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Logo Mark論理的ボイストレーニングバックコーラスの心得その5 -「字ハモ」・「ウーアー系」の違いとは?-

やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん!こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!
楽しく歌ってますか?

今年も1月が始まって半月以上経ちましたが、昨年より比較的お天気の良い暖かい日が続いてますね~。日差しもキラキラ。洗濯物がしっかり乾いて、とても気持ちが良いです(^o^) ですが、洗濯物が良く乾いてくれると言う事は、乾燥しているとも言えます。洋服を脱ぐ時や階段の手すりに触ったときなど、静電気が「パチッと」してビックリすることもしばしば。乾燥は歌う為の喉の大敵。小まめに水分補給をし、外出するときはマスクをして、喉をしっかり労ってあげましょう。新型コロナウイルスもそうですが、インフルエンザも流行っているようです。健康に十分留意して、冬場を気持ち良く歌っていきましょうね!

さて!今回はバックコーラスの心得第5回!以前書きそびれていた、コーラスの種類についてお話ししていきましょう。
ご存じの方も多いと思いますが、バックコーラスの種類は大きく分けて主にメインボーカルと同じ歌詞を違う音で歌う「字ハモ」と、「ウー」や「アー」などの発声音でハーモニーを奏でる「ウーアー系」の2種類があります。両方とも、ロック・ポップスのコーラスでは良く聴かれますよね(*^_^*) 今回は、この2種類のコーラスを歌うときのコツや違いなどについて徒然なるままに説明していこうと思います。

違いは息の量

バックコーラスを歌う際の基本的な声の出し方は、以前2回に渡ってお話しさせて頂きました。
バックコーラスの心得その1-遠慮せずにハッキリと!-
バックコーラスの心得その2-息先行で子音をハッキリ!-
メインボーカルに遠慮せずにハッキリと、息先行で子音をハッキリ、でしたね。「字ハモ」と「ウーアー系」共に「ハッキリ」発声してメインを引っ張っていくくらいの心持ちで歌う事が、バックコーラスを他の楽器と調和させていくコツだと思います。
では、「字ハモ」と「ウーアー系」の発声の違いは何処にあるのでしょうか?
それでは、ここでひとまず「ウーアー系」の声の出し方について考えてみましょう。
「ウーアー系」の声の出し方は、R&Bのテクニックの一つである「フェイク」と基本的に同じです。例を挙げるとすると、ホイットニー・ヒューストンやマライア・キャリーが曲中で良く使う「フ~ウゥゥゥ~」というあれです(*^_^*) フェイクをカッコ良く歌う為のポイントは、「息の量」にあります。人は歌う時(普段はあまり自覚はないと思いますが)、大なり小なり口から息が絶えず流れています。その息の量を歌詞を歌う時より増すと、感情豊かに正しい音程で歌う事が出来ます。
試しに、声は出さずに「フ~」とやってみて下さい。息の量の目安はため息をつく感じでしょうか? ため息と違う点は、息を吐くスピード。ため息をつくときより早いスピードで、しっかりお腹で支えて息を吐いてみましょう。意外と、下腹部の「丹田」に力が入るのに気がつくと思います。
次に、上に書いたのと同じ事を声帯をならして実際に声を出してみましょう。最初は、以前書いたように声帯を「デコピン」の要領で一瞬鳴らすように「フッ!フッ!」と…。
潔さのススメその3-潔く声を出す-
それが出来たら、息を流すように「フゥ~~~」とロングトーンを出してみましょう。ここで注意するのは、「しっかり息を流し続ける」と言う事。ロングトーンを声帯に力を入れて出そうとすると、狙った音程を外してしまう(正しい音程で歌えない)だけでなく短時間で声が嗄れてしまい歌いづらくなってしまうことが非常に多いのです。雰囲気も出ませんしね^_^;
対して「字ハモ」の声の出し方は、「ウーアー系」と比較すると息の量は(漏れてはいるものの)少なめです。これは、子音(つまりは言葉)をはっきり発音する必要があるためだと思います。

以上が、「字ハモ」と「ウーアー系」の発声法の違いです。「バックコーラスの心得その1・2」で書いたようにどちらも息先行で声を出していく事には変わりはないのですが、「ウーアー系」は「字ハモ」と比べてソフトな印象を出したい時に使うイメージなので、息を多めに出して抑揚をより付けた方が音程が取りやすいですし雰囲気も出ると思います。カバー曲を歌う時には、「どんな曲にどんなコーラスが使われているか?」と言う事や「何故この曲のコーラスは字ハモ(あるいはウーアー系)なのか?」と言う事を考えながらカバーするとよりコーラスのの表現力が豊かになると思います、またオリジナル曲を作る場合は、「どんなコーラスがその曲に合っているのか?」と言う事を考えながら作ると良いでしょう。双方とも適材適所で素敵なコーラスが歌えるように、試してみて下さい。

今回も、最後まで読んで下さりありがとうございましたm(_ _)m また次回お会いしましょう~!

【Live Information】

2023年
・3月4日(土):蛇足(Snakefoot)(初期Whitesnake cover band)@武蔵小金井Rosy note
・3月18日(土):Passenger(JOURNEY cover band)@巣鴨獅子王
・3月19日(日):同級生ライブ(弾き語り)@下井草Billy’s Bar Gold Star
・4月15日(土):Ginger Ginger(Danger Danger cover band)@町田Play House
・4月22日(土):Majestic Sky(JOURNEY cover band)@目黒ライブステーション
・5月27日(土):やま♪げん弾き語りLive@練馬Be-born
・7月17日(月・祝):蛇足(Snakefoot)(初期Whitesnake cover band)@新宿Crawdaddy Club
※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
 やま♪げんオフィシャルサイト

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スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
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