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なにか創るとうれしくて名前のデザイン-ロゴはちょっと頑張りましょう

紫水勇太郎・清水 豊

株式会社4DT 代表取締役
株式会社ワークス 代表取締役
Spinart運営者


1966年、栃木県生まれ。

株...

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 ここまで、ブランディングの話からその入口となる名前の付け方なんてお話しをしてまいりました。今回はその見せ方についてちょっと書いてみましょう。
 名前の見せ方。つまりそれはロゴと呼ばれるものですね。

 通常例えば自分の名前なんかの場合、多くの人は自分のロゴなんて持っていないと思います。だから大抵の場合、名前が表記される、例えば名簿とかレポートとかWebサイトとか、そういったメディア側が使っている書体(「フォント」と呼ばれますね)によって表記されます。
 さてそんな風に表記された自分の名前をちょっと眺めてみましょう。代表的なところだと、明朝体、ゴシック、教科書体、あたりで表記されていることが多いかも知れません。ゴシックのようだけど角が丸くなった丸ゴシックや、ちょっとポップな書体等で表記されていることもあるかもしれません。
 太さもきっといろいろありますね。細いのからめちゃくちゃ太いのまで、本当にいろいろな表記方法が存在すると思います。
 さてここで、それぞれの書体や太さ等々から受ける印象はどうだろうなんて考えてみましょう。なんかそれぞれ違う印象を受けませんか?
 太いゴシックで表記された自分の名前はなにか妙に強そうです。細い明朝体で表記されていたとしたら、ちょっと几帳面な印象を感じたりしませんか? ポップ体なんかですと、妙に軽い印象になったりもするかも知れません。…まぁ、この感じ方は人それぞれとは思いますが、少なくとも、書体やその太さによって、同じ名前を表記しているにも関わらず受ける印象が違うことには気づいていただけるものと思います。

 さらに色についても考えてみましょう。
 まぁいちばん多いのはきっと黒。しかしこれが例えばピンクだったら? 真っ赤だったら?…これもきっとそれぞれの色によって印象が違いますよね。

 これが、ロゴを考えるベースになるものだと思っていただくと分かりやすいかなと思います。つまり、単なる音や文字であった名前という情報に、書体や太さ、色、その他並べ方や添えるマークなどを加えることでさらに別の意味や印象を追加し、見る方に与える印象をある方向に誘導したり強めたりするもの…ということなんですね。

 さてここで名前の範囲を広げましょう。それは自分のアーティスト名かも知れませんしバンド名かも知れません。アルバム名かも知れませんし作品の名前かも知れない。それを、まず名前だけ先に見る方にどのような印象で感じていただくか、覚えていただくか。それを考えると、ちょっと方向が見えてくるかも知れませんね。
 この「どのような印象で感じていただくか、覚えていただくか」について既にある程度イメージのある方なら、きっともう既にある程度のイメージは浮かんでるんじゃないかなと思います。もしまだイメージがついていないのであれば(というかおそらく名前を決定した時点である程度イメージしていることとは思いますが)、そこを本当にしっかり考えましょう。ここがきちんと決まることがとにかく大切なことだと思います。
 まぁここの決め方はまた追々機会を見て書かせていただきます。今回はまずここが決まってるとした場合について書き進めましょう。

 さぁそれはどんなイメージだったでしょう。もっとも簡単な方法は、そのイメージの方向で既に世の中にある先行事例を調べ、それらの方向性を踏襲することです。つまり例えば、ヘヴィメタルなバンドのロゴにはそういうジャンルのバンドが使いそうなロゴ・デザインがあり、癒やし系やオーガニックなイメージを打ち出している名前にはそういうジャンルが使いそうなロゴ・デザインが既にあるということです。今の時代は便利なことに、ネットでこの辺を調べるのは本当に容易ですから、まずはそういった先行事例を調べてみるといいでしょう。
 なぜこういったこと調べるといいのか。つまりそこで使われているデザインの方向は、既に世間の多くの方が、そういった方向性に対して持っているイメージだということなんですね。ですから、その方向性に乗っかれば容易にその方向性の印象を作ることができるし、逆に外れれば、そうではないイメージになるということが分かるということなんですね。

 さぁてここからが悩みどころです。
 調べたそのイメージの方向そのままではきっと良くないということは薄々お感じになってるのではないかと思います。そうです。既にあるイメージそのままだったら、その先行事例と混同されかねませんし、そもそもその時点で既に先行事例の方が認知度も高いわけで、そのままのデザインでそれを凌駕するのはとても難しいことと思います。あまり似すぎていれば、その相手方からクレームを受けたり場合によっては訴えられたりなんてことも考えられます。
 ですから、調べたイメージを参考に、いろいろな変化をつけたりしつつ、でき得る限り、より独自性の高いもの、より印象を強められそうなもの、等々を目指して試行錯誤していくという次第です。
 ここは本当に悩ましいし、ケースによって辿る思考のルートも千差万別。なので一概にこんな風にすればいいよというようなことを簡単にお伝えするのが難しいんですが、これについてもいずれ、なにか具体的な例を挙げながらその一端でもお伝えできればと思います。

 まぁ今回はまず、こういったことがとっても大切だし、またここを頑張るか放置するかで、見る側の方が感じる印象が大きく異なるのだということを知っていただければと思います。
 ということでみなさん、頑張りましょうw

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※ちなみに写真は、栃木県那須高原で開催されているショートフィルムフェスティバルの会場で撮影したもの。
※タイトル:白いバルーンと電球
※使用カメラ&レンズ:Canon EOS 6D + EF24-70mm F2.8L II USM

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