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Logo Mark「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝イベント集客には、妄想力!行動力!実行力!

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
アーティストのみなさんと接する機会も多いのですが、どんな人の心を揺らしたいのか、何を感じてほしいのか、人に言いたくなってしまうことはどうしたら起こるのか、そもそもあなたのアートによって人はなぜ幸せになるのか…答えは1つではありません。でも、常に考えていたいですね。そんな皆さんのヒントになれば幸いに思います。
89回目のコラムです。このコラムでもたびたび紹介する大山峻護さんの進撃が止まりません。仲間を集めて楽しくイベントを開催しているだけなのですが、彼自身の収入のない興行になってしまっています(笑)。
大山さんがTAKESHI et Rendez-vousのライブを観て感動してしまって、仲間を集めてライブを開催したいと思い、お声がかかりました。また、100人以上が新宿の居酒屋(大山会の大きな飲み会はいつもここ)に集まり、最高峰のマジシャンのタジマジックさんのマジックを見る会にも呼んでいただきました。


■ TAKESHIさんとは

高校卒業後、愛媛より上京してデビューしたバンドの楽曲が音楽関係者の目に止まり、嵐の両A面2ndシングル「HORIZON」・第31回 『全国高等学校バレーボール選抜優勝大会』イメージソング )で作詞家デビュー。その後、作詞家・作曲家・編曲家としてTOKIO、嵐、タッキー&翼、関ジャニ∞、など数々の歌手に楽曲を提供してきました。
愛用していたギターが、元ゲス・フーのランディ・バックマンが1976年に盗難で紛失したものであったことが判明するという体験は有名ですね。


■ 大山峻護さんのDM

大山峻護さんは感動しながら仲間を集めます。まずは感動体験をすると、そのアーティストとは必ず仲良くなります。声をかける、それができなければ紹介してもらう。前回のコラムで書いたアンダーグラフもその1つです。そしてSNS告知ではなく、DMが来ます。「本当に感動したので一緒に体験しませんか?」これが、「お時間あればどうぞ」的なFacebook投稿だったら、「まあ今回はいいや」とか「先約があるしな」となってしまいます。テクニックではなくてこの気持ちからきている行動がたくさんの体験者を呼ぶことになります。大山峻護さんのおつなぎ会と呼ぶ飲み会は、毎週何度も行われているのですが、全員をメッセンジャーグループにしその人はこんな人です情報を教えてくれます。席順まで考えています。効果的な告知とか、ハイテクニックな告知もとても大事なのですが、告知したことよりも集まったことにこだわるという勉強にいつもなるのです。


■ 当日のライブ

ギターテクニック、素晴らしい歌声と楽曲、心を揺らす歌詞…書きたいことはいろいろありますが、トークがおもしろすぎる。エピソード、客席からの声への返し…。冒頭からトークで、1曲目になかなか入らない。そういえば以前に紹介した7本指のピアニスト西川悟平さんもすごいトークでしたね。西川さんのライブも大山会みんなでいこうという企画で呼んでいただきました。普段は、3時間半のライブ構成だそうなのですが、
「今日この後、100人超えで飲み会なんでしょ。2時間半に凝縮しないといけないんですよね。大山さんは、前回通りで!ってリクエストしてくれたけど、無理だよね。前回演ってない曲2曲追加しますね! あと、トーク減らさなきゃいけないんだけど、まだ歌ってないね…」
「ここまで言ったんだけど、その飲み会、俺って呼ばれてる?」と会場中を大爆笑させながら、きっちり2時間半のステージでした。
オリジナルもそうですが、関ジャニ∞とか、ワンピースやナルトのテーマとか、愛と勇気のようなテーマのものが多く、「俺の感覚だけど、大山会ってさ、一緒に楽しみたい、人の役に立ちたいって人たちの集まりだよね、これからそれにぴったりの曲を歌うよ」みんなジーン…。というかっこよくて暖かいライブでした。
飲み会でも100人と交流するTAKESHIさんの姿がありました。みんなもひよることなく近寄っていく集団です。TAKESHIさんのファンイベントよりもこの日の方が盛り上がったのではないかと邪推するくらいに!


■ カナダの伝説的ギタリスト、ランディ・バックマンとの話

バックマンは1977年に紛失したグレッチを忘れることができず、何十年もにわたり捜索を続け、最終的にはグレッチのギターを385本収集し、本家のグレッチ・ファミリーとも交流を持つようになりました。このグレッチがどのような経緯で日本に辿りついたのかわはわかりませんが、東京の楽器店で正規に入手したのがTAKESHIさんだったそうです。TAKESHIさんが投稿した映像にバックマンが気づき、TAKESHIさんの好意により、長き旅路を経たグレッチはバックマンの手元に戻る運びとなり、2022年7月にカナダ大使館にて交換会が行なわれたそうです。壮大すぎてよかったなあとしかコメントできませんが。


■ タジマジックさん

世界的に注目を集めている超能⼒マジシャンです。日本を代表するマジシャンとしてオーストラリア、ロシア、韓国、台湾、中国、フランス、アメリカ、タイのテレビでも特集され、その実⼒は、世界⼀の⽶国週刊誌 NewsWeek に掲載され、絶賛を浴びたほどの折り紙つきの日本で⼀番メディアに登場しているマジシャンです。メンタルマジックを得意とし、楽しいトークとあり得ない現象の数々で、誰もが彼のとりこになってしまいます。
経歴としては、3歳の時にスカウトされ、「主婦と生活社」の雑誌専属モデルとしてデビューし、テレビやCM、映画でも子役として活動してきました。マジックは小学生の時に趣味として始め、中学・高校・大学とマジックの腕前を磨いていくが、師匠などはおらず全て独学でマジックを習得したとのこと。20代の頃Mr.マリックの超魔術に強い関心を持ちメンタルマジックを得意とする現在のマジックスタイルになったとのことです。


■ 当日の様子

100人が思い思いに居酒屋でしゃべっています。あまりに人が多いのですべての飲み物がピッチャーで運ばれてきます。大山さんからの、
「それでは本日のメインイベントのタジマジックさんのショーに行きましょう!」
の言葉で全員集中。タジマジックさんもまた、トークがすごい。だれがどんな反応をしても秒で大爆笑を獲得します。大病をされたとのことで、道具を持つこともできなかったとのことでしたが、そんなことは微塵も感じさせない圧巻のショーでした…居酒屋で。タジマジックさんもまた大山さんの愛嬌と熱意を感じ、なんとこの日はテレビ出演依頼を断ってこちらの会場に来たのだということでした。それにしても、今年一番、大声で驚き、大声で笑った空間となりました。マジックの内容は、みなさんもライブに足を運んでみてください。なんとこの日はタジマジックさんの誕生日ということで、合わせてお祝いもできました。


TAKESHIさん、タジマジックさん、西川さん、あまりにも素晴らしいパフォーマンスなのですが、それを上回る(うそ、うそ、失礼)トークの切れが最高で、そんな頭の回転のある人になりたいなあと思ってしまいました。感想を述べるところが違いますが…。

今回は、集客テクニックも大事だが、妄想して行動して実行する力、一人一人に呼びかける真摯さみたいなことを感じたので記事にしてみました。

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ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
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