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白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。

20代前半人...

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放浪していた知り合い達。
皆何してるんだろうな。まだ旅してるやつもいれば北海道や沖縄に移り住んでる奴もいる。
近年何人かはSNSで再会したりもするが殆どは音信不通状態だ。まぁ基本的に自由人ばかりなのだから仕方がない。

自分はというとまさかアートが生業になろうとはまったく思いもよらなかった。旅で出逢った友達が展覧会へ来てくれることもあり色んな意味で繋がりを感じ嬉しくなる。
人生は何処をどうやって歩くのかいつも自分自身の決断の末の未来がやってくる事は数十年生きてると嫌でも感じてくる。ただ切り開いた未来はどんな未来なのかは切り開くまで誰にも分からない。

中学生の時「人生思い通りにはならない」みたいな歌を聴いた。その時本当にそうなのだろうかと大きな疑問をもった。それ以来自分の人生を使って実験をしながら生きているのだが、どうとらえるかの問題ではあるが、人生はある程度思った通りになるみたいだと感じている。これは私にとって、とても重要な人生の指針になっている。

これを踏まえて考えるとある程度先の計画を立てて逆算していくと当然今日をどう生きるかが見えてくるのかもしれない。そして、それに向かって努力する事で進みたい方向へ向かえるのかもしれない。ただここが難しい所というか単に私が天邪鬼なだけなのか分からないが、人生一度きりなんで計画的に生きる事よりも今を楽しむ事への執着が年々加速していく。

何故だか分からないが明確に「こうなりたい」という欲求があまりない。裏を返せば、どこまでもフワフワと出たとこ勝負で生き抜く事に憧れているのだと思う。どんな風になっていくかは分からない方が面白い。これまでも苦悩も沢山あったし、別段、恵まれているわけでもない。振り返ってみれば心が痛むことも多かったが、今は結構楽しい。

以前大御所と言われる陶芸家の先輩が私のライブを見て、君は珍しく今を生きている人なんだな と言われたことがある。凄く嬉しかったのを覚えている。
今を生きてる人にはめったに出逢えない。それでも今この瞬間を生きるような刹那的な生き方が出来ればと常に意識の中に置いている。それは中々難しい。瞬間的にはかなりそんな風に生きれるようになってきているとは思うのだが、やはり人と逢ったり展覧会をするのにもある程度の計画や約束が生じる。そういう中でも今しなきゃいけない決断は今する。決断の引き延ばしはあまりしないようにしている。たとえ間違った決断をしたとしてもそれは人生の肥やしとなる事もだいぶ見えてきたし。

あと振り返ってみればとにかく続ける事がとても大切なように思う。
私はここ十数年どんなものであれ創り続けてきた。鉄だったり、石だったり、楽器だったり、文章だったり。
そんな風にしていると、人生は螺旋状にゆっくり成長するものなんだと私なりに何か成長の法則みたいなものを感じている。

あと、大切にしている事は、自分の欲求に正直に生きる事。誰かに褒められたり、けなされたりしても自分を曲げずにいきたいと思っている。勿論、人の意見を聞く事はとても大切だと思う。だけど言う事を聞く必要はないと思う。どんな人が、どういう状況で、どういっているのか、という事を冷静にとらえ自分に落とし込むようにできたらいいなぁと思っている。
とにかく続けていくと良くも悪くも何かしらの結果が現れてくる。
そういったものと時々向き合う事はとても重要ではないかと思う。それが多分人生の道しるべになっている。

                 おしまい

写真は【萌芽】という作品です。(陶製)

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白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。

20代前半人...

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