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脳内伝言板地図のない旅 (5)

白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

1973年生まれ 静岡県出身 造形家/演奏家 農業高校造園科卒業 美術音楽共に独学。
パーカッション ディジュリドゥ奏者。

二十代前半人生は一度きりだと腹をくく...

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以前沖縄で出逢った旅人達から久しぶりに長野の山奥のキャンプ場に皆で集まろうと連絡が入ったので、ちょうど新調したばかりの大型バイクに荷物を積み込みさっそうと出かけました。

何処のキャンプ場かは記憶のかなたへ消え去ってしまったが、大きな岩がゴロゴロある美しい渓谷だったのを覚えている。5〜6人で2〜3泊ぐらいしたと思う。

久しぶりの旅人との再会と、野宿の気持ちいい季節になった事を実感すると、心の中がざわつき始めてしまった。
2泊するのも半年旅するのも装備は同じだし…。
若さもあったが、一度そうなるとなかなか止める事が難しい。

当時は大工の親方について仕事をしていた。
思い切って休みをいただけないかとキャンプ場から電話をしてみた。

普通の社会人ではありえない事かもしれないが、とても理解のある親方で「丁度仕事も薄いし行って来い」と快諾してくれた上、帰ってきたら電話しろと、仕事があればまたすぐ使ってやるからと。今考えると本当に感謝に尽きる。

そもそも職人になろうと思うタイプは皆一癖も二癖もあるのだろうが、自分に縁のある親方達やその若い衆も個性の強いタイプばかりだった。その中でも自分はかなり変人扱いされていて、とても迷惑をかけていたと思うが皆良くしてくれた。今考えれば器の大きい親方たちに恵まれていた。

そういえば、旅の途中に家による旅人たちの事もどうせ金ないんだろとバイトに使ってくれたりする事も何度かあった。

そうして思いつくまま新潟から佐渡島へわたり釣りをしながら数日を過ごす。
北海道でも行こうかと思い立ち新潟からフェリーに乗り北海道へ。

長距離フェリーがまた面白い場所で特に日本海側の船はかなり豪華な感じの割には値段も安い。
海の上は多少の娯楽はあるもののみな暇を持て余す。
結果北海道に着くころには特に旅人同士は皆意気投合している。

この時、フェリーで知り合った欽ちゃんというバイカーがいて、聞けば東京のアパートを引き払い、なけなしの現金20万をもってあてもなく北海道へ行くという。

それから一月以上たって偶然、礼文島(日本最北の離島)にて欽ちゃんと再会する。
聞けば北海道に着き気持ちよく走っていると札幌競馬場ナイトレース開催!の情報を見つけてしまったという。
欽ちゃん北海道上陸一夜にして見事に残金数千円(笑)。その新聞に礼文島のコンブ漁の募集を見つけそのまま礼文島へ。その後、野宿をしながら一月働いていたという。スケールが大きい男なのかただのアホなのかわからないが、こういう感覚の奴結構好きだ。
何はともあれ再会を祝して乾杯だと飲んでいると偶々居合わせた旅人たちも集まってくる。

そこからまた話は新たな展開をみせるのだがそれはまた次回へつづく。


BRAIN I 「キノウミタリュウ」より

【衝動】

衝動的に生きることは馬鹿なことかもしれないけど 心が躍る
やりたい事やらなきゃ何も見えてこないと思いこんでる俺がいる

やらなきゃいけないことがいっぱいあるより
やりたいことがいっぱいある人生であれ

衝動的に生きることは馬鹿なことかもしれないけど 心が躍る
やりたい事やらなきゃ何も見えてこないと思いこんでる俺がいる

今しなきゃいけない寄り道は今しなきゃ意味がない
衝動的な寄り道は 見えないちからをお前に宿す

   

           白砂勝敏


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白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

1973年生まれ 静岡県出身 造形家/演奏家 農業高校造園科卒業 美術音楽共に独学。
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