連載記事

なにか創るとうれしくて名前つけるのって毎回悩みますよね

紫水勇太郎・清水 豊

株式会社4DT 代表取締役
株式会社ワークス 代表取締役
Spinart運営者


1966年、栃木県生まれ。

株...

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 前回の「ブランディング」についての話の続き。たくさんある「ブランディング」の要素の中でももっともベースになりそうな「名前」について書きましょう。
 まぁ普通自分の名前っていうのは生まれた時に、自分の意志にまったく関係なく親が勝手につけていて、とっても長い時間をかけてその「名前」と自分との同一性を刷り込まれていくからあまり意識したことはないかもしれませんが、しかしこれからアーティスト活動をしようなんてことを考え始めると、途端に「芸名」やら「ペンネーム」なんていうものが視野に入ってきたりします。もっとも今は「ハンドル名」でやり取りなんてことも多いから、一般の方でも本名以外の名前というものが意外と身近になってるかもですね。

 さてこの「芸名」というものに限らず、バンド名やらチーム名、ユニット名や屋号、その他ブランド名やレーベル名、作品名や商品名などというもの。いざ自分でつけようとするとけっこう悩ましいものじゃありません? 辞書やらネットやら調べまくって、ありとあらゆる候補を出しているうちに、なにがなんだか分からなくなるなんてことも多いかなと思います。
 じゃあどんなことを考えてつけましょう。
 話をシンプルにするために、ここではまず「芸名」や「ペンネーム」、「バンド名」等の、決めた後で自分の一人称で使うものに絞って考えてみましょう(「ブランド名」や「商品名」はなかなか一人称では使いませんもんね)。

 まずは、一人称で使うということについて考えると、つまりそれは、それが自分を表す名称として使われるということですね。ということは、少なくともその名称が自分とフィットするかどうかはとても大切とは思います。例えば自分の場合「バッキンボッキン」みたいな、すっ飛んだ、ウケを狙いに行くような名前(これがウケるとは思いませんけどね)にはまったく自分とのフィット感を感じません。逆にやたらと高貴な雰囲気を感じる、例えば「西園寺」とか「綾小路」みたいな名前にもフィット感じを感じませんね。まぁ「綾小路」については、現代における「綾小路」の第一人者である「きみまろ」さんや「翔」さんのように、おそらくはかなり狙ってつけているならそれはすごい武器になるとは思いますが、自分の今時点の感覚では、ちょっと合わないなぁと感じたりするようです。
 まぁこれは人によって千差万別でしょうし、時期によって感覚も変わると思いますから、まずは自分と向き合うなんてことでいいかなとは思います。

 で、問題になりそうなのが類似性です。まぁこれは「類似商号」やら「商標権」やら、単なる名前に限らず問題になることが多いですし、「芸名」や「バンド名」でも、自分が名乗っていた名前で他の誰かが先に有名になったりすると、それとの被りや混同を防いだり、さらには気恥ずかしさなんかもあって自分の方が名前を変えるなんてこともよくあります。そしたら下手をするとそれまでに積み上げたものがクリアになっちゃうかも知れない。せっかくある程度覚えてもらったのに…なんてことも起こり得ます。
 だったら最初から、被る可能性の低い名前を考えた方がいいですよね。だから私たちが例えば商品等の名前をつける時は、ホントに頭を悩めまくって捻り出すということなんですね。
 まぁこれはいろいろ思うことがあります。
 例えばよく見る女性ソロアーティストの名前で、自分のファースト・ネーム側だけを平仮名や片仮名、アルファベットで表記してる例がありますよね。これねぇ、ホント止めた方がいいと思うんですよ。だってまず同じ名前の人が多いでしょ、最初から。なので、ネット等で検索してもまず特定できません。だってわざわざ名前をつけるのは、少なくとも自分というのものを多くの方に知ってもらって覚えてもらいたいからという目的は少なからずあるはずですよね。とすれば、まずその第一段階の見つけてもらうができないのは、もうかなりヤバいかなと思う次第です。

 同じような意味で、短めの単語でかつ普通名詞の名称なんかもかなり難しいです。だってそんな分かりやすくてキャッチーなものが既に使われてないわけがないじゃないですか。だから私たちは、名前を考える時にはホント調べまくります。で、同一ジャンルに同じ名前があったら諦めるか一捻りするかなんてことを考える次第です。
 まぁ、付け足して長くすれば大抵被ることはなくなりますが、でも長くなればそれはもう覚えてもらえる確率がその分落ちるわけで、そこはもうホント、ちょうどいいところが見つかるまで必死であれこれ考えるという感じになる次第です。特にアルファベット表記の多いバンド名なんて、日本人向けとしては一発で理解させることができる文字数なんてたかが知れてますもんね(そう考えると「X」ってすごいなぁ…なんたってわずか1文字ですもんね)。
 もちろんこの「必死であれこれ考える」には、いろいろとやり方はあるので、そこを知っていて考えるか、闇雲に考えるかは、そこにかかる時間も結果も変わってくるとは思いますけどねぇ。

 とまぁここまで書いて、で、この話、まだまだ本当に序の口だということに改めて気づき、ちょっと気が遠くなって参りました。
 ということで以降の、ホントはもっと大切なこと等々についてはまた次回以降で書いてみたいと思います。

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※ちなみに写真は、栃木県那須高原にある林の中で撮影したもの。
※タイトル:雪の日の枝
※使用カメラ&レンズ:Canon EOS 6D + EF24-70mm F2.8L II USM

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