白砂勝敏（Shirasuna Katsutoshi)

静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。

20代前半人...

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初日26日土曜日に鑑賞ツアーが開催される。11時からと13時30分からの2回で40分程度を予定しているのだが、今の所ノープランである。というか、皆さんの質問に答えたり作品の説明をしたり、展示してある楽器作品は、要望があればその場で軽く演奏してみても良いかとは考えている。最近は人前で話す機会も時々あるのだが、何を話そうかなどあまり考えていないことが殆どである。まぁそれは何を話そうとか決めていても、往々にしてそうならない事の方が多いような気もするし、決めてしまうと、私が楽しめない様な気がしている。まぁだから俗にいう失敗も多いいのかもしれないけれど、それを含んで私なのだから仕方がない。ただそうした方が私自身が今を生きれる気がしている。何よりそれが楽しいのである。

また期間中の9月3日グランシップ６F交流ホールにて、「白砂勝敏ライブパフォーマンス・はこぶねおんがくかい」を開催。14時から（1時間ほど）参加費1名500円　※事前申込制。会場は、６Ｆ展示室を出て真正面にある、楕円形のかなり広いホールで、私としては理想的な空間である。というのは以前から座って見て貰ったり、寝転がって見て貰ったり、踊りたければ踊ってもらえるような自由なライブができたらいいなぁと思っており、この空間は見る側もリラックスしていただけそうで、かなり理想に近い。室内の演奏でこれが出来そうなのでとても楽しみにしている。前にも述べたが、グランシップは名前の通り船型の建築物で劇場や音楽ホールなどの文化施設である。ライブの話が来て、展覧会の趣旨や場所的な事を鑑みて、タイトルを「はこぶね」としたいと思ったが、流石に誰かが使っているかと思い、提案しにくかったが、思い切って提案してみると、そういう切り口は今まで無かったようで、「はこぶねおんがくかい」が決定された。多くの人にご来場いただけたら嬉しい。内容的には自作のムビラ・ディジュリドゥやパーカッション等を使ったライブになると思う。色々な音や様々なリズムを楽しんで頂けたら嬉しく思う。

私は以前The Moleというセッションバンドにいた。人と絡む難しさとか、楽しさとか、音楽を通じて色々な人と出逢うことが出来た。今でもいくつかバンドに所属はしているが、近年ソロ演奏の機会が増えている。やってみるとこれがかなり楽しい。音楽は人と演奏する場合テンポや音程など、必ずと言っていい程、何がしかの制約が生まれてくる。勿論その制約の中で演じるからこその奇跡や、楽しみがある事も十分承知しているのだが、ソロの場合、自由度が半端じゃない。ただ何かあったり、失敗しても誰も助けてくれないという恐怖感も大きいけれど（笑）。私のやっている演奏は私の中ではかなり実験的なものばかりであり、人が見てどう思うかは賛否両論あると思うし、まぁ不安要素も上げだしたらキリがない。私はアトリエで作品を制作している状態と同じ状態でステージに立っていたい。人目を気にせず、思いついた瞬間に思いついたままを表現したいと、音楽を始めた時からずっと頭の端っこにある。何をしていても上手、下手や、良し悪しという事がチラチラと見え隠れするが、そういった見栄みたいなものから解放されて、楽しいか楽しくないか、というか、私は創りたい衝動のみで生きていきたいと思っている。

グランシップ誰もがＷonderfulアート　白砂勝敏　生命のかたち～白砂式創造の渦へ～では私がアートに出逢って15年間制作してきた、色々な素材を使った様々な表現方法から生まれた作品たちを展示する。普段のギャラリーでの展示のように作品と空間との関係性を見せるというよりは、一人の作家の多様性を見て頂けるような展示が出来ればと思っている。始めてみる人にすれば、色々な作品が並ぶと、一見統一性がなく、混乱する人も少なくないのではないかと思う。まぁ私としてはこういう展示ができることはとてもうれしいのだが。

私は何かに縛られることがとても苦手で、ある意味社会的には生きにくい性質の人間なんだろうと、流石に50年くらい生きていると嫌でも感じてしまう。物を創っている時も、音楽を奏でている時も、なるべくとらわれないでいけたらいいなぁと思っている。

「誰もがWonderfulアート」というタイトルのように、作品を見た方が少しでも自由に何か創りたいと感じて頂けたらとても嬉しい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい

誰もがWonderfulアート　命のかたち〜白砂式 創造の渦へ〜 NO1
誰もがWonderfulアート　命のかたち〜白砂式 創造の渦へ〜 NO.2　素材と創造の物語 「現と潜の狭間」
誰もがWonderfulアート　命のかたち〜白砂式 創造の渦へ〜 NO.3