らしたいのか、何を感じてほしいのか、人に言いたくなってしまうことはどうしたら起こるのか、そもそもあなたのアートによって人はなぜ幸せになるのか…答えは1つではありません。でも、常に考えていたいですね。そんな皆さんのヒントになれば幸いに思います。
75回目のコラムです。今回は、来日ラッシュになってきている海外アーティスト、その中でも完全に趣味がど真ん中のハードロック・ヘヴィメタルアーティストについて書きます。


■ HEATHEN

アメリカのスラッシュメタル・バンドです。サンフランシスコ産スラッシュメタル『ベイエリア・スラッシュ』の代表的なバンドの一つで、一度解散しましたが、2001年から活動を再開しています。昨年の10月に来日しました。この時期はまだコロナ禍の影響で、来日の延期・中止が多発していた時期になります。
HEATHENというバンドは、ずいぶん昔のMTV全盛期で、多くのアーティストがお金をかけてPVを作るのが当たり前の時代に知ることができました。日本でもテレビ朝日で「MTV Headbangers Ball」、TBSで「Pure rock」などが放映されていて、多くのハードロック、ヘヴィメタルバンドを見ることができました。その頃のPVで「Set me free」という曲が目に留まり知っていましたが、印象としてはその1曲だけ知っているという状態でした。
ヘヴィメタルは、声出ししないライブというのがあまりしっくりきませんので、公演が行われないまま時間が過ぎました。HEATHENの来日のニュースで、仲間内で行きましょうという話になりました。久しぶりに生でヘヴィメタルライブが見られるということで、HEATHENというよりはヘヴィメタルライブに飢えているのでチケットを買ったというのが正直なところです。SPACE ODDというそんなに大きいわけではないハコでしたが、大音響と目の前のアーティストを楽しみました。
HEATHENを見るころには、Guns N' Roses、Cheap Trick、Night Ranger、Michael Schenker Group、KISS、MEGADETHなど大物の来日が広報され、いよいよ復活の予感が大きくなりました。


■ MEGADETH

スラッシュメタルの四天王の1つMEGADETHは2月に来日しました。以前に日本武道館での演奏が中止となり、リーダーのDave Mustaineにとっては、念願の武道館公演となりました。The Beatlesや、Deep Purpleなど、日本で行うツアーの最高峰は武道館というのが海外アーティストの基準になっているようです。東京ドームや幕張メッセなど大きな会場はありますが、伝統、武道の聖地など、日本武道館には特別な思いがあるようです。なかなか気難しいことで有名なDave Mustaineですが、特別な思いが実現したこともあり、終始にこやかにファンに感謝を述べながら圧巻のライブをしてくれました。
90分はあっという間という感じでした。初期メンバーで今は日本で活動しているスーパーギタリストのMartin Friedmanも1日だけ特別出演し、往年の曲を3曲演奏しました。ファンはこの2人が並び立つことに狂喜乱舞でした。声だけでなく、心も解禁されたようなそんな体験でした。その後の居酒屋は当然のように盛り上がり会話が止まりませんでした。


■ DEEP PURPLE

ついに大御所がやってきました。イングランド出身のハードロック・バンド。日本ではLed Zeppelinと並びハードロック・バンドの代表格の一つに数えられ、後のハードロック、ヘビーメタル・バンドにも大きな影響を与えたバンドです。私がハードロックに目覚めたのは、ギタリストのRitchie Blackmore、ヴォーカリストのIan Gillanの影響が大きいです。結成は1968年で、ハードロックファンでなくても知っている「Highwaystar」「Smoke on the water」「Burn」などを作りだしたスーパーバンドです。私は、今でもたまにカバーバンドをやったりしますし、Spinart代表の清水さん・木村さんとも演奏したこともある原点です。1976年に一度解散していますが、1984年に再結成していまして、実は印象の強い過去よりも今のバンドの方がはるかに長いキャリアとなっています。ギターヒローのRitchie Blackmoreはいませんし、毎年ヘヴィメタル雑誌「BURRN!」でキーボードプレイヤー第1位であったJon Lordは亡くなっています。3月に久しぶりの来日ということでした。
会場に入ってみると、私も58歳ですが、それよりも年齢の高い層がほとんどの会場となりました。大変そうだったのは日本武道館の椅子のナンバーが老眼で見えない人がたくさん見受けられました(笑)。ライブが始まっても座っている人が多い…のにもびっくりしましたが、しかしみなさんの顔は完全に高揚していました。新しい曲も含めて熱演で、Ian Gillanの声も、以前きついなあと感じていたのですが、のびやかで、しかも円熟味も感じる素晴らしいライブでした。Ian Gillan(ボーカル)77歳、Roger Glover(ベース)77歳、Ian Paice(ドラムス)74歳、Don Airey(キーボード)74歳、Simon McBride(ギター)43歳。「音を楽しむ」という言葉がぴったりの素晴らしいライブでした。


■ LOUDPARK

そして3月26日いよいよ待望の「LOUDPARK」が開催されます。
LOUD PARKは2006年日本史上最大のメタル・フェスティバルとして誕生し、2日間で約3万人を動員しました。アリーナとは別にサイドに観客席もあるため、座っても楽しめることもよかったです。ずっとアリーナで一日中はしんどいですしね。出演アーティストもSLAYER、MEGADETH、HEAVEN AND HELL、MARILYN MANSON、MOTLEY CRUE、SLIPKNOT、JUDAS PRIEST、Ozzy Osbourne、KORN、WHITE SNAKE、HELLOWEEN、CHILDREN OF BODOM、DREAM THEATER、ARCH ENEMY、SCORPIONS、MICHAEL SCHENKER FEST、MOTORHEADなど、なかには見ておいてよかったバンドも含めて最高の祭典です。
大規模で何十というヘヴィメタルバンドが出演するフェスでお金もかかり、コロナ禍の前から開催されていなかったのですが、今年限りという文言は入っていますが待望の復活です。出演バンドは、PANTERA、NIGHTWISH、STRATOVARIUS、CARCASS、AMARANTHE、OUTRAGE、H.E.R.O.、Jason Richardson & Luke Holland。以前のさいたまスーパーアリーナでの3ステージで実施したほどの規模ではないが、ヘヴィメタルファンにとって待望のイベントで、いろいろな種類のヘヴィメタルを一気に楽しむことができます。またどこかでレポートできれば幸いです。


いよいよマスクは個人の判断にゆだねるということになりました。つける人もつけない人も批判されてはなりません。気をつけながら、ようやく「楽しみ」がずいっと前に出てきましたね。表現者のみなさん、存分にパフォーマンスしてください!

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