2025/02/05
静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。
20代前半人...
海岸に打ち上げられたモノ達との出逢いを求めて時々海岸をぶらぶら歩くことがあるんだけれど、このところ結構忙しくて気が付けばもう半年以上海に行ってないなぁと。そんな折海岸付近に作品の納品に行く機会が出来た。用事を済ませて午後からは久しぶりに海岸ぶらぶらタイムだ〜。お天気にも恵まれ、しかも風もなく最高なお散歩日和。今回はどんな出逢いがあるのかとワクワクしながら散策開始。
私は昔沖縄の砂浜でしばらくサバイバル生活をしていた。その頃から海岸漂着物の中から生活に使えそうなものを探すんだけど、それは生活を豊かにするとともに単純に楽しみでもあった。海岸漂着物探しって宝探しをしているような感覚になってくる。またそのままでは使えないものも多いので、知恵を絞り、そこにあるものだけで何かを創りあげるのは、技術や知識そして手間(時間)を必要とするので結構大変なんだけれど、当時は時間だけは膨大に確保できたので創る楽しさを知ることが出来たし、私なりに知恵の引き出しも増やすことが出来た。アートに出会ってからも根本的には同じことをやっている感じなので、そういったことが今でも楽しくて仕方ないのだ。
海岸を歩いていると、石や木やプラスチックゴミや釣り道具や靴や電化製品など様々なものが落ちている。特に台風の後などは凄まじいものを感じる時もある。いつも同じ海岸を歩いているとほんの僅かなんだけれど、その時の特性があることに気付くようになってくる。きっと潮の流れや海底の状態など色々な要素が交じり合ってそのものが漂着しているんだろう。そのことに気付くようにアンテナをはりながら歩いている。というのも前回こんなものがあったから、またそういったものがないかという先入観を持ちすぎると過去のことが気になりすぎて、今日の海岸を本当の意味で感じることが出来なくなるからなのだ。それでも海について数分はそういった過去の出来事に多少引っ張られる自分がいる。だけどそのうち自然の気持ちよさや厳しさなどが見えてきて徐々にフラットな感覚にさせてもらえる。その度にこうやって少しでも自然の中に身を置くことの大切さが身に染みる。
そんな中今回の海岸探索では黒っぽい軽石がまばらだけれど打ちあがっているのが見えてきた。普段も白い軽石はたまに見かけるし何かに使えそうだなぁとは以前から感じてはいた。今回のそれはこれまでこの海岸で見たことはなかった。ただ白い軽石より黒い方が色の特性もあるのかキラキラして見える。単純に綺麗。溶岩が急冷した時に出来る泡みたいなものなのだろうからきっとガラス質のなにかなのかなぁと思うが、雲母みたいだけど雲母とも違うキラキラ感があるし、何よりその天然のキラキラ感は嫌らしくなく、とても魅力的に見えた。単純に砕いて絵の材料にしてみたらどうなるかなぁと想像する。どうやったらその魅力を感じた部分を取り出し自分の表現へつなげるのか楽しみで仕方なくなってくる。
以前軽石を砕いて陶器の釉薬として何か面白い表現は出来ないかとしばらく試行錯誤してみたが、その時は気に入った作品にまでは至らなかったことを思い出した。あれから多少知識や経験も増えていると思うので、また何か陶器の作品にも使えないかなぁと思ってみたりもする。
私が拾うものは、見た瞬間イメージが湧くものと、何のイメージも湧かないのだが、なんか気になったり、何かになりそうと思うものとがある。あといい音がするものも。
なんにせよ、素材に出逢うと今までなかった可能性が生まれるので、私にとっては人生を楽しむ最高のアイテムを手に入れた感じがするのである。
海岸漂着物 2 石の音へ、続く。
何故だか「交信樹・こうしんき」という感覚が頭の中に沸き上がり満ちていく。樹木同士が交信したり、動物同士が交信したり、色んなものが様々な手段を使い、より良く生きるために交信している。今回は形から想像する交信機、音などを含んだ交信機、そんなものを思いのままに創作してみた。
私の意識はいつだって何かと交信している。私のリズムは何かを伝えようとしているのか。私の作品や音からは何か伝わるのだろうか。
k,shirasuna
お時間ご都合つきましたら是非おでかけください。
よろしくお願いいたします。
作家在朗予定日:2月14日、15日、16日、18日、19日、25日、26日、27日
白砂勝敏個展「交信樹」企画個展
期 間:2025年2月14日(金)〜2月27日(木) 休廊日 2月17日(月)
時 間:11:00〜17:00
場 所:RYU GALLERY リュウギャラリー
0544-91-7043
〒418-0001 静岡県富士宮市万野原新田3920-11
駐車場有
2025年2月21日〜24日、代官山蔦屋書店で開催する「SPILT WATER….?」に参加させていただきます。
私は水の記憶とTUBEを展示予定になります。
お時間ご都合つきましたら是非おでかけください。
「SPILT WATER….?」
会 場:DAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERY (代官山蔦屋書店同エリア内)
期 間:2025年2月21日(金)〜24日(月・祝)
時 間:21日…18:30〜21:00 レセプション 19:00〜(事前申込制)
22日、23日…10:00〜21:00
24日…10:00〜17:00
アーティスト(50音順)
鍛冶瑞子、白砂勝敏、本郷芳哉
パフォーマンス 2月23日 18:00〜 事前登録不要
永方佑樹
アーティストコーディネート Galleryエクリュの森
企 画:檜創建株式会社
静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。
20代前半人...
準備中