[ Spinart(スピナート) ] - あらゆる表現者・アーティストと出逢えるサイト

Logo Mark連載記事

Logo Mark歯を磨く様に演じるjazz pianoにあわせ朗読at カフェカラク

鵜飼雅子

舞台役者、朗読家、アトリエほんまる 副支配人。
日本演劇教育のさきがけ的な存在である劇団らくりん座の正式団員として全国各地で公演を経験。
朗読や表現、コミュニケーショ...

続きを読む

毎月第2火曜日14時からは、カフェカラクでのjazz pianoに合わせ朗読。5年間ほぼ休み無しで続いてきた私とMiekoさんのライフワーク。そろそろ7年目に突入か!
最初はこちらで長年ピアノ演奏をしていたMiekoさんに『ちょっと朗読しない』とお誘いを受け、軽い感じで始めた私。
昨年はコロナ騒ぎがスタートし、それでも毎回楽しみにしていらっしゃるお客様がいるので、密かに、又30分位やるところを短縮ヴァージョンでなんとか続けてきた。しかしコロナ禍でやはりやりきれない月が何度か出てきて、淋しいかぎり。
お客様側の心配もそうだが、行うこちら側、Miekoさんと私の心配も膨らんでくる。心当たりは無いが『もし自分が感染源となってしまったら。』考えるだけで気が滅入るとMiekoさん。
休んでいる期間中も何度となくお客様から、今月はやるのかとカフェに問い合わせのくる催しとなった事はとても有難い。
そして3月9日(火)やっと今年になって初めて行う事が出来た。
この催し、リハーサルもなく打ち合わせもなく、カフェに着いて突然本番。私の到着は大体いつも開始10分位前。事前に私がMiekoさんにこれ読みますとメールで知らせておくだけ。どんな曲をその朗読のバックで演奏するかもわからない。でも大体は大丈夫。
その中でも少々警戒が必要なのはロマンチックな作品を読む時。基本、私もロマンスに程遠い方なのだが、こういうものはロマンチックに読むものだろうと演出を加え、読んでる想像をして読み始めるのだが、そのバックを奏でるMiekoさんは心底現実的な感じで、力強い濃厚な曲を演奏したこともあり、作品を朗読しながら、あまりのイメージの違いに驚いたこともあった。結局2人ともロマンチストではなく現実主義者だったってことで。
それ以外は大抵大丈夫で、ピアノ演奏から始まり、数曲演奏した所で私にタイミングが出され、曲中の私の心地良いタイミングで朗読をスタートする。Miekoさんの場合は朗読中の曲の強弱、変化、流れなども調子が良くて心地良く読ませてもらっている。そう思っている私に“合わせてあげている”とお姉様ご本人は話す。
カフェカラクでではないが、他の方とも朗読と演奏のコラボをする事があるが、何だかわからないが朗読しやすい方としづらい方がいらっしゃる。上手い下手ではなく相性なのかもしれない。
以前、こんな事もあった。その時は依頼された宮沢賢治の『気のいい火山弾』を読む事になっており、リハーサルも問題なく個性的では有るが、ピアノとハーモニカの演奏をバックに私と先輩の朗読で終了した。ところが、いざ本番になると朗読の合間に『ハッ!ハッ!イヤイヤ』と合いの手が入ってきた。『えっ!声担当はコチラなんだけど』と思いつつ、合いの手と競争するかの様に朗読が進んでいき、その結果私の方はジャンプと動作まで加わってしまった。リハーサルとは大違い。合わせにくい訳では無いが驚きの本番コラボレーション。ちょっとビックリしたよ、これには。
今回はそんな事もなく明るいMieko さんの演奏で、蝶と蛍が同時に登場する春の様な夏の様な柔らかい新美南吉の「木の祭り」を読ませて頂きました。
今回はピアノ演奏は今年行えなかった月分まとめて「一月一日」に始まり「うれしいひな祭り」「仰げば尊し」とjazzヴァージョンで続きました。
久しぶりのところで楽しみにしてくださっていたお客様に、春のpost cardのプレゼントを頂いたり、「楽しませていただきました。」と声をかけてもらったり、以前いらして久しぶりにコチラでお会い出来た方に「今日、こちらにきて良かった。」などお声を頂き本当有難い毎月第2火曜日14時からのライフワークとなりました。
そしてこの後楽しみなのがマスターのいれた最高のネルドリップ珈琲。有田焼の素敵な器で飲む。これぞ至福の時。
今回はコロナ禍ということで、カフェカラクでのお初の試みFacebook Liveにも挑戦した。慣れない私は画像を縦向きにしてしまったが、ご愛嬌。次回リベンジという事で、来月4月も第2火曜日14時から“jazz pianoに合わせ朗読atカフェカラク”行う予定です。

劇団スターライト初公演「楽屋」2021年4月18日

流れ去るものはやがてなつかしき。
令和元年11月11日にスタートした宇都宮のシニア劇団の初公演です。

開催日:2021年4月18日(日)
時間:(1) 開場13:00 開演13:30
   (2) 開場16:30 開演17:00
会場:アトリエほんまる
出演:池田典子、大塚律子、小川晴代、鵜飼雅子
生演奏:ツルタハル
料金:1,000円(少人数制/要予約)

ご予約・お問い合わせメール

この記事への感想はこちらへどうぞ

この記事への感想を送る


鵜飼雅子

舞台役者、朗読家、アトリエほんまる 副支配人。
日本演劇教育のさきがけ的な存在である劇団らくりん座の正式団員として全国各地で公演を経験。
朗読や表現、コミュニケーショ...

続きを読む