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Logo Mark脳内伝言板天海響鳴

白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

1973年生まれ 静岡県出身 造形家/演奏家 農業高校造園科卒業 美術音楽共に独学。
パーカッション ディジュリドゥ奏者。

二十代前半人生は一度きりだと腹をくく...

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和太鼓奏者はせみきたから一本の電話が入る。
コロナ過においてミュージシャンはかなり仕事の場を失った。
何かしたいという思いは良くわかる。
詳しく聞いてみるとプロの太鼓打ちを集めて順番に朝まで太鼓を叩くだけだという。
観客も無く当初は映像も予定されていなかった。

話を聞いて二つ返事で参加することにした。
なにかと意味が先行する事が多い中 若いころのように無意味に走る事も大事なような気もするし、何より心が弾む。

日を追うごとに演奏者も増え最終的には18人位になったらしい。
はせみきたの稽古場の野外に廃材を使いステージを組んだり焚火の準備をしたり、私も幾つかスウェ—デントーチを作っておいた。

ところが開催数日前に西の海で渦巻きが発生した。これはまずい…。勿論悪天候では開催できないからだ。

日に日に状況は悪くなり心配していると、数日前にはせみきたから中止の連絡がくる。
彼曰く今回初めてお会いする方も数名いたりしてギリギリまで決断を引き延ばす事は出来なかったと。

まぁこればかりは仕方ない。

ところが当日、はせみきたから連絡が入り、数人で稽古場(室内)でやっているので気が向いたら寄ってくださいとのこと。丁度連絡を貰ったとき手が離せなかったのでその後の成り行きでと伝えた。

夜12時位にひと段落ついたのでネット中継を見ると箱根も雨が上がって外へ出て演奏を始めているようだった。ならば行こうかと夜中にガサゴソとコンガを3本ジャンベ1本ディジュ1本、それとこのところハマっている新作のムビラを1台と薪を積めるだけ積んで家を出た。

台風一過の高速道路は他に走る車も殆どなく澄み切った空気は極上の夜景を浮かび上がらせていた。私のテンションも上がる(笑)。

午前2時位に現地へ到着。

やってるやってる、こんな夜中に和太鼓叩いてるwww。
山奥とはいえ近くには集落がある。ご理解のある地域の方々と、それに加えここを拠点に真摯に発信し続ける「はせみきた」が信頼されている証なのだろう。凄い事だと思う。

太鼓の打ち手は、はせみきた、小泉謙一、辻 祐、片岡亮太、白砂勝敏、それ以外に焚火はじめ会場しつらえやカメラ等を一手にやってくれるスタッフの武ちゃんの6人であった。

ステージ上では、一人が黙々と太鼓を叩く、しばらくすると誰かがステージに上がりセッションしてそのうち最初に叩いていた者がステージを降りるという単純なものだが、それも決まりではなく時には3人や4人で叩く事もあった。

会場は数時間おきに2時間YouTubeでLIVE配信をしていた。その為なのか殆ど無言で、踊ったり歌ったりするわけではない。それがまた不思議な空気感を生んでいて、私的には新鮮な感じがして面白かった。もちろんしゃべっちゃいけない訳ではないので時々会話もあるし、あまり気にしすぎるのも何なんでカメラを横切ったりすることも多々あった。後で見直すともう少し気を付けた方が良かったと反省。

台風が過ぎ去ったばかりの空には三日月が登り、暑すぎず、寒すぎず、焚火の煙にいぶされてとても気持ちいいロケーションだった。ディジュを吹いているときだけは煙が結構きつかったけれど(笑)。

叩いているメンバーは、はせみきたと小泉謙一君は以前から面識があり、辻君 亮太君とは初めまして。はせ君、小泉君、辻君は和太鼓奏者 林英哲さんの英哲風雲の会のメンバーで日本の和太鼓界ではトップクラスの打ち手であり、勿論ソロでも皆活躍中。片岡亮太君は盲目の和太鼓奏者。普段はソロか奥様とユニットを組んで活動中との事。共通しているのは全員ピュアなものが溢れているような印象を受けた。こんなメンバーと一晩中太鼓叩けるのは単純に楽しかった。

コンガにハマり始めた時は山奥や高速道路沿いの道端なんかで、数人で一晩中練習していた。叩きたくて叩きたくて仕方なかった頃を思い出し、とても感慨深かった。もちろん今でも叩いているのはとても楽しい。今回も気持ちよかったなぁ。

YouTubeで配信しない時間も勿論太鼓はつづくのだが、癒しが少し欲しいねと声が上がる。
ちょうどいいかもと最近ハマっているムビラを取り出し演奏しながら皆と雑談タイムがあったりと何ともいい時間が流れていく。初めて会ったとか何をしているとか要らぬ垣根を無くす。そんな音楽の大きな力を感じ、沢山の物を与えてくれる音楽に出逢えたことが嬉しく思えた。

午前5時最後の配信が始まる。
明けてくるに伴い、正面からは太陽が降り注ぎ、大太鼓の先には濃紺の富士山が浮かび上がる。
青空に白い雲は台風の風でぐんぐんと流れていく。なんだかカッコいい。空を眺めながら後半は4人で演奏し続けた。和太鼓にはほとんど触った事ない私も最後は和太鼓を打ち続けた。気持ちよかった。

午前7時、数時間にわたる演奏終了!!

みんなお疲れさん!! そんな感じ。
はせみきたがカメラに向かって関係者や閲覧中の方々へ挨拶をしている。そんな姿を見て改めて多くの方々に支えられて生きている事を実感する。私には感謝しかない。今回来れなかったミュージシャンや陰で支えてくれた皆さまや閲覧くださった方々、そして声をかけてくれた太鼓打ちのはせみきた。本当にありがとうございました。

今回のイベント天海響鳴をみて自分も太鼓叩いてみたいとか会場に行ってみたかったとか思ってくれる人が一人でもいたならこんなに嬉しい事はない。

※簡単なダイジェスト版の動画とムビラで雑談している動画と私の演奏の一部抜粋動画です。

本編ははせみきたのYouTubeチャンネルにあります。
YouTube - はせみきた

私も今後少しずつだがYouTubeを活用していけたらと思いますので、はせみきたチャンネルと共にチャンネル登録していただけましたら幸いです。
YouTube - 38shira


BRAIN II 【未来の記憶】より

【意味】
作品制作に手を抜いたらやる意味がない

        K,shirasuna

【天海響鳴 ダイジェスト】

はせみきたYouTubeチャンネルにてアーカイブ動画をご覧いただけます。

【天海響鳴 ムビラで雑談編】

5人の太鼓打ちが一晩中演奏を続ける天海響鳴での一コマ。自作のムビラを弾きながらみんなで雑談。
はせみきたYouTubeチャンネルにてアーカイブ動画をご覧いただけます。

【天海響鳴 コンガ 和太鼓】

5人の太鼓打ちが一晩中演奏を続ける天海響鳴での一コマ。コンガ3本ジャンベ1本のセットで演奏。
はせみきたYouTubeチャンネルにてアーカイブ動画をご覧いただけます。

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白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

1973年生まれ 静岡県出身 造形家/演奏家 農業高校造園科卒業 美術音楽共に独学。
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二十代前半人生は一度きりだと腹をくく...

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