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Logo Mark連載記事

Logo Markなにか創るとうれしくてSpinartのロゴについて語ってみる

紫水勇太郎・清水 豊

株式会社4DT 代表取締役
株式会社ワークス 代表取締役
Spinart運営者
YouTube「うさぎのうみちゃんねる」のおじぃ
YouT...

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 以前「名前でブランディング事例-4DT~地獄のロゴ作成」という記事の中で、ネーミングから始まってそれをロゴとして表現することによるブランディングの一例として、私たち株式会社4DTのおかしなロゴを作っていく過程について書かせていただきましたが、そう言えば、その中でちょっとだけ触れてはいるものの、「Spinart」のロゴについてはまだ書いたことがなかったなぁ…なんてことを思いまして、ちょっと書いてみようかなと思った次第です。
 まぁご興味ない方にはまったく面白くもない話と思いますし、デザインに興味のある方にとっても、「Spinart」のロゴってけっこう具象的で分かりやすい、それを形作っている物のベースや思考が透けて見えやすいものと思いますので、なにも頑張って振りかぶった解説を読まなくても分かりきってるようなお話が多いと思いますが、まぁそんなこと考えてもみなかった方や、ひょっとしたら今ご自身でお考えのものとは違う内容もあるかもしれませんので、もしよろしければご一読いただければと思います。
 ※こちらは過去記事「名前でブランディング事例-4DT~地獄のロゴ作成」。
 名前でブランディング事例-4DT~地獄のロゴ作成

 まぁパッと見「Spinart」の「Spin」の「S」と「Art」の「A」の組み合わせによる図案である事はきっとすぐにお察しいただけることと思います。つまり、外郭の三角が「A」で中のグルグルが「S」ですね。まぁこのことから「Spinart」という名称が本来「Spin」と「Art」の二語による名称であることが表されていて、つまり「Spin」=ぐるぐる回るイメージなアートっていうことでもあったりするという次第です。まぁだから図案的にもグルグルなんですなぁ。
 でさらにこのグルグルは、シアン・ブルーと赤のグルグルになっている。これはつまり、まったく異なる要素が混じり合ってまた新しいものが生まれるようなイメージを表現したかったもので、この原型はもうお察しの通り陰陽の図案からの着想になるんですなぁ…とっても分かりやすいでしょ(苦笑)。

 いやぁ、陰陽ってのは実は昔から大好きで、仕事で作ったたくさんのロゴ作品でもスキあらばその図案に取り込んだりしたものです。
 だってさ、まったく相反する互いが存在することでそれぞれが成り立つとか、片方が動けば自ずともう片方も発生するとか、その量はバランスを取ろうとして偏らないとか、片方に偏って極まるともう片方に転化してしまうとか、それぞれの中にも相手方が存在しているとか、陰陽が持っているそういう概念が面白いし、世界中の権力者がこういうことを分かっていて、ちゃんとWin/Winを考えたり、自分だけ利益を得るとその反発がある可能性を考えたりできるようになれば、世の中もっと良くなるのになんてことも思います…まぁ金持ちや権力者ってのはなんでああも強欲なんだろうと思いますが、強欲だからこそああなれたのかもなんてことも思うと、やっぱりこの世の中神なんていないと改めて思ったりしますなぁ…おっと話がそれました。
 なので、そういった要素がアート的な表現にも入ってくるとそこから生まれるスパークみたいなものはもっと面白くなるだろうなぁなんて思ったりもするという次第です。

 さてもう一つ「A」の三角です。
 まぁ単純に、「A」という形の図案化ですけど…これも良くあると言えばありますよね…しかし三角にもなかなか色々な意味があるようにも思ってまして、代表的なところだと、上昇や成長とか、バランスや拮抗とか、代表的な象徴とか、男性象徴とか、山の頂上を表す記号とか、丸印とバツ印の間のまぁまぁを表すとか、帳簿ではマイナスを表したり、競馬では穴馬を表したり、よく分からないけど微積分でラプラシアンの記号とか、その他にもピラミッドとか、知恵の象徴とか、まぁ世の中の図形の中でも極めて単純な部類に入る図形で、そのために、人類が最も早い段階から使用した図形の一つとも考えられているようなモノなだけに、そりゃあ(こじつけ的なものもものすごく多いけど)色々な意味合いを持たされて今に至っているということなんですね。
 これ、アートに似てません? なんでもないようなモノや、自然界に普通にあるモノや、実在しないけど人の頭の中に思い浮かんだなんらかとか、文字でも数字でも記号でも、あらゆるモノに思いや意味を感じたり持たせたりして、それ単体やなにか別のものとの組み合わせたりしてさらに新たな表現が生み出されていくモノ。それがどんなモノなのかはもう人それぞれ自由自在、古くからの歴史を踏まえたり逆に無視したりぶち壊したりしながら、そしてまたなにかが生まれる。
 なんとなくなんですが、そういう営みを象徴している図形の一つのように思うんですよ…まぁこれは丸なんかもそうですけどね…三角形にはより強くそんなことを思うという…まぁこれは作者である私の主観でしかありませんけどね。

 ということで「Spinart」のロゴっていうのはそんなことを考えて作られたんだなんてことを、もしよかったら知っていただけたりするとうれしいなと思います。そしてこれがね、珍しく後付けじゃないんですよw…仕事で作るロゴなんてものには、中には四苦八苦しまくった挙句、なんとかしてそれを通すための理屈を後からてんこ盛り持ってプレゼンするなんてこともありましたけど(お陰で自分の雑学的知識の類がだいぶ増えましたがw)、これはそれがない。本当にすんなりと生まれたとってもいい子ですねぇ。だから大好きです。
 …あ、また話がそれた。
 まぁ今の時代、ロゴ等の作成を私たちのようなデザイン職の人間に任せず、みなさんが自分で考えるということも多くあると思いますし、またそれをフィニッシュまで完成させることができるのがこれまた今という時代だとも思いますので、是非みなさんで、私のようなジジィが考えつかないようなロゴを考えていただければと思いますが、そんな時に、ただ文字を並べただけではない、みなさんのそのブランドに対して考えている思いをね、ちゃんとロゴとしても表現できるための一つのやり方として、参考になればと思います。

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 ちなみにこの記事のメイン画像は、Spinartのネットショップでも販売しているグッズのためにデザインした図案。
 世界的にも珍しい三角形にぐるぐる回りながら昇り降りする螺旋階段の写真とロゴを組み合わせたもの(この螺旋階段の場所は忘れたなぁ…国内だと横浜市中央図書館なんかにも三角の螺旋階段があるようですね)。

 螺旋っていうのはものごとの成長イメージ等の表現によく使われるというか、要はいろいろなものが、一気にギュンと成長していくことってあまりなくて、迷ったり、似たような局面にまた出くわしたり、それに前の経験を生かしながら違う対処をしたり、いろいろごちゃごちゃとありつつ、それでも少しずつ少しずつ、登っているというような感じですな。

 ということでSpinartのネットショップにもいろいろなデザインを掲載してますので、よろしければご覧ください。そして! このSpinartの運営を助けると思って! ちょっとなにか買ってみていただければ大変ありがたいな〜なんて思います!<切実。
 どうぞよろしくお願いします!
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