[ Spinart(スピナート) ] - あらゆる表現者・アーティストと出逢えるサイト

Logo Mark連載記事

Logo Mark脳内伝言板久しぶりのキャンプ生活

白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。

20代前半人...

続きを読む

今回の那須塩原での展覧会で久しぶりのキャンプ生活を味わう。
とはいえ普段の生活もキャンプに毛が生えたような生活スタイルではあるのだが…。まぁそれは置いといて。

普段の生活との一番の違いは、高原の森の中での早寝早起きという所だ。それは大地の時間と同期するという感じだった。一日目の明方、ふと目覚めると、雨が上がったのか蝉(蜩かな)の鳴き声が凄かった。それは多分ものすごい数のセミの鳴き声なのだと思う。音量もかなりのものだと思うのだが、これがうるさく感じない。なんか森に包まれている感じがして、妙な安心感を得た。全体的に抑揚があり激しくなると皆激しくなり治まりだすと全体的に静かになっていく。全く無音とは皆無なのだけれど、何故だか、無音を感じるというか、静寂を感じると言った方がしっくりくる感じかな、寝ぼけながらも「あぁ私もこんな音楽をかなでたいなぁ」と思いながらまた、眠りについた。

8月のキャンプは暑くて寝れない事が一番の問題。今回もそこはかなり気になっていた。キャンプ地は標高は低くはないが高いわけでも無い。数日前までは夜もかなり暑かったと聞いていたのだが、前半の滞在期間中の殆どが、曇りのち小雨と、どしゃ降りは無かったけれど、スッキリしない天気だった。その代わり虫も少なく気温もそれほど暑くなく、快適とまではいかないが何とか過ごすことが出来た。最近は何処へいってもコロナが蔓延しているので免疫力が下がらないように睡眠時間はなるべく長くとりたいと思っていたので、その辺は良かったなぁと。それでも最後の日はお天気になりその夜は少し寝苦しかった。

テントから仕事に通うのは久しぶりだ。昔は旅先で金が無くなると、バイトを探し、テントから仕事に行ったりしていた事を思い出したりもしたが、私も歳をとり、体力も随分落ちたので、流石にテント生活で肉体労働はもうできないなぁと思ってみたり。また、若い頃ってとにかく拘束されることに異常に過敏だったのか、バイト先で「働いている間はここに住んでいいよ」と言われても、それを断って少し離れたテントから通う方がいいと本気で思っていた。今なら一つ返事で屋根の下に泊めてもらうだろう(笑)どちらが正解かなんてあまり関係ない。価値観ていうのは本当に面白いものだ。

まぁなんにしてもこの歳になってもキャンプ場から仕事に行く事になるとは思ってもみなかったが、変わらずに歳を取っているって事なのかな。

今回の企画にキャンプ場でワークショップをやるという事が含まれていた。
「石や木等に好き勝手に描いてもらう」という趣旨であるのだが、あまり縁の少ない土地での開催とコロナ禍で告知などもあまりしにくい状態で人が集まってくれるのだろうかという心配はあったのだが、皆様のご尽力により定員10人の所、飛び入り参加してくれた方もいたりと15人〜16人位の方に参加していただく事が出来た。天気にも恵まれ、森の中で、終始、皆さん楽しそうに描いていってくれたことが何だかとっても嬉しかった。誰もそんなこと言わないけれど、子供から大人まで「絵を描くって楽しいよね〜」って言う感じが森の中に漂っていたのが印象的であった。

なんにしても無事搬入とワークショップを終えることが出来た。それだけでもホッと一息。
滞在期間は短いけれど毎日数少ない知り合いが、会場に訪れてくれたり、新たなご縁を頂いたりと、あっという間に1週間が過ぎていった。そしてこの時期、1週間家を空け帰宅すると庭が草原になっていた。


関連施設
板室温泉湯宿きくや 様
板室温泉大黒屋 様
北風と太陽 様
オートキャンプ場ハピスポ 様
市立図書館みるる 様

白砂勝敏展覧会「未来の扉ー先が見えないときほど未来は明るいことが多いー」開催・栃木県那須塩原市

この度、栃木県那須塩原市の5か所(個展2ヵ所と常設展示3ヵ所)で作品がご覧いただける展覧会、白砂勝敏「未来の扉ー先が見えないときほど未来は明るいことが多いー」を開催していただく運びとなりました。
企画・応援頂きました企業様・関連スタッフの皆様、本当にありがとうございます。
地元から離れた地域での開催になりますが多くの方に見て頂けましたら嬉しく思います。
皆様よろしくお願いいたします。

会場は那須塩原市図書館みるるギャラリー(個展)、カフェレストラン&アート・北風と太陽(個展)、ファミリーオートキャンプ場ハピスポ(常設展示・ワークショップ)、板室温泉大黒屋(常設展示)、板室温泉湯宿きくや(常設展示)となります。
会場ごとに定休日や条件が違いますので下記詳細をご覧ください。

【展覧会名】未来の扉ー先が見えないときほど未来は明るいことが多いー
【開催期間】2022年8月5日(金)~9月19日(月・祝)
 ※時間等は各会場参照ください。
 ※作家在廊日:8月5日~8日、9月15日~19日。
  主に個展会場「北風と太陽」にいる予定。

【会場】
(1) 那須塩原市図書館 「みるる」ギャラリー【個展会場】
 開館時間:火~金10:00~21:00、土・日・祝日10:00~18:00、休館日:月曜日
 栃木県那須塩原市本町1番1号 TEL:0287-63-9031
(2) カフェレストラン&アート「北風と太陽」【個展会場】
 作家在廊予定:8月5日~8日、9月15日~19日
 営業時間:11:00~16:00、定休日:毎週火・水曜日・第1木曜
 栃木県那須塩原市戸田708-1 TEL:0287-73-8700
 ※カフェでゆっくりと時間を過ごしながら作品を鑑賞できます。
(3) ファミリーオートキャンプ場「ハピスポ」【常設展示・ワークショップ】
 定休日:毎週火・水曜日(夏休み期間は無休)
 栃木県那須塩原市戸田619-1 TEL:0287-74-5417
 ※森の中で自然を感じながら作品を鑑賞できます。
(4) 板室温泉湯宿「きくや」【常設展示】
 見学希望の方は事前にお問い合わせください。
 栃木県那須塩原市板室844-7 TEL:0287-69-0303
(5) 板室温泉「大黒屋」【常設展示】
 栃木県那須塩原市板室856番地 TEL:0287-69-0226

【協賛】板室温泉 湯宿 きくや・板室温泉 大黒屋・北風と太陽・ハピスポ(五十音順)

白砂勝敏ワークショップ開催!【色んなものに描く】
幼い頃、壁に落書きをして怒られたことがある方は案外少なくないのではないかと思います。
年齢を重ねるごとに四角い画用紙の中に綺麗に描く事が、当たり前のように思ってしまいがちではないでしょうか?
たまにはそこら辺にある石や樹や瓶などに、気の赴くままに描いてみてはいかがでしょうか。
石や樹や瓶などにアクリル絵の具で赴くままに色をつけます。
【開催日】8月7日(日)10:00 ~ 1回30分程度
【会場】ファミリーオートキャンプ場「ハピスポ」内「ガゼボ」周辺
【募集人数等】先着10名程度、小学生~大人、参加費無料、要予約(「ハピスポ」までTEL:0287-74-5417)
<お客様への注意>
絵の具が付くなど汚れても良い服装で来てください。
小雨決行※大雨強風など天候によって中止させていただく場合があります。

この記事への感想はこちらへどうぞ

この記事への感想を送る


白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。

20代前半人...

続きを読む