2020/02/05
このアーティストを支援するサイト「Spinart(スピナート)」も、スタートから約1年。たくさんのみなさんに支えていただいて、なんとか少しずつですがいい方向に向かっていけていると感じていて、自分としてもとてもうれしい限りなんですが、そんな中時々、なんでこんなことをやってる?的なお話をいただくことも出てきまして、まぁいい機会なので、その辺の動機について書いておこうかなと思いました。
いやそりゃそうですよ。確かに疑問だろうなと思います。だって会社の事業としてはどう考えても儲からないものw…いやいやそんなこと言っちゃいけないんですけど、ぶっちゃけ現時点ではまるっと赤字ですし、まぁ、多くの方から見ればそんな赤字ぶってまでなんで?…と思うのは本当にその通りかなぁと思います。
実は自分の経験がとっても大きいんです。
ご存知の方もすこ~しはいらっしゃるかも知れませんが、私も実は音楽で生きていきたくて、まぁかなりゴリゴリとバンドなどをやっておりました。時々私の話に登場する「クリムゾン・シャア」というバンドです。今この「Spinart(スピナート)」を運営している株式会社4DTの共同代表である木村稔さんもこの「クリムゾン・シャア」のメンバーで、実は当時も、有限会社オフィス紗亜という会社を設立して、自分が代表で稔さんが取締役なんて感じでやっていたという次第です。
しかし「クリムゾン・シャア」もそうですし、その後につづく「居待月」も、さらにその後のソロ活動も、まぁ結局は終わりにしちゃいまして、一時期はこういった活動からも完全に離れて、いろいろとモヤモヤした時期を過ごしていたりもしたという次第です。
やめた原因は外的にはいろいろありましたけど、結局もっとも大きな原因は自分の心が折れたということだったと思います。なにかそこに希望が持てなくなったというか、音楽というものに対して、それ以前のような熱を持って接することができなくなったというか…まぁ、見切っちゃったということですね。
だからまたこうして、自分がやる気になれば復帰できちゃうという…当時はいろいろ深刻に考えていたことが、今振り返るとなんだかとても軽いことだったように思えるというのはまさに年の功かも知れません。
ただ、当時の自分のような思考のネガティヴなループにはまっちゃってる人ってけっこういるんじゃないかななんてことも思うんです。せっかくいいアイディアやら味やら技術やら伸び代やらを持っているのに、いろいろな要因と自身の心持ちによって断念してしまうなんてことがあるんじゃないかななんてこと思うんです。実際、自分はそこから抜け出て今のような考え方に至るまでになんだかんだ10年かかりましたから、今振り返ると、あの10年、無駄ではなかったけど、やっぱりちょっと惜しいななんて、思っても仕方のないことを思ったりすることもありますし、そこまでかかった自分の至らなさを自嘲するのが関の山なんですが、もしもあの時、自分だけでループの中にいずに、なんらかのいいきっかけがあれば、また違う思考にジャンプすることもできたんじゃないかなんてことも思う次第です。
で、ここでふと、今の日本における幸福度について頭をよぎった次第です。
こんなに平和で、こんなにモノがあって、世界中のありとあらゆる国と比較しても、おそらくほとんどのケースで恵まれている部類に入るはずの国なのに、なぜか幸福度に対する感覚はめちゃくちゃ低い。これってなんでだろうなぁと。
まぁこういう社会ですから、その物質的な恩恵を受けるために必要な条件とか、他者との比較とか、同調圧力とか、まぁいろいろな理由はあるはずとは思うんですが、しかしいろいろ考えても、なんかどれも芯を食っていないような気がしたんですね。でさらに考えて得た一応現時点での結論は、表層的に起こっていることのほとんどが外的な要因であって、それは主因ではなく、それらの根っこにあるのは結局自分の心の問題ということが多いのではないかということなんですね。
ということはそこをある程度…まぁ完全解決までは難しくとも、対策できていけば、実は幸福度は上がるのではないか。幸福度が上がれば人生の見え方はもっと違うものになっていくだろうし、結果そのために払う犠牲はさほどキツくなくなって、結果として社会全体のためにもいいことの方が多いのではないか…等など。
じゃあ、そういうことをなにかできないかと考え、まぁ愚痴混じりではありましたが稔さんにも話してみたりした結果、稔さんに「ものすごく」助けていただきつつ、今のこの活動につながっていくという次第です。
まぁ、とっても簡単に書いちゃってるので、ここまでに至る過程はほぼ全カットみたいな話になってますから、どうもいろいろと軽そうに見えちゃうかも知れませんが、実はこの間にもいろいろなお話しがあるので、その辺については追々機会を見てお伝えしていければと思います。
ただ一つ言えるのは、今、このサイトでやっていることは、稔さんと散々いろいろ話した内の本当に端緒の部分だということ。
活動を続けていくためには本当にいろいろな要素が必要なのは分かっているので(いや、全部分かっているとはまったく胸を張れませんけどね…ある程度はというくらいw)、少しずつでも、それら一つ一つに対してなんらかの施策を提案していければと思っている次第です。
ということで今表層に見えている部分のちょっとだけ内側という感じですね。これじゃまだ全然意味不明という方も多いかも知れませんが、それでも是非、今後に期待していただきたいですし、もし一緒になにかできること等々お考えの際はお声かけいただければとも思います。
是非是非今後ともどうぞよろしくお願いします。
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※ちなみに写真は栃木県矢板市の長峰公園で撮った一枚。
逆光に透かしてみたらものすごく綺麗だなぁと思ったんですよ。ただそれだけ。
※使用カメラ&レンズ:Canon EOS 6D + EF24-70mm F2.8L II USM
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